成長速度が加速する正しいカレーの法則
「バッハは正しいカレーを知ってたんですね〜」
のだめカンタービレに出てくる言葉です。
今まで自己流で音楽に向き合ってきたのだめが、バッハや千秋先輩の「正しい音楽」を理解した時の言葉、として私は受け取ってます。
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先日、夫と一緒に料理をしました。夫は結婚するまで自炊をほぼしたことがなく、基本的に外食中心。結婚を機に、当初は共働きだったため私の帰りが遅い時は夕ご飯作りに挑戦してくれていました。
結婚して早2年。先日久しぶりに一緒に料理をして、夫の料理力の爆上がりに驚きました。(私が絶対に使わない調味料使ってる……)
初めは、料理向いてたんだな〜くらいにしか思っていませんでしたが、様子を見てるとそうではなさそう。包丁の使い方もちょっと怖い。
それでも料理の味は抜群でした。なんでこんなに成長したのだろう、と観察していると私の料理風景とは全く違うことに気がつきました。
・めちゃくちゃ丁寧に、分量測ってる!
・調味料の代替えNG(ないなら買う!)
・一瞬たりともフライパンから目を離さない。
・レシピ通りに、アレンジしない
私は、大学生の頃頃から自炊派で料理はなんとなく、できるものをできる範囲で、というスタンスでした。(今も)毎日料理をするんだから当たり前と言ったら当たり前。
でも、もっと美味しい本格的な料理をいつかは作れるようになりたい、という思いもありました。でも、いつかは来ず。
夫は、0から始めて寸分くるわぬ正しい料理を作り続けた結果、料理クオリティがめちゃくちゃ上がりました。(家事力的な料理は置いておいて)
それは、バッハや千秋先輩のように正しい音楽を身につけた、ということではないだろうか、と思います。
のだめも苦難の末、正しい音楽を理解し始めて、音楽の本当の楽しさに気づきます。
仕事においても同じですよね。新入社員時代はは、やたら決まりきった事、社内ルール、業界の決まり事、的なことを教え込まれます。
正しいを知らなければ、本当の楽しさ、を知ることができない。「入社1年目の教科書」が、今も書店に並ぶのはそのためだと思います。
新しいことを始める時、今活躍している人の真新しい成功方法が目に入るときがあります。
でも、本当にその新しいことを身につけて自分のものにしたいなら、徹底的に正しい、を突き詰めないといけないのかもしれません。
そんなことを、夫の料理風景を見て考えました。
今日は昨日の残りのカレーです。(カレードリアにしよっかな)