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【読書日記】こんな人生を歩みたい。キャリアで悩んだときに読みたい原田マハ作品

「職場の人間関係にモヤモヤする」「スキルアップして新しいことにチャレンジしたい」「自分らしい人生を歩みたい」

あなたも一度はそんな風に考えたことがあるのではないでしょうか?キャリアの悩みや人間関係でちょっと疲れた時は、元気がもらえる本でパワーチャージしませんか?

働く女性の心に響く小説家・エッセイスト「原田マハ」の作品の魅力についてご紹介します。

原田マハってどんな人?

誰もが羨むようなキャリアを持った女性でも、悩んだり立ち止まってしまうときがあります。主人公が困難を乗り越え自分らしくある姿に本を通して勇気をもらえます。

原田マハさんは小説家になる前、美術関連のお仕事をされていました。キャリアの始まりは、未経験でありながら通りすがりの美術館に飛び込み、その場で雇ってもらったそうです。

その後必死で美術の勉強を続けキャリアを築いたのち小説家・エッセイストに転身します。

作品に登場する女性に共感できる理由は、原田マハさんの実体験が反映され、同じように悩む読者の背中を優しく押してくれるからだと思います。


 経歴と作品
女性のしなやかで強い生き方を小説で描く、エッセイスト・小説家。アート、キャリア、恋愛、食を題材に軽やかな文体で心に爽やかな風を吹かせてくれます。

伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代み術館勤務を経て、フリーのキュレーターに。圧倒的な美術の知識と自身のキャリアを生かしたエッセイや小説を数多く執筆。2005年「カフーを待ちわびて」で第一回ラブストーリー大賞受賞。その後作家デビューし、2012年「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞を受賞。「本日はお日柄もよく」「キネマの神様」「ランウェイビート」など、実写映像化作多数。「たゆたえども沈まず」「暗幕のゲルニカ」「アマネム」はアートを題材にした小説等を発表。
参考 ”原田マハ公式ウェブサイト” https://haradamaha.com/works 

原田マハだから描ける働く女性が共感できるリアルストーリー

原田マハさんの著書はさまざまなジャンルがありますが、今回ご紹介するのは主人公である女性の成長、葛藤、挑戦する姿が生き生きと描かれている作品です。

キャリアを積んできた女性が次のステップへ進もうとしている時、新しい道に進もうとしている時、少し立ち止まってしまった時……現代女性が突き当たるリアルが描かれています。

働く女性の誰もが共感できるシーンや言葉が溢れており、主人公の選択に自分ならどうするだろうと考えたり、新しい道へ進む勇気や、やる気がもらえる作品が多くあります。

何度も読みたい原田マハの小説3作品

悩んでいる時に読む本は自己啓発本やビジネス書だけじゃない。読んだら勇気をもらえる、何度も読みたいおすすめ3作品をご紹介します。

1.『本日は、お日柄もよく』
こんな時におすすめ:新しい道へ進もうとしている時。

こんな女性になりたい、と憧れる女性に出会った。本当に好きなこと、熱中できることを見つけた時、人はこんなにも一生懸命になれるのだと、勇気をもらえる作品です。出会いの大切さと、自分を信じて突き進む勇気をもらえます。

【あらすじ】
地元老舗和菓子屋の本社で総務をしている自称腰掛けOLの二ノ宮こと葉。想いをよせていた幼馴染の厚志の結婚式にショックを隠せないまま出席する。その結婚式で涙が止まらなくなるほどの感動的なスピーチに出会った。それが伝説のスピーチライター久遠久美との出会いだった。その出会いをきっかけに言葉と真摯に向き合う人々との出会い、想いを知り徐々に言葉の世界に引き込まれていく。久美に弟子入りし、会社のリブランディングチームへの抜擢、ついには「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターとして動き出す。ある出会いをきっかけに、本当にやり遂げたいことを見つけるお仕事小説。

2.『総理の夫』
こんな時におすすめ:自分のキャリアと家族との関係に悩んだ時。

夫(日和)目線の、働く妻(凛子)の奮闘を綴った日記形式の小説。主人公は男性ですが、日和を通して見た凛子のキャリア選択、夫婦のあり方、お互いの家族や職場関係の問題などが描かれています。

一見、自分と凛子のキャリアとは程遠いように思えますが共感できる内容が盛りだくさんです。近くで見守ってくれてる人がいることに気づかされます。
2021年9月公開予定、田中圭×中谷美紀のW主演での映画化も注目です!

【あらすじ】
20XX年、日本国家は破綻しかけていた。そんな日本の政治を変えるべく、相馬凛子という若き女性総理が誕生した。国民の期待と政治界の陰謀に揉まれながらも、生き生きと活躍する凛子。そんな彼女を支えているのは史上初の「ファースト・ジェントルマン」である夫・日和。妻の奮闘を後世に残すべく日記に綴る。女性のキャリア、原発、社会福祉、妊娠、出産。現代女性の悩みを一緒に考えてくれる小説。


3.『さいはての彼女』
こんな時におすすめ:人間関係に疲れて何処かへ行きたくなった時

人間関係に傷つき旅に出る女性。思いがけない出会いにより心がほぐれ明日から立ち上がる気力を取り戻す、再生をテーマにしたオムニバスストーリーです。
責任ある立場になった女性の、人間関係の悩みや葛藤から抜け出すヒントが書かれています。

【あらすじ】
自分が正しいと思う道をひたすら走り続けた女性が、ふと立ち止まってしまう時がある。信頼していた秘書が手配したチケットは行き先違いで……旅先で出会った心を浄化してくれる人との出会い。女性と旅、再生をテーマにした爽やかに泣けるオムニバスストーリー。

小説で元気チャージしよう

どの作品も後味がよく元気が出るものばかりです。ライトな読み心地なので通勤中の電車で読む1冊にいかがでしょうか?

1.本日はお日柄もよく
新しい道へ進もうとしている時。

2.総理の夫
自分のキャリアと家族との関係に悩んだ時。

3.さいはての彼女
人間関係に疲れて何処かへ行きたくなった時

作品を読んだ後は、ぜひ原田マハさんの公式ウェブサイトの「自伝的プロフィール」を読んでみてください!原田マハさんはまるで小説を読んでいるかのような経歴です。

作品を読んでサイトを訪問すると、きっと他の作品も読みたくなると思います。

お仕事小説の他にも、原田マハさんはキュレーターの経験から美術にも精通されているので、アート×小説シリーズもおすすめです。時間を忘れ、世界観にどんどん引き込まれてしまいますよ。

疲れた時はぜひ原田マハさんの作品でパワーチャージしてください!

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