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珈琲は収穫量が多い年と少ない年を繰り返す??

珈琲の木の葉は2枚1組で枝につきます。この葉がついている部分を節と呼びます。
2枚の葉のそれぞれの付け根を葉腋(ようえき)と呼び、ここに腋芽(えきが)と呼ばれる枝や花の元になる芽がつきます。
珈琲の木の腋芽は1つの葉腋の先に5〜7個ずつ並んでつきます。その中で1番枝先に近い先頭のひとつだけはもとの枝と直交して伸びる枝(側枝)の元になります。先頭以外の腋芽は花芽、もしくは直立枝という上に向かって伸びる枝になります。

基本的に珈琲の花は、もとの枝と直交して伸びる枝である側枝の節、しかも1年間で新しく伸びた枝の節にできた花芽から生じます。例えば、4年目に伸びた側枝の節に5年目の初めに花が咲いて実がなり、5年目に新たに伸びた枝の節に6年目の初めに花が咲き、、、という風に実のなる場所が年々シフトしていきます。つまり、1年でどれだけ側枝が伸びて新しい節を作れたかどうかで翌年の収穫量が変わってくるということです。
ある年に大量の花が咲くと多くの栄養分が果実の成長に使われるのでその年の枝の成長は抑えられます。その結果、翌年は果実があまり付かず収穫量が減りますが、その分余った栄養分が枝の成長を促すため、その翌年には再び収穫量が増えます。このため、珈琲栽培には収穫量が多い年と少ない年を繰り返す隔年性が生じます。一度にたくさんの実をつける品種ほどこの傾向が顕著です。

直立枝は上に向かって伸びる枝です。この枝は放っておくと主幹に回る栄養が失われるため多くの農園では剪定時に切るのが一般的です。
切り取った直立枝は挿し木や接ぎ木に利用したりします。耐病性の高いロブスタを台木にアラビカを接ぐと土壌中の線虫による病害を防ぐ目的で利用されます。

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