あまとみトレイル3泊4日 - テント泊装備リスト
2023年8月26日〜8月29日に3泊4日であまとみトレイルをスルーハイクしてきました。今後トライする人に少しでも参考になればと思いnoteを書きます。なかなかの文量になってしまったので、気になるところだけお読みいただければ幸いです。
計画については別途記事を書こうかと思いますが ↓↓書きました↓↓
装備の前提となる日程やこれまでの登山経験、ロングトレイルの経験についてははじめに記載しておきます。
日程
1日目:長野駅 → 戸隠キャンプ場(27km)
2日目:戸隠キャンプ場 → 笹ヶ峰キャンプ場(20km)
3日目:笹ヶ峰キャンプ場 → 湖楽園キャンプ場(27km)
4日目:湖楽園キャンプ場 → 斑尾山(13km)
登山・ロングトレイルの経験
登山を始めたのは今年からなので1年未満です。日帰り登山を十数回と、ロングトレイルは今年の7月末にみちのく潮風トレイルを5泊6日で歩いています。
かなり痩せ型体系で体力に自信がある方でもないので、なるべくUL装備を心がけていますがカリカリのULハイカーではないです。初めて歩いたみちのく潮風トレイルでも色々と痛い目を見たので、自分の経験値やスキルを上げながら徐々にULハイキングを実践できるようになれればと思っています。
全装備リスト
キャリング
バックパック
Hyperlite Mountain Gear - JUNCTION 2400 を使用。
初めてのロングトレイル「みちのく潮風トレイル」のときに購入したバックパック。私は痩せ型体系で体力にも自信が無いためUL志向で装備を整えようと思い、以下のような観点でこのザックを選びました。
UL系ザックだが耐荷重18キロなので、何かと荷物が増えがちなビギナーに優しい
防水性に優れており、ザックカバーが要らない
デザインが好みである
UL系の記事や動画、本も読みましたが、実際にやってみるとベースウェイトを6kg以下にすることすら難しい… そこに食料や水が入ると簡単に10kg超えてくるので、最初のバックパックとしては良かったと思います。
個人的にはデザイン性はとても重視していて、好みのデザインだと使っていてワクワクしますし愛着も湧きます。旅行でも使っているので比較的普段使いしやすい点も気に入っています。
ドライザック8L
着替えを入れる用途で使用。底面に防水透湿素材を使用しているので、中身を入れて外から押すと空気が抜けて圧縮することができます。この機能がないと空気がドライザックの中にある程度残ってパッキング容量を圧迫してしまうのでとても便利です。
ドライザック13L
eVacドライサックよりも軽量ですが圧縮はできないタイプです。主に食料やクッカーを入れていますが、正直13Lも要らないです。バックパックの横幅を考えても13Lにパンパンに入れても縦に入れることしかできず縦長だとパッキングがしにくいので、結局使っている容量は8L程度だと思います。
食料は衣類ほど圧縮することはない & ドライザックに入れると空気が含まれて逆に嵩張るので「ショッピングバックとかでも良いかもな…」と考えています。
スタッフバッグ7L
充電キットや衛生用品などをZiplocで小分けにした上で入れています。この紐付きのスタッフバッグが結構便利で、コンビニに行くときやシャワーに行く時に肩に掛けて持っていきます。他のドライサックでも良いですが、肩に掛けられることで両手が開くのが地味に便利です。
2室に分けて使えるようになっていて、濡れたものはメッシュじゃない方に入れて他のものが濡れないようにする、といった使い方ができます。旅行などにも使えるのでかなり汎用性が高くて気に入っています。
スリーピング
テント
Durston Gear X-Mid 2P を使用。
非自立式の2人用のダブルウォールテント。ペグ抜きで1018g。
山岳用テントは初めてだったので色々調べて悩んだ結果、ダブルウォールテントの中でも軽量なこのテントを選びました。もともと妻と2人でテント泊登山する用途で購入したものでしたが、一人用のテントを別途買う予算も無いのでロングトレイルでも使用しています。
トレッキングポール2本を使って立てるので居住空間が広く、とても快適です。ただ、軽量とはいえ1000g超えなので、もう少し軽量なテントがほしい気持ちはあります。また、設営も最小でペグ4本あればできてしまうので簡単ではありますが、ダブルウォールでトレッキングポールも2本使うので、15分くらいは設営に時間がかかっています。
デザインはとっても好みで気に入っているので、しばらくの間は使い続けると思います。
シュラフ
ENLIGHTENED EQUIPMENT の Revelation Sleeping Quilt を使用。
スペックは下記で購入しております。
ダウン:850FP
温度帯:-1℃対応
サイズ:Regular
ドラフトカラー:あり
重量 :586g
キルトタイプなので寝るとき以外でも寒い時に体に巻いたり、暑いときは掛け布団のようにして温度調節でき、複数の用途で使えてとても良いです。しかも軽量。
今回のトレイルは8月で、下がっても10℃台だったのでオーバースペックではありましたが、お腹だけにかけたりすれば全然暑くないので快適でした。8月でも夕方になるとロンT+ロングパンツでも肌寒く感じたので、シュラフカバーなどの代用で乗り切るとかはちょっと厳しかったかなと思います。
スリーピングマット
山と道 UL Pad15+ の100cm を使用。100cmだと全身は入り切らないですが、足元にはバックパックを敷いていました。
クッション性も断熱性も十分で軽量ですが、個人的には寝心地は良いとはいえず、体が痛くて何回か起きてしまいました。硬めの寝心地が好みの人はこれだけでも全然いけると思います。
ロングトレイルにおいて睡眠が十分に取れるかは非常に重要なので、快適性UPのためにインフレータブルマットを使おうか検討中です… いいマットは高いんですよね…
枕
枕を持たずに衣類などで代用する方も多いかと思いますが、快適性重視でSEA TO SUMMIT のエアロウルトラライトピローを持っていきました。衣類だと形状が安定しない = 寝心地も安定しない、となってしまうので、しっかり休むためには枕を持っていて良かったなと思っています。
耳栓
キャンプ場では他のお客さんもいて音が気になるので、毎日耳栓をして寝ていました。非常に柔らかいので耳に入れた時のフィット感も良いですし、ほどよく外音が聞こえるので何も聞こえないという不安はありません。
ただ、耳栓が少し耳から出た状態になるので、横向きに寝る方は枕と耳栓が当たって気になると思います。私は基本仰向けで寝ていますが、寝返りを打った際に気になることも多いので、下記の製品に変えてみようかと思っています。
クッキング
バーナー
SOTOのアミカスを使用。ガスは 105g缶を持っていきました。用途は朝夕に1回ずつお湯を沸かすのみでしたので、余裕で足りました。
クッカー
エバニューのMugPot500 を使用。食事は基本アルファ米やラーメンをお湯で戻すスタイルなので、お湯を沸かす用途でのみ使用しました。500あれば一度お湯を沸かすだけで十分足ります。取手にシリコンが付いていますが、普通に熱いので、手ぬぐい等で掴んで使っています。
105gのガス缶がちょうどはいるサイズなので、パッキングもかなり小さくできる点も良いです。カトラリーやバーナーも全てクッカーに入れてパッキングしています。
カップ・カトラリー
カップは味噌汁などのスープ物を飲むときや、アルファ米にかける丼物・カレーのフリーズドライを戻す時に使いました。このカップは畳むと非常にコンパクトになるので、スペースを取りがちなカップがクッカーの中に余裕で収まります。
カトラリーはスポークのみです。ラーメンを食べるときなどもこのスポークを使っていますが、全く問題なく食べることができています。
個人的に金属同士がこすれる音がとても苦手なので樹脂製のスポークを選びました。折りたたみも悩みましたが「食べる時に折りたたまれてしまって食べづらい」といった声もあったので折りたたみではないタイプを選んでいます。
コジー
アルファ米を戻すときなどの保温機能としても利用していましたが、キャンプ場近くで冷たい飲み物を購入した時に保冷するために使用したり、行動中は行動食を入れる袋としても活用していました。
アルファ米を食べる時に袋が熱くて持ちづらいときも多いので、コジーに入れて食べることで快適に食事ができます。
ウェア(行動着)
ベースレイヤー
基本的にicebreaker のTシャツ1枚で行動していました。メリノウールなので匂わないですし、濡れても温かいので洗濯した後に外干しで乾かないときは濡れたまま着て乾かしていました。速乾性は化繊に劣りますが防臭性や保温性に優れており肌触りも良いので最後まで快適でした。
ミドルレイヤー
山と道のULシャツを主に停滞中や朝早い時間帯などに着ていました。超軽量で速乾、UVカット効果もあるので真夏でもほぼ毎日着用しています。人気でなかなか買えない商品ですが1つあると汎用性が高くて便利です。
アウターレイヤー
THE NORTH FACE のクライムライトジャケットを持っていきましたが、1度も着ていません。レインウェアを着るほど寒くならなかったのと、雨が降ったときには傘を差していたためです。行動中に着るとかなり蒸れてしまうのと291gでちょっと重いので軽量なものに変更したいなと思っています。
ショーツ
山と道の5-Pocket Shorts で基本は行動していました。言わずもがなの名品ですね。
ソックス
ハイカートラッシュの靴下はウールが入っているので匂いにくいですし、クッション性が良いので着心地もとても良いです。
また、カラビナを通すホールがついているので、濡れた靴下や履き替えた靴下をザックに下げて乾かすことが容易です。キャンプ場についたら必ず履いていた靴下をテントに吊るしていました。
そして何より、デザインがとてもかわいくて良いのです!人気で在庫が無いことも多いと思うので、あったら即買いでよいと思います!
シューズ
SALOMON のXA PRO を選びました。朝露に濡れた草木の中を歩くのでGORE-TEXモデルだと靴の中まで濡れずに快適に歩くことができました。フィット感がよく歩いていて気持ち良いですし、クイックレースなので脱ぎ履きがとても楽なのも良いですね。登山でも使用しています。
ウェア(着替え)
ロングスリーブTシャツ
キャンプ場に着いてからの着替えとして、icebreakerのロンTを一枚持っていきました。早朝から歩く日などは、途中まで行動着としても使用しています。メリノウールなので毎日着ても全く匂いが気にならなかったです。
メリノウール製品は高いのでセールになったタイミングで購入しました。確か20 ~ 30%OFF で買えたと思います。製品の型番で検索をして、取り扱いしているサイトを片っ端から確認し、一番安く売っている正規取扱店で購入する、というやり方をしていました。
ロングパンツ
THE NORTH FACE のアルパインライトパンツを使用。ロングパンツは個人的な必需品。真夏にみちのく潮風トレイルに5泊6日で行った時にショーツだけを持っていったのですが、山道でアブに追い回されたり、背丈の高い草が足に当たって不快な思いを沢山しました。
今回も基本はショーツで行動しましたが、虫が多いエリアや人があまり入っていなくて草が伸び放題な場所はロングパンツを着用したので非常に快適でした。
アルパインライトパンツは重いのが難点で350g以上あるので、使用頻度的にはもう少し軽量なパンツに替えたいところです。
靴下
行動着と同じくハイカートラッシュの靴下を1足予備で持っていきました。
下着
今回は3泊4日と日数も少ないので無くても良かったですが、下着も替えを1着持っていきました。こちらもメリノウール製なので匂いにくいです。
ただ、メリノウールはやはり高いので「パンツ1枚に6000円か…」とは思いました。「PCTで使用して破れなかった」というレビューもあったので長く使えると信じて思い切って購入しています。
サンダル
キャンプ場での履き替え用に、ビルケンシュトックの軽量サンダルを持っていきました。両足で130gしかないので超軽量。
サンダルがあると靴下を脱いで乾かすことができますし、1日歩いたあと足を開放して上げる意味でもサンダルがあると非常に快適です。
みちのく潮風トレイルでは渡渉で靴がずぶ濡れになる場所があったので、サンダルに履き替えて歩く場面もありました。ただ、靴ずれしてしまったので行動中に履くことはよほどのことが無い限りありません。
1つ改善したいポイントとしては、パッキング時のサイズがそこそこ大きくなってしまうので、もっとコンパクトになる薄型のものにしておけばよかったなーと思っています。
充電キット
モバイルバッテリー
20000mAhのモバイルバッテリーを持っていきました。あまとみトレイルは道迷いしやすいポイントが多く、頻繁にGoogleMap等でルートの確認をしていたので充電の減りはかなり早い方でした。
私の場合は3泊4日だったのでもっと少ない容量でも足りたとは思いますが、心配な方は20000mAhの使用をおすすめします。モバイルバッテリーの容量がギリギリ持つかどうか、という状況は結構ストレスにもなりますしね。
充電ケーブル
充電が必要なデバイスごとにケーブルを1つずつ持ちました。
iPhone充電用ケーブル:20g
AppleWatch充電用ケーブル:31g
カメラ充電用ケーブル:17g
衛生用品
タオル
今回宿泊したキャンプ上はどこもシャワーが使えたので、体を拭くようにフェイスタオルを一枚持っていきました。速乾性も素晴らしいですが、非常に軽量でコンパクトになるので1つ持っていると安心です。
日焼け止め
日焼け止めはビオレのアクアリッチを使用しています。
肌に馴染みやすい色(白いと肌が白くなりすぎてしまうのが嫌です)
とても伸びやすくムラになりにくい
SPF50+ PA++++
といった点が気に入ってます。私はかなり敏感肌で使うものを選びますが、こちらの商品ではトラブルが何も起きていません。
塗り直し用にスティックタイプも持っていたのですが、今回はほとんど使いませんでした。スティックタイプだと塗り直しをする時に手が汚れないのが良い点なのですが、スティックタイプであるがゆえにムラなく塗るのが難しいので「液体タイプでいいや」となってしまいます。歩き疲れていると余計に細かいことがどうでもよくなります。
虫除けスプレー
露出している部位には必ず虫除けスプレーをしていましたが、蚊やアブに刺されるといったことはありませんでした。キャンプ場で体を拭いた後に塗り忘れたときには蚊に刺されたので、効果はあったのだと思います。
羽虫に大量につきまとわれる区間もあったのですが、虫除けスプレーは全く効かなかったのでバグネットがあったほうが良いと思います。
その他
その他、必要な衛生用品を家にあるものを小分けにして持っていきました。
トイレットペーパー
キッチンペーパー(1日1枚)
汗拭きシート(日数分のみ)
スキンケア用品
歯ブラシ
小分けにして持っていく際の注意点として、汗拭きシートなどもパッキング時に圧縮されて液漏れすることがあるので注意が必要です。今回私は100均などに売っている小分け袋に入れましたが、見事に液漏れして他の衛生用品が濡れてしまいました。水濡れとは別の不快感があるので「パッキングして圧縮された際に液漏れしないか?」という観点があるとより快適になると思います。
その他アクセサリー
傘
Six Moon Designs の Silver Shadow Carbon を使用。ロード歩きの時間は日傘として、雨が降った時には雨具として使用しました。ロード歩きでは日陰がない場所も多いので、日傘があると暑さの感じ方が全然違うのであると便利です。
ただ、今回のロード歩きの時間の半分くらいは曇っていたため日傘としての使用頻度は低めでした。あると便利だけど使用頻度にムラがあるので、今後は真夏でなければ持っていかないかもしれません。
ヘッドライト
バッテリー or 単4電池で使用できるモデルで、私は単4電池で使用しています。今回は早朝4時から行動する日があり使用しました。ナイトハイクするのにも問題ない明るさかなと思います。
CARRY THE SUN ソーラーランタン
これはもう定番ですね。テント内の灯りはこれだけでしたが十分でした。電球色で明るすぎないので、とてもリラックスできておすすめです。
浄水器
水を購入できる場所が限られているので、浄水器はあったほうが良いです。基本はキャンプ場や自動販売機で調達していましたが、一部区間では水場で補給した水を浄水して飲んでいました。
熊スプレー
戸隠キャンプ場から笹ヶ峰キャンプ場までの区間では熊の目撃情報や、藪の中から威嚇されたという情報が複数上がっていたため、安心材料として熊スプレーを粗所持しました。
最終日の斑尾山の前半は鬱蒼とした山道を歩く時間も長く、いかにも獣がいそうな雰囲気でちょっと怖かったです。もちろん遭遇時の対処方法については色々調べてから臨んでいますが、いざという時の備えがあると不安が軽減されます。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。今後あまとみトレイルを歩こうと思っている方、興味がある方の少しでも参考になれば幸いです。
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