推し活ログ・20241026~限界オタクの杞憂と、藤島健二郎の沼
もしお時間があれば前編からお読みくださるとうれしいです!
あとかなり長いオタクの怪文書となっておりますので、そういうのがお好きな方だけお楽しみください!
麻雀界隈の推し活距離バグ問題と、「ワーキャーファン」の負い目
10/26(土) 6:00 起床。
仕事がある日も休日も基本的に6時起きなので、やはり同じ時間に目が覚めた。
体を起こしても二日酔いらしき症状はなく、これだけで「勝ち申した……」という気分になるが、それと同時にいよいよだな、と緊張感が高まっていく。
大会自体はお昼からだし、一旦二度寝をしてからゆるゆると出かける準備をしてもいいかなぁ……と思いまた布団にくるまってみても、完全に交感神経が優位になっていて眠気のひとつも沸いてこなかった。
二度寝を諦めて身支度を始める。
メイクをしながら、「緊張する~……」「あー……」「どうしよう……」とうわごとを繰り返していた。
ここ最近の推し活現場の中でもトップクラスの緊張感だ。
麻雀界隈のどの現場でも言えることだが、「初対面のプロ(特に推し)」に対してはどうしても緊張してしまう。
麻雀界隈に来る前の私の推しは、三次元だと俳優が多かった。そのため、舞台公演や映画の舞台挨拶が主な推し活の現場だった。
劇場や映画館は、最前列だとしてもステージからは少なくとも2mは距離がある。
また、物理的な距離感だけではなく感覚的な距離感もある。演者と観客はどんなに近くても「透明な壁」を一枚隔てて、あくまでもお互い違う世界にいるものとして接しているのだ。
そんな中で目が合ったり、舞台挨拶で手を振ったら振り返してくれるなどのファンサービスがあって、オタクはその一瞬のファンサのために緊張しながら推しをずっと目で追っている。
(もちろん出演作品をしっかり楽しむことが主目的です。良作だと推しが出ていること抜きにして何回も見に行ったし、推しがいない現場に行くこともありました。監督や脚本家のティーチングとかね)
でも麻雀界隈は、今までの現場とは全く違っていた。
今までの「遠くから生の姿を眺められるだけで感謝」「今、同じ空間にいる喜び」「推しの生命を感じる尊さ」「生きててくれてありがとう」という、推し活の楽しみ方とは全く違う。
推しとの距離が近いし、会話ができるし、一緒に麻雀を打つことができる。しかも圧倒的な長時間。同じ世界線で、双方向コミュニケーションがとれてしまう。
今までの推し活現場に必ずあった「透明な壁」なんてものはない。
他界隈でそんな現場ないだろ……?
半荘戦で同卓したら、1時間弱は推しと超至近距離にいられるんだよ?????
こんな接触イベントが数千円ってマジで狂ってんだよ。
たった一瞬、1秒間だったとしてもファンサがもらえたら「今年は五穀豊穣が約束されたぞ!!!!ありがたや~~~!!!!!」と村中がお祭り騒ぎだったのに、その数千倍のお恵みがこの身に降り注いでしまうのだ。情緒がバグらずにいられようか。
渋川難波に会いに行った初めての現場ではあまりの距離の近さに最初から最後まで緊張で吐き気が治まらなかった。イベント終了後ベルバードのエレベーターを下りたらそこに渋がいて、ドアが開いた瞬間膝から崩れ落ちた。
(渋に何回も会いに行った結果、今では現場に行く前に会場近くのコンビニで渋と鉢合わせても「あっ!おはようございま~す!」と挨拶できるくらいには耐性がつきました)
当時の出来事は笑い話ではあるが、やっぱり初めて会う推し(しかも至近距離で話すチャンスや写真撮影の機会もある)に対しては極度の緊張を覚えてしまうのだ。
まあこっちの理由はこの麻雀界隈にいたら付きものだし、一度会ってしまえば耐性はつくことがわかったので大丈夫だ。
極度の緊張感のもうひとつの理由は、「推しが藤島健二郎」だということだ。
藤島さんがゲストで入られたときに参加された方のポストなどを見る限り、彼に会いに行ってるのは「麻雀ガチ勢」が圧倒的に多い印象だった。
競技麻雀をゴリゴリ楽しんでる猛者たちや、連盟A1リーガーに稽古をつけてもらいに行く野生のプロたち。
「強い人と対局して勉強させてもらう」という姿勢の方々だらけだ。
そんな中、私のような「ワーキャーファン」が混じっていいのか……?
(ワーキャーファンの定義は難しいけど、ここでは推しをアイドルや芸能人的に推しているファンや顔ファンのこととします。藤島さんの麻雀大好きですがビジュやお人柄も好きなんです)
いや、ワーキャーファンが悪いってわけじゃないとは思う。麻雀プロは人気商売も兼ねているのだから、こういうタイプのファン層がいることも大事じゃないか。Mリーグだってライト層を増やすことでこれだけ大きく育ってきたんだ。
だけど硬派なガチ勢が圧倒的マジョリティの中、それに混じって限界オタクが推しの些細な仕草に沸き散らかしてたら白い目で見られないだろうか。迷惑じゃなかろうか。
そんなことを夏の間ずっと考えていた。
推しに会うことのワクワク感も大きかったけど、大会が近づけば近づくほど「会いにいっていいのかな……」という気持ちも膨らんでいった。
せめて同卓の方たちにご迷惑をおかけしないように気をつけなきゃ……前日にひよこ堂に行って練習したのも、そんな気持ちがあったからだった。
もう、存在を限りなく薄くして最低限の接触だけで終わらせたい、むしろ同卓せずに帰りたい……。
メンタルがぐにゃぐにゃになりながら、なんとか身支度を終えて出発した。
普段より無駄にメイクに時間を費やしたくせに、出かける直前ホテルの鏡に映った顔はあまりにも自信がなさそうな酷い顔をしていた。
11時、会場に向かう前のお昼ごはんはお寿司を食べることにした。
ポストにはあげていなかったけど、実はあまりの緊張に耐えきれず1杯だけお酒を飲んでしまった。メンタルの安定をアルコールに求めるべきではないことは重々承知しているのだが、どうしても耐えられなかった。ネガティブな感情に突き動かされての飲酒は本当によくない。
そのせいなのかわからないけど、ひよこ堂に着く直前にファミマで買ったアイスコーヒーをスカートにこぼしてしまった。
完全に罰が当たりました。もう二度としません。
限界オタク仲間への卓外戦術
昨日の沼らせ男性プロのエピソードを聞いていた仲間と、Xでこんなやり取りをしていた。
自分もメンブレしているのに、自分以外のオタクに対してはおもろいことを一発かましてやりたくなるのが私のよくない癖だ。
ひよこ堂で無事に会えたnanaちゃんに近づき、「今日なんかいい匂いするね」と先制攻撃をぶち込んでやった。
「もーーーーー!!!やられた!!!!!」
膝から崩れ落ちるnanaちゃんがあまりにも可愛くて、持つべきものは信頼のおけるオタク仲間だなぁ……と少し落ち着きを取り戻すことができた。
受付と同卓抽選
受付をしながら、久しぶりにお会いできた大会主催のfeltさんにご挨拶をする。
feltさんに「あの(藤島さんの)アクスタ買う人いるんだね~」としっかりとイジられたので、「何言ってるんだい今日はあのアクスタ持ってきてる人だらけだよ」と返す。
少なくとも私以外に2人は持ってきているので、これはもうアクスタだらけと言ってもいいんじゃないのか、ヤー!と、心の中のきんに君が叫んでいた。
受付後、選手番号の抽選。今回の大会はゲスト2名のどちらかと必ず同卓できる。
前述の通りかなりヘラっていたので、「せっかく来たんだから推しと同卓したい」と「同卓怖い、無理……」の狭間でゆらゆらしていた。こころがふたつある~……。
引いた番号は14番。既に決まっている卓組を確認すると……
2回戦に藤島さんと同卓じゃん!!!!
ウワーーーーーーーッ!!!!!!
平静を装ってはいたけど、変な汗がブワッと出始める。一旦落ち着こうと、面識のある他の参加者さんと「みんなと同卓あるかな~?」なんて話をしたりした。知ってる顔が何人かいてくれて本当によかった。(でも結局誰とも同卓しなかったなぁ)
皆から「同卓がんばってね~!」と応援される度に「イヤーッ無理無理笑 緊張がヤバい笑」って笑ってたけど緊張でずっと吐きそうだった。
せめてもの救いは、1回戦での同卓じゃなかったこと。今までだとゲストと1回戦から当たることが多くて緊張がほぐれないままあっという間に終わってしまうばかりだった。(一番緊張したのは土田先生。どうしたらいいか全くわからなかったから一生チートイツ狙ってなにもできずに終わった)
ゲストの会場入り~開会式
未だにびっくりするけど、ゲストが普通に入り口から「おはようございま〜す」て入ってくるのビビりませんか?
この日も大会スタートの15分くらい前に、まずは日吉さんが会場入り。
日吉さんはサクラのイベントや一気通貫ツアーに参加したときにお目にかかっているけど、この近さでお会いするのは初めてだったから「画面の向こう側にいる人が目の前にいる…!」ってドキドキしてしまった。
日吉さんは到着後すぐに、ご自身のファンの方たち一人一人に挨拶して、少しの間一対一でお話をされていた。椅子に座っている人に対してしゃがんで目線を合わせてお話してる姿を見て、「ファンサの化身か???」と感動してしまった。すごい。
直後に藤島さんも会場に入ってこられた。
遠くからでもわかる長身。
ほ、本物がいる……!!!
お姿が視界に入ってきた瞬間おもわず目を逸らしてしまった。
あーもう無理、こうなったら、一旦慣れるまでむしろこちらから「透明な壁」を造ってしまえ。
遠くからこっそりチラチラと観察しながら、目を慣らすところから始めた。
え、このあと同卓するんでしょ、マジかよ意味わからん、いやでも遠くからでもかっこいいな、えー、やばい、かっこいい、あっ日吉さんとおしゃべりしてる~笑ってる~可愛い~もうこれをずっと見てる時間だけ続いてほしいむり……
ずっとそんなことを考えながら、大会の開始を待っていた。
定刻になり、まずはゲスト2人からのご挨拶。
そのあと参加者の方で少しだけ遅れられる方がいらっしゃったので、その待ち時間を使って藤島さんから簡単に公式ルールの説明と、ちょっとしたポイントの説明があった。
このとき参加者に向けて「公式ルールやったことない、あまり慣れてないって人どれだけいますか~?」と質問があり、多くはないけどちらほらと手があがる。もちろん私も挙手。知らない人だけどそういう人も参加されていることに少しだけホッとした。
藤島さんからは「このルールは副露が強い」とアドバイスがあった。すかさず日吉さんから「自分がよく鳴くからって~笑」とツッコミが入る。ちょいちょい軽口を叩きあう二人があまりにも良すぎてオタクは大変にたすかりました。
他にも打点が作りにくい、ドラが大事、リーチ判断(平和のみはリーチしない)など、公式ルールの基本を伝授してくださった。
その話を聞いて、自分の今日の麻雀のテーマは「普段なら仕掛けない手も積極的に鳴いていこう」と決めた。
私は渋川式育ちなので、初心者の頃から「リーチ最強!」「しょーもない仕掛けをするな!」と教わってやってきたけど、ルールが違えば打ち方が全然変わることは承知していた。Mリーグルールに慣れてたから、初めて連盟公式ルールの放送対局を見たときびっくりしたもんね。
ただ、手役を大事にしたほうがよさそうなことはわかっていたけど、これも渋川式で「三色?一通?そんな役はない!」と教わってきた(※初心者の場合)ので、未だにそういう手役を狙う手順が苦手なのだ。
一発裏無しのルールだとリーチは弱体化する。普段なら2翻以下の仕掛けはできるだけしないようにしているけど、打点が作りづらいなら1000点や2000点でも結構大事そう。
あと渋川式でもりんかりん女流桜花への道という企画をやったことがあったけど、そのときに渋が「とにかく親番で稼げるだけ稼げ、親番を簡単に落とすな」も言ってたよなあ。
というわけで、無理に手役を狙って速度を下げるよりも、普段より鳴いて参加率を上げることを目標にがんばってみることにした。
麻雀のことを考えているうちに、不思議と緊張感がほぐれたような気がした。
予想通り、ガチ勢が多すぎる…!
1戦目の卓に着いたとき、私でもお名前と顔が一致するアマチュアの方が同じ卓に座っていた。それ以外にも、聞こえてくる話題は昨日の巣鴨の道場部での話だとか、翌日開催されるノーレート雀荘対抗戦の代表に選ばれてる人たちの会話だとか、普段の現場よりも明らかに「ガチ勢」が多かった。
でも今日のテーマは決まったし、こんな強い人たち相手なら負けて当然なんだから、胸を借りるつもりでやるしかないね〜!と腹を括る。
サイコロを振って山から手牌を取ることも慣れていないし、理牌も遅い。それでも一年半前の自分を思い出して比べてみたら、絶対に成長はできているはず。
「あまり慣れていませんがよろしくお願いします」と頭を下げて、次の藤島さんとの同卓までになんとか手の震えを落ち着かせようと呼吸を整えながら対局を進めた。
結局1戦目は小さなアガリと聴牌料くらいでしか加点できなかったが、展開にも恵まれて浮き2着で終えることができた。
いよいよ同卓
2回戦め、いよいよ藤島さんと同卓。
極度の緊張のせいか、藤島さんがいる卓に向かって座るまでの記憶が全くない。どうやって歩いてたんだろう、本当に思い出せない。
確かもう席が決まっていて、私は藤島さんの下家に座ったから「あ、推しからチーできる……」とか考えてたような気がする。
対局開始前に、ちょうど1戦目で同卓した方がいらっしゃったので少し会話を交わしながら、「あれ、私、いつ名乗り出たらいいんだ……???」と考えていた。
以前からXでは藤島さんの話題で騒ぎ散らかしていた。対局前にリプライも送っていたし、放送対局をリアタイできたら実況してたし、投票選抜戦中に本人とマッチングできたときは必ずポストしていた。それに対してご本人もいいねをしてくれていた。
おそらく認知はあるのだろうと思っていたけれど、だからといって「いかわたです~初めまして~!お会いしたかったです~!」と声をかける勇気がなかなか沸いてこなかった。
(ていうかはじめてお会いするときってみんなどのタイミングで名乗り出てるの???未だに正解がわかりません。参加者が首から名札をぶら下げるスタイルのイベントじゃない場合のスマートに名乗り出るいい方法、どなたか教えてください……)
かといって名乗らずにそのまま対局を始めるのも失礼な気がするし、うう、どうしたものか……と悩んでいると、サイドテーブルに置いたスコア表を見た藤島さんが
「あっ!いかわたさんじゃん!?」
「!!!???」
む、向こうから気づいてくれたんだけど!?!?!?
「エッアッ、イカワタ、ッスオアイシタカッタ、ッス、エ、エヘ……」
あまりの戸惑いに超小声早口オタクになってる私に
(他の同卓者さんに向かって)「いや~、いかわたさんはね、今日の参加者の中で一番好意的なツイートしてくれてる人なんだよ」(!!!)
「投票選抜戦も頑張ってくれてたもんね」(!!!!!!)
「こないだ新潟いったんだよ~」(!!!!!!!!!)
なんか、なんかいっぱい話しかけてくるんだけど……!?!?!?!?
その度に「アッハイ!!」「ソッスネ!!」「ア---!!」という鳴き声しか発せなかった。
なにやってんだ!!推しがめっちゃ話振ってくれてんだよ!!!!もうちょっとなんかあるだろうが!!!!!!!!!!!
完全にパニックである。
でも初対面の推しからいきなりこんなに話しかけてもらって混乱しないオタクこの世界に存在しないでしょ!?
後頭部がズキズキするくらい心拍数と血圧が上昇する中、対局がスタートした。脳の血管ぶち切れるんじゃないかヒヤヒヤした。
ま、麻雀はしっかり打たなきゃ……!!!!
対局は、他の同卓の方が藤島さんをいい感じでいじってくれて、とても和やかなムードで進行していった。もしかしたら私があまりにも緊張していたから気をつかってくださったのかもしれない。本当にすみません、ありがとうございます……。
会話は、藤島さんと言えば……の「例のボタン」の話題に。
全ての元凶ツイート
なぜか作られる早押しボタン
(推し純度が高すぎて私はこのボタンを聖遺物だと思っている)
同卓者の方が「なんの話しててあんなに笑ってたんですか?」と聞いていたけど、藤島さん本人は「全く覚えてないんだよね~、菅原と早川とでスタジオ近くのサイゼリヤでお昼食べてたときなんだけど……」と言っていた。覚えてないくらいの会話の中でこんな最高の表情生まれることある???
この会話を聞いていた隣の卓の日吉さんから「どうせエロい話でもしてたんだろ!」のツッコミが入る。会場大爆笑。
もうこのやりとりだけで私はサイゼのデキャンタワイン500ml空にできる自信があるよ!!!楽しすぎる~~~!!!アッやっぱり青豆の温サラダもください!!!!
この後にも藤島さんと日吉さんの軽快な掛け合いが続き、それを聞いているうちにすっかり緊張はほぐれていた。
麻雀の内容としては、リーチ後暗カンができる牌だったのを忘れてそのまま切ったら放銃、それも響いて沈み3着。ネト麻だと起きないミスだなぁ……と大反省。
対局終了後、藤島さんとの会話も大分慣れてきたので、いろいろお話をさせてもらう。その間にお写真も撮らせていただいた。
「アクスタ持ってきたんで一緒にお写真撮らせてもらっていいですか」
「いいよ~じゃああのボタンも持とうか」
アクスタをポーチから出してスタンドに刺してから渡すと……
「え!?この台座って外せるの???」
怒濤のファンサ波状攻撃
藤島さんはいつもオタクのポストにいいねしてくださるので、嬉しいと同時にちょっと気恥ずかしさもあった。特に限界オタクのちょっとキモめのやつもいいねを押してくるのだ。
リーグ戦の内容もポストしてるんだけど、結局こういうことで沸き散らかすのがオタクなんですよね……。
「藤島さんいつもなんかうるさいポストしてすみません……キモくないすか?」
「いやありがたいよ~、そうそう、『けんじろー』でいいからね?」
「エッ……?」
「うん、ツイートもひらがなで『けんじろー』で、伸ばす棒はまっすぐなやつで」
いや、あの、これはね、たぶんエゴサしやすいからだとわかってるんですよ……!わかってんの!!
でも!!!!推しから「けんじろーって呼んで」って!!!!!!!
名前で呼んで!!!って!!!!!!言われた!!!!!!!!!
刺激が強すぎるよ~~~たすけてくれ~~~!!!!!!!
あと、たくさんお写真撮らせてもらってるときに、なんか「記念に撮らせて?」って藤島さんも自分のスマホで同卓者さんの写真撮ってた気がするんですよ。スマホを向けられたんですよ。これを書いてるときに急に思い出したんですけど。
それって藤島健二郎のスマホの写真フォルダに限界オタクのキモ笑顔写真があるってことじゃん……マジでこの世界狂ってて美しいな……
いやでもこれオタクの幻覚かもしれない……幻覚だったらごめんなさい、まじで妄想と現実の境目がわからん……
サインは格闘倶楽部でのサポーター証にしてもらおうかと思ったけど、「せっかくのいいカードでもったいないからこっちにしよう」と同卓記念のカードに書いてもらいました。
私は手フェチ爪フェチなので、推しがサイン書いてるところの手元をこんな至近距離で見せていただけるのが本当に嬉しい……ありがたい……
けんじろー、写真もいろんな角度から撮らせてくれるし、とにかくファンサが手厚すぎる。
あまりにもサービス精神旺盛すぎるので心配になって聞いてしまった。
「あの、なんでこんなにファンサが手厚いんですか……」
「NGないんで」
マジかよ……もう、怖いよ……どうなってんだよけんじろー……まあNGないからバスローブ着て足つぼしたりロデオ乗ったりトランポリンで跳ねたりしてるんだろうけどさぁ……とんでもねえおとこだ…………
で、ここでオタクの悪いところが出てしまった。実は3回戦めに、けんじろー限界オタク仲間のnanaちゃんが同卓することを知っていた。
NGがないと聞いてしまったら、ネタ振りするしかないじゃん!!!
「あの、この次に同卓するnanaちゃんって子がいるんですけど(遠くの卓にいるnanaちゃんを指さす)」
「ななちゃ……ああ、nanaさん?いつもリプくれる人だ!」
「nanaちゃんが隣に来たときに『なんかいい匂いする』って言ってあげてくれますか?(事の経緯を説明する)」
「おっけー、いいよ」
「いいの????」
いいんだ……????
大量のファンサを浴びてフラフラになりながら、最後に差し入れを渡して同卓終了。
てか大会の対局の合間の短い時間でこれだけ濃いコミュニケーション取れてしまったのエグすぎだろ。
「差し入れってたばこで大丈夫でしたか?」
「え!いちばん嬉しい!ありがとう!」
「セブンスターのソフトですよね?」
「完璧(満面の笑顔でOKサイン👌)」
なんかもう最後までオタクの全ての夢詰め合わせセットすぎた。
本当に現実に起きたこととは思えないくらい最高の推しとの接触だった。圧巻の一言でした。
3回戦始まる前に遠くからけんじろーとnanaちゃんを観察。本当にやるのか?と思っていたら……
「ちょっと失礼。(nanaちゃんの肩あたりに顔を近づける)いい匂いがするね」
やりおった……!
当然ながらnanaちゃんはその場で崩れ落ちていた。
いや本当になるとは思わなかった。けんじろー……おそろしい子……!
3~5回戦
無事に推しとの同卓が終わったので、あとは麻雀を楽しむだけになった。
肩の荷が下りたおかげでのびのびと打つことができた。
順位よりも原点の3万点より浮くことが大事な公式ルールなので、ちょっとがんばって形式聴牌も取りに行ったり、普段あまりやらない役牌バックの仕掛けにもチャレンジしてみたり。ここはチートイよりトイトイのほうがあがれそうだったのに声でなかったなぁ……とかこまかい反省点はあれど、3.4回戦めは両方浮きの2着でプラス域!
そして最終5回戦。普段ネト麻でも続けて5半荘打つことがないからこの時点で疲れがピークに。お腹も空いてたし、大会終わったあとのビールが恋しくて仕方なかった。
手が入ったおかげで序盤で4万点後半くらいに持ち点を増やせたし、このまま行けば今日はプラスで終われるかも~!と少し安心。
……と思ったら、タンヤオドラドラ147p聴牌だと思い込んで、36pノベタンもあることに気づかずフリテンロン!(たしか2223456って形だったと思う)
ウワーーーーーーーッやっちまった!!!!
リア麻で一番恐れている多面張。しっかり考えれば分かるようにはなってきていたけど完全に集中力切れて見落としてしまった……。これもネト麻だとやらないだろうミス……。形で覚えるのをサボっちゃダメですね。
ただ3000オール払っても浮き2着だったので、あまり落ち込みすぎてもよくないなあと気持ちを切り替える。
結局そのあとも好配牌に恵まれて、終わってみたらチョンボ分を取り戻して無事トップ終了!
終わってみれば沈みは藤島さん同卓の2回戦のみ。トータル+37.4で終えることができた。
公式ルールと和解できる気がしない……と嘆いていたけど、少しだけ歩み寄ることができたような気がする!
あと結果よりもなによりも、最初に決めた「仕掛けを多くする」っていう目標もある程度できたのが嬉しかった。もちろん咄嗟に声が出せなかった場面もあったので、今後もリア麻の稽古はどんどん積んでいきたいな~と思います。麻雀楽しい。
終わった後feltさんに「めちゃくちゃ打てるようになってるじゃん!すごい!」って驚かれた&褒められたの嬉しかったな~。ガチ初心者の頃との比較だからそりゃそうよ、と思ったけど、大人になってから人から褒められることって少ないから本当に嬉しかった。これからもがんばります!
全卓の5回戦が終了、全体順位の発表と表彰式
トップは日吉さん!ずっと1位キープしててお強かった。私は同卓できなかったけど、日吉さんと同卓した人たちみんな「日吉さん強いな……」って言ってた。
藤島さんは6位で、その直後に私の名前が呼ばれる。
えっ7位?マ???
大会が始まる前に、日吉さんとけんじろーで「順位が下だった人が離れた順位の数だけ上だった人のいいところを発表する」という罰ゲーム的なものを決めてあった。
順位が下だったけんじろーが日吉さんのいいところを5コ発表することに。
・麻雀が強い
・しゃべりがうまい
・意外と義理堅い
・まあまあおもしろい
・仕事に対してめちゃくちゃ真面目なところ(最後のこれが、日吉さんのいちばんすきなところなんだって)
けんじろーが喋ってるときも日吉さんはガンガンツッコミを入れる。同郷で同世代の漫才のような掛け合いがとっても楽しかった!
締めの挨拶で、日吉さんが「これからも麻雀続けてください、楽しんでください」というような言葉を仰っていた。
推しに会いたいという一心で麻雀を打つようになったけど、どんなきっかけでも始められてよかったな、これからも麻雀続けよう!という気持ちにさせてもらえました。
大会終了後、ゲストと参加者の写真対応・サインのお時間
推しと一緒に写るのがあまり得意ではないけれど、やっぱり記念に1枚くらいは撮りたくて撮っていただきました。
日吉さんはずっと「なんでこんなの(アクスタ)買ってんの?」「藤島健二郎のどこがいいの?」ってけんじろーオタクたちをいじってくれました。楽しすぎる~!
日吉さんも参加者の方とたくさんお話してくれて、私にサイン書いてくれているときもずっといろいろ喋ってくれました。
「新潟から来てるの?藤島さんに会いに!?」ここでもオタクをいじることをやめないの本当に好き。ファンサの化身。
あとアクスタ撮りでやりたかったやつ!
あと本人を目の前にアクスタ構文をかましてきました。
こんなことしてもらって本当にいいのか?まあ本人がNGないって言ってるんだからいいのか……
あとマジで意味わかんなかった(褒め言葉)ファンサは
大会終了後に雀王決定戦見てたらこんなこと言ってくるんですよ、私が渋のオタクだということもしっかり把握してこんな声をかけてくるんだよ……
「いやそりゃあ見ますよ、プロクイーンの最終戦も見たいっすよ」って返したら「麻雀好きだねぇ~」ってニヤニヤしながら言われたのもなんかね、すごくよかった……好きです……。
ここに書いた以外にも、けんじろーは細かいところで限界オタクたちとたくさんコミュニケーションをとってくださった。
「うるさくてすみません」と謝ると「謝らないで、楽しいから」と笑ってくれた。
オタクを喜ばせるための優しい嘘の可能性だってあるけど、推しが笑顔で言ってくれたことを否定したくないので、楽しんでくれたと信じることにした。
ひよこ堂から出るときも、けんじろーはエレベーターの前まで来て限界オタクたちをお見送りしてくれた。最後の最後まで優しくて、素敵な方だった。
エレベーター内の限界オタクたちは皆「沼だ……」「これは底なしだ……」と頭を抱えていた。
そのあとは限界オタクたちと二次会。
スパークリングワインのチェイサーにレサワや茶ハイを飲むという暴挙にでるくらいには楽しさが天元突破していた。
翌日の二日酔いも、楽しい酒が飲めたから全然へっちゃら……ではなかったけど、嘘みたいに幸せな時間が作り出した頭痛だと思うと乗り越えられる気がした。
日曜日は新宿に仕事の用事があったのでそれを済ませ、久々にWINSに寄って秋天の紙馬券を購入して帰路についた。
なお馬券はドウデュース本命で馬連や3連複を購入していましたが相手が全然来なくて、結局この100円のがんばれ馬券しか当たりませんでした。
おドウかっこよかったからいいんだ。
オタクの病み、めちゃくちゃ杞憂だった
終わってみたら、大会始まる前のボロボロメンタルなんだったの???
あんまり意味なかった~~~!!!!!!
……ってくらい、最高に楽しい空間&時間だった。
いや、もしかしたらたくさん写真撮ったり、いろんなお願いをしているところを見て眉を潜めていた参加者の方もいらっしゃたかもしれない。
痛いオタクがいるな……と思われたかもしれない。これだからワーキャーファンはってイライラした人もいたのかもしれない。
でも推し本人から「楽しかった」と言ってもらえたのだから、私はこれからもその救いの言葉を胸に刻んで、限界オタクとして沸き散らかすことに決めた。
だってさ、沼だったんだよけんじろー。こんな体験して、この沼を簡単に抜けられるわけがないよ。しばらくは頭のてっぺんまで沼に浸かりきって、沼のそばを通りかかったオタクの足を掴む妖怪になるよ。おいでよけんじろーの沼。
ただ、多分これからも「ワーキャーファンの負い目」みたいなのは抱え続けそうな気がしている。よりガチ勢の多そうな現場……道場とか、ガチ競技の大会とかはさすがにまだハードルが高く感じている。
もうちょっと麻雀にしっかり向き合って、どんな現場でも自信を持って会いに行けるようになりたいな。がんばって勉強して、リア麻の経験たくさん積むぞ……!
長くなりましたが今回の推し活ログは以上です。
今回の遠征の充実感は今までで一番だったと思います。
推しのことがますます好きになったし、自分と関わってくれている人たちの温かさを改めて実感しました。
自分のオタクとしてのめんどくささも再確認したけど、これはもう変わりようのない性質なので受け入れるしかないですね。
もしまためんどくさいことばっか考えてたら「またやってる~笑」って笑ってやってください。大体杞憂なんで。
あとまじで麻雀っておもしろすぎる。こんなに面白くて一生続けられそうな趣味ってなかなかないですね。いい歳になってからの出会いだったけど、出会えてよかったな。
これからも推し活の現場があったらnoteに記録したいと思います。
次回の現場は11月6日(水)のHOLIC杯の予定です。
……近いな!?