本当にあった怖い話1(アプリ開発)
本日はこれまで経験したシステム・アプリ開発で本当にあった怖い話をご紹介したいと思います。
幻のエンジニア
あれは確か4年くらい前のことだと思います。
当時 Objective-Cを用いた開発が得意なiOSエンジニアが社内に少なかったこともあり、業務委託のメンバーを募集をしていました。
お任せするのはtoC向けのAndroid/iOSアプリの保守開発プロジェクト
某大手企業の数年運用されていてユーザー数もいるようなアプリでした。
当時でも絶滅危惧種であったObjective-Cができるエンジニアの調達はなかなか難しかったですが、
40代で開発経験も10数年あるベテランのiOSエンジニアAさんのアサインが無事決まりました。
正直Objective-Cで開発を進めていくのが厳しいなと思っていたので社内ではスペシャリストが見つかって御の字という状況でした。
そして参画初日
オンボーディングなどの手続きがあったので出社してもらい顔合わせを実施しました。
Aさんはスーツ姿で出社されたのですが、会社のメンバーは平均年齢が若く皆私服だったこともあり少し目立っていました。
そんなこんなでオンボーディングやPCのセットアップを進めてもらいました。
そして夕方に差し掛かった頃でしょうか。
突然プロジェクトリーダーに一本のSlackがありました。
Aさん「今日は帰ります」
プロジェクトリーダーはその時社内会議に出席していたのですが
Slackを見て大慌てでフロアに状況確認に来ました。
リーダー「Aさんどこにいますか」
自分「そういえば席にいらっしゃいませんね」
リーダー「先ほどこういう連絡が来て、、、、」
社内「????????」
Aさんの机を見ると先ほどセットアップしていたPCが閉じた状態で綺麗に置かれていました
10時-19時が定時ですが16時くらいには姿が見えなくなっていました
みんな普通に仕事をしていましたし、あまりにも堂々と帰られたので誰も気づいていない状態でした
そこからAさんの行方を一生懸命探しましたが、
もちろん連絡が取れることもなく即日で契約解除になる運びに、、、
我々はObjective-Cエンジニアという名の絶滅危惧種の幻を見ていたのでしょうか
結局次の日から体制を組み直して進めることになりましたが、社内はかなりバタついて大変でした
後日談
Objective-Cや古い開発環境で開発を進めていくことが難しかったので
クライアントに対して積極的にSwiftで書き換える提案を実施。
そして念願のアプリのリプレイスを半年ほどかけてしました。
リプレイス後はだいぶ技術的な負債も解消でき、Objective-Cの時と比べて開発も円滑に進むようになりました。