アプリディレクターとは?
最近アプリディレクターという職種の採用を始めました。
世間一般でいうPMO、PM補佐にあたる役割の職種になります。
なぜこの職種の採用を始めたのか経緯を紹介します。
エンジニアがPM/PMOの役割を兼任した時代
クライアントワーク事業を本格的にやり始めてからは基本的にはエンジニアをやりたい層を採用していました。
そして人数が増えるにつれて全員エンジニアという触れ込みでエンジニアが開発もしつつ、PM/PMOとしてクライアントと直接やりとりをしている状況が続いていました。
オフショアで失敗したり、商流の問題でコミュニケーションに課題を感じていたクライアントさんには「技術がわかっている人と直接やりとりできる」と評判はよかったです。
組織としてもエンジニアにプロジェクトを任せられますし、スキルとして開発以外のこともできるようになるので教育面やアサイン面でもよかったと思います。
もちろんある程度の規模のプロジェクトではPM/PMOを用意してプロジェクトを進めていましたが、
Android/iOSアプリのみ開発するプロジェクト(BackEndやInfraには関わらない)も多かったので業務としてはまわっていました。
そろそろ限界か?になってきた時代
ただ、そんな時代も以下の要因が影響して限界が見え始めてきました
外部要因
プライム案件の比率が増えて案件規模が大きくなってきたため、シンプルにPM/PMOの役割を専任で配置する必要が出てきた
モバイルファースト時代に陰りが見えてきてWebアプリ開発の問い合わせが多くなってきた、またAndroid/iOS開発と合わせてFrontEnd, BackEnd, Infraの開発もお願いされることが多くなった、などの理由でより分業して専門分野に注力してもらう体制を組むことが多くなった
内部要因
PM/PMOの役割に適正のあるメンバーがあまりおらず、役割を変えてアサインしてもうまく機能することが少なかった
開発が複雑化してきたためエンジニアは開発に専任してもらう方が業務が上手くまわることが多くなった
PM/PMO業務の標準化が不十分であった
試行錯誤していた時代
ここ1~2年限界を感じつつも社内のメンバーをPM/PMOにすべく色々試行錯誤してきました。
まずはPM/PMO業務の標準化をNotionを用いて実施することから始めました。また、PM/PMO業務の社内勉強会を週1で実施。
勉強会で話したライトな内容は一部記事にしています。
それらと並行してIPAのサイトやPMコミュニティに参加して、情報収集を積極的に実施してきました。
試行錯誤時代に気づいたのは
Web業界全体で見るとPMの業務やスキルセット、教育の仕方などが体系化されていないということでした
例えば、以下は外部のコミュニティや知り合いから聞いたプロジェクトでの話です
PMをやる人がいないからデザイナーがPMをやっている
PMはエンジニアにタスクを丸投げしていて適切な見積もりや判断ができない
PMがPM業務を理解しておらず、それっぽいフレームワークを使って回している
エンジニア上がりのPMでマネジメントに向いていない
ウォーターフォール開発でのプロジェクトの進め方やPMの役割(PMBOK)はある程度体系化されていますが、変化が激しいアジャイル開発においてPMの業務やスキルセットはあまり体系化されていないため、どこの企業も手探りでやっているような所感でした。
今後弊社としてもクライアントの要望を最大限実現するためにも
これらの課題を解決する必要があると強く感じました。
そして社内の知見を集約して弊社の開発に合ったPM/PMO業務・教育の標準化を進めていきました。
そして現在
上記のプロセスを経てPM/PMO業務標準化と適正のある人物像の解像度が上がったため、募集に踏み切ることになりました。
応募はそこそこきているのですが、ブーストをかけるために今回の記事を書きました。
求めている人物像
ウォーターフォールプロジェクトでのPM/PMO経験者
エンジニア
Web制作のディレクター経験者
クライアントワーク経験者
法人営業経験者
マネージャー・プロジェクト管理経験者(アプリ・システム開発プロジェクト以外も可)
もちろんアプリ開発やWeb開発を経験している方もWelcomeですが
そういう経験のあるPM/PMOは滅多にいないので基本的にはポテンシャル枠で上記のような方を求めています。
プライム案件で直接クライアントとやりとりする環境なので
クライアントの期待値を超える仕事をしたい、主体的に提案をして売り上げを上げていきたいといった野心・意欲のある方は大歓迎です。
業務内容
アプリディレクター(PM補佐のイメージが近い)として以下のような業務をお任せします。
要件定義補佐
スケジュール管理(WBS作成など)
チケット管理(Backlogなど)
MTGでのファシリテーション
各種ドキュメント作成(シーケンス図、画面設計図など)
アプリ開発の知識や仕事の進め方は、PMやエンジニアに聞きながらOJTの形で覚えていってもらうことを想定しています。
こちらからアプリの仕様や機能を提案することも多いので
エンジニアとは違ったアプローチで作り上げていく部分に面白みがあると思います。
将来的にはまずはPMになることを目指してもらう。
その後はご本人の適正に合わせて、コンサル・セールス寄りのPM、テクニカル寄りのPM、マネージャーなどのキャリアを選んで進んでもらう形を考えています。
もし興味を持ってくださる方がいたら直接ご相談に乗ることもできますので
TwitterのDMなどでお気軽にご連絡ください。