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2025年1月に読んだ本

1月は3冊読みました。
ブクログ的な感じで、読んだ本の感想と思ったことを羅列していく。

(1)花束みたいな恋をした

読み終わった順に書こうと思ったけど、実は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の中で「花束みたいな恋をした」を軸に話が進んでいることもあり、本でも読んでみたく、読み始めた。ほぼ同じ時に、ピース又吉のYouTubeでたまたま流れてきた、解説動画にも触発されたのもある。(いきなりYouTubeのおすすめに出てきたって、トラッキングやばすぎ)

サブカルの趣味が合う中で意気投合した大学生の二人が付き合い、そこから社会人に進んでいく内にずれが生じてくる話。少しのズレから感じる違和感を話あえずに、結果的にダメになっていく経験をしたことがあるカップルはめちゃくちゃいるんじゃないかと思う。そこに共感して、映画館では涙涙の空間になっていたと言われていたのを思い出した。

改めて本を読んで、メモしたことを共有しよう。

・人は変化する。環境も考え方も大切なことも。だから、常に擦り合わせをしなければならない。アップデートしていかなければならない。変化するものだとわかった上で、理解しようと努めなければならない。人と人が共に人生を歩むってそういうことなんだろうと思う。

・はじめから大切に思っていることを伝えて、ズレていると思うことを伝えて、そうやって理解の粒度をあげる。怖いし、しんどいかもしれないが、お互いがそういう心にあれば怖くない。知ることは怖いことだけど、理解することは進むということ。

・色んな変化が対比で描かれてる。ファミレスの店員さんの髪の色、イヤフォンがBluetoothに、バロンのエサ、家、靴、本。その中で変わってない自分たちの関係性

「変化する」「進んでいく」周りの環境や物、時間に対して、「現状維持したい」「あの頃」に軸を置いて、変化に追いつかない、歩み寄らない、すり合わせない二人、の対比が残酷なほどに描かれていることが、本の中ではよく読み取れた。変化すること、確認することって勇気がいるし、怖いこと。でも、それをし続けるということが二人で歩んでいくということ。

学びというか、やはり小説は感情移入しやすいからこそ、自分の心に素直に入ってくる。考えなくとも没入できる感覚が好き。一発目に読みやすい本だったからこそ、その後の読書につながった。

(2)ジェイソン流お金の増やし方

今年の一つの目標は、資産運用を自分でハンドリングすること。貯金好きな友達に聞いて、読んだ本の中にこの本があったから、読んでみた。

・複利の大事さ。コツコツ無理なく貯め続けて、複利を増やしていく。とにかく継続で、貯めたものを崩さない、投資をやめないことが大事。

・とにかく無駄なことを極限まで減らすことと、0.1%でもより良い方を選択する。

めちゃくちゃ読みやすい本。howtoの部分も、メンタルな部分も書かれているが、結局は無駄を減らし、できる限り投資の仕組みを理解して、長く続けることを唱えている。読みやすいし、難しいことは書かれていない。あとは、書かれていることを実践しきれるかどうか。
これまで「ワーホリと留学に行く」と決めていたから、将来に向けて資産運用する思考をしていなかったけど、一旦先の見えない挑戦はない。しばらくは日本に住んでいく未来があるから、ワーホリの終わった今年からちゃんと運用していきたい。

(3)なぜ働いていると本が読めなくなるのか

今年一番初めに購入した本。本が読めない自分に対して、なんで読めないんだろうかと思っていた時に出会った。

・様々な社会背景と本との関係の歴史から、現代における社会と本の関係性を読み解き、今の自分たちの生活や生き方を改めて捉え直そうとしてくれる本。本という文脈に、修養、教養、娯楽、出世、見栄え、自己啓発、多様な意味が付けられており、本から人の動きが見てとれる。面白い本。

・働き方と読書が結びつき、どうしたら本が読めるようになるのか考えさせられる。

明治以降から現代に向けて、読書史を読み解きながら、人と読書の関係性を明らかにしていく。2000年代以降から、グッと身近な事柄に捉えられて、自分の解像度が上がる。そして、現代のことになると今の自分にグサグサ刺さってくる。

『情報=ノイズのなしで知識が得られる、最速で最短でコンパクトなもの、読書=ノイズ込みでの知識が得られるもの※ノイズとは、歴史や他作品の文脈、想定していない展開』という一文がある。現代社会は、コンパクトにタイパよく自分の知りたいことが得られる。だからこそ、無駄なものは避けられ、自然と排除される。読書は、遠回りな文脈やすぐに答えが書いてあるわけでもない。効率的に早くが求められる社会において、すぐに知識が得られないことはストレスであって、選択されない。
でも、実際の社会や人生は、自分の思った通りのことばかりじゃない。人間関係や少し先の未来なんて、想定外のことがたくさん起こる。広告のトラッキングが上達し、YouTubeや自己啓発本を通じて、自分の得たい情報がすぐに得られる側、実際に生きる社会は都合の良いことばかりではない。読書をするということは、そういったノイズと呼ばれる想定外の事柄を含んで情報を得られる行為を楽しめること。自分の想定外に起こることを愉しみ、効率的だけじゃない時間の使い方を意識したくなった。

終わりに

こういうタイトルにすると月毎に挙げていかないといけなくなるから、読まねばの気持ちが高くなって、さらに本読めそう。

それと、本を読んで何を感じたのかを改めて思い返せる時間になる。読んで終わりではなく、読んだ時に何を思ったのか、なんでそれを読もうと思ったのか、記録していくことも自分の変化を捉えるきっかけになる。

月2冊は本を読もうと決めた。どこまで続くか、noteで追っていきたい。

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