全部丸見せ!atama plusのエンジニア向けオンボーディングを大公開!
atama plusでエンジニアをしている加藤@ikasumi_wtです。
最近はプロダクトチームの開発支援や、エンジニアのオンボーディングを担当しています。
先日、『atama plus Tech Live〜急拡大するプロダクトと組織が向き合う「成長痛」〜』というイベントを開催しました。たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
いただいた感想や質問の中で、「atama plusのオンボーディングについてもっと詳しく聞いてみたい!」という声を頂きましたので、今回、エンジニア向けにどのようなオンボーディングをしているのかを公開したいと思います!
atama plusに興味はあるのだけど、新しい環境で働けるかちょっと不安...というエンジニアの方に、ぜひお読みいただけたらと思います。
はじめに
atama plusでは、エンジニア向けオンボーディングを大きく3つのパートに分けて行っています。
・全社共通オンボーディング(全職種共通)
・エンジニア用共通オンボーディング
・配属チーム先オンボーディング(+配属後のOJT期間)
全社共通のオンボーディングについては、たくさん記事が公開されているため、本noteでは割愛します。ご興味がある方は下記リンクからご覧いただければと思います。
ここからは、「エンジニア用共通オンボーディング」と「配属チーム先オンボーディング」の話をメインにしていきます。
初公開!エンジニア向けオンボーディングの流れ!
エンジニアとして入社した場合のオンボーディングを、時系列で表してみました。
※配属チーム先オンボーディングは、Webエンジニアとして入社した場合を例として記載しています。
atama plusでは、「入社後3ヶ月を目安に、中規模の機能開発をリードできる状態を目指す」ことをオンボーディングのゴールにおいています。
3ヶ月後のゴールを設定したのは、『Google、メルカリも採用。新メンバーのパフォーマンス&定着率を上げる「オン・ボーディング」』などの記事を参考にしたためです。
その中で、最初はおよそ2ヶ月ほどかけて、エンジニアがチーム内で活躍できるための下地を整えていきます。
図の中の「エンジニア向けオンボーディング」では、「小規模の機能改修タスクを担当できること」と「担当出来る範囲を広げていくための最低限の知識が身についていること」をゴールにおいています。
その後、チームに配属されたあとは、「配属チーム先オンボーディング」が始まります。
配属先には、atama+プロダクト開発チーム / SREチーム / アルゴリズム開発チームなどがあり、チーム毎に必要な知識をオンボーディングやOJTを通じて更に深く理解していきます。
Webエンジニアとして入社した場合
Webエンジニアとして入社した場合、塾に通う生徒さんが使う「atama+」プロダクト開発チームに配属になることが多いです。
atama+プロダクト開発チームは、アジャイル開発をベースとした開発手法をとっており、具体的には、LeSS(LeSS Huge)と呼ばれる体制をとっています。LeSSについてや、その開発体制に至るまでについては、弊社スクラムマスターの河口の記事を御覧ください
atama+プロダクト開発チーム配属後は、エンジニア向けオンボーディングを基礎とし、プロダクト開発に関する様々なオンボーディング(プロダクト理解・ビジネス理解・ユーザー理解・UXデザイナー/QAの業務理解・スクラムチームのチームビルディングなど)に取り組みます。
SREチームやアルゴリズム開発チームに配属される場合も同様に、業務特性に応じたオンボーディングが準備されています。
オンボーディングの具体的な進み方(実例)
ここからは、直近入社したメンバーの例を挙げて、オンボーディングの実例をお伝えします。
〜入社前
入社前の疑問解消や、開発用PCの手配などはこのタイミングでやりとりをしています。
入社前の事前課題などは特にありません。
例えば、「PythonやDjango(AngularやIonic)での開発経験がないので不安」と言った声を解消するため、atama plusで利用している言語・フレームワークなどに関するおすすめの書籍を案内しています。
例えば、下記のような書籍です。
オフィスにも何冊かあるため、入社後でも必要に応じて閲覧できます。
初日
入社後は、まず2週間ほどの全社向けのオンボーディングが始まります。
初日のランチはエンジニアのメンバーと一緒にご飯を食べるように設計されており、初日から既存メンバーとの交流が開始します(※感染対策を十分に施しています)。
初日〜3日目のどこか
エンジニア向けオンボーディングのガイダンスが行われます。これは、全社オンボーディングの一環として実施され、全社オンボーディング(2週間後)以降、どのような形でエンジニア向けオンボーディングが行われるかを簡単に伝えています。
また、各種アカウントの設定や、開発環境の構築など、全社オンボーディングのスキマ時間でも行えるエンジニアとして業務を開始するのに必要な準備については、空き時間で進めても良い旨を伝えています。
詰まった時・困ったときにサポートできるよう、やりとりをするslack channelもお伝えし、質問・連携がしやすい状態を作っています。
3週目
全社オンボ―ディングが終わると、いよいよエンジニア向けのオンボーディングが開始します。
全社オンボーディングのスキマ時間で進めていた準備状況を確認しつつ、この週からは「プロダクト・アーキテクチャの理解を深めること」と「スクラムのプロセスを体験すること」を目標にオンボーディングを進めていきます。
プロダクトやアーキテクチャの理解を深めるためのコンテンツは、動画やConfluenceにドキュメント化されたものがあるため、それらを参照し、学習していくスタイルで実施しています。
スクラム開発については、オンボーディングに関わるメンバーと入社したエンジニア(1-数名)でオンボーディングチームを組み、スクラムチームを組成します。
このチームは、配属後のスクラムチームと同じ1週間スプリントで動き、入社メンバーはスクラムのプロセスを体験できます。
入社メンバーには、この期間から、開発にも入り始めていきます。
開発チケットは、UI変更を伴う小さめのチケットと、データ構造を理解し学びを得るチケットの2軸から、オンボ隊長(オンボーディングを率いる役割)が見繕います。
このときは、「英単語の文字入力形式のUXをよりよくするチケット」を着手しました。
4週目
「エンジニア向けオンボーディング」も終わりが近づき、「配属先チームオンボーディング」開始がはじまっていきます。
配属先チームオンボーディング前に、配属チームのオンボ―ディング担当者に、エンジニア向けオンボーディング内容についてどの程度修了しているのかの引き継ぎをします。継続開発が必要なチケットがある場合はそのチケットの内容も引き継ぎます。
また、入社メンバーが「なぜこのチームに配属なのか」「このチームで期待していることはなにか」や、オンボ担当者に「チーム内で気にしてほしいこと」なども、この場で意識のすり合わせを行います。
配属先オンボーディングでは、「プロダクトを開発する上での基礎的な知識・動き方の定着を図る」ためのコンテンツが用意されています。
例えば、下記のような内容のコンテンツが用意されており、配属チーム内でのスクラムの活動をこなしつつ、必要な知識を獲得していきます。
・スクラムの概況やプロセス、プロダクトチームの変遷について
・プロダクト・ビジネス・ユーザーへの理解(atama plusのプロダクトや、プロダクトを取り巻く環境について)
・配属チームのチームビルディング・チームメンバーの理解促進のコンテンツ
・その他(デザインシステム・ユーザー分析基礎・開発プラクティスのノウハウなど)
オンボーディングで大事にしていること
オンボーディングでは、「チームでオンボーディングを行うこと」と「新人に期待していることを明確にすること」の2点をとても大事にしています。
「チームでオンボーディングを行うこと」というのは、歓迎する側も受け入れ担当1名が頑張るのではなく、チームみんなでウェルカムしよう!みんなでオンボーディングをしよう!ということです。
例えば、配属後のプロダクトチーム内オンボーディングでは、オンボーディング用のチケットを切り、チームのスプリント内で最重要のタスクとして取り扱っています。
「新人に期待していることを明確にすること」については、各オンボーディングの開始時に、以下のように期待する行動を明らかにしています。
・全社オンボーディングの資料より抜粋
・エンジニア向けオンボーディングより抜粋
これらを明確にすることで、新しく入社する人との期待値のすり合わせをし、お互いに動きやすい状態にしています。
まとめ
今回は、atama plusでエンジニアとして入社した場合、具体的にどのようなオンボーディングが行われているのかを公開してみました。
他社のオンボーディングを受けたことがあるわけではないですが、比較的手厚いオンボーディングになっているのではないでしょうか。
オンボーディングを手厚くしているのには大きく2つの理由があります。
ひとつは新しく入社してくれた皆様に、少しでも早くatama plusに馴染んでいただきたいから。そしてもうひとつは、atama plusが目指すミッション実現のために、全員で一丸となって向かいたいから、です。
そういった状態を目指すため、オンボーディングも日々アップデートしています。
1-2ヶ月後を目安に、このオンボーディングに関わったメンバーとオンボーディングに関する振り返りを毎回行っています。その振り返りの中で出た内容を、さらに次のオンボーディングの改善につなげています。
フィードバックをもらいながら、また組織の変化に対応するため、新しい視点や改善点を盛り込んでいます。
この記事を読んだあなたが入社する頃には、より進化したオンボーディング内容になっていることでしょう。
終わりに
この記事を読んで、atama plusに少しでも興味を持っていただけた方は、カジュアルにお話してみませんか?
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