やっぱりプロはすごかった?『漫才状態』
2ヶ月に一度のライブ『漫才状態』へ行ってきました。
森ノ宮よしもと漫才劇場です。
出演者はデルマパンゲ、ツートライブ、空前メテオ、ぐろうの4組。
前回、デルマパンゲの長尺漫才で、最後の空前メテオの時間がほぼほぼなくなってしまいましたが、今回はどうでしょうか?
オープニングで順番決めの抽選。
今回は空前メテオ→ぐろう→ツートライブ→デルマパンゲの順番に決まりました。
各組ネタ2本ずつ。
もちろん、4組ともネタはとっても面白かったです。
それぞれ、ほかのコンビのネタをいじったりしつつ、ネタ時間は順調に進んでいました。
しかし、ツートライブ周平魂さんが、ネタに入る前に、右頬が腫れて痛い原因が、お母様にもらったストレートネックを矯正する枕のせいだというお話をされたり、空前メテオ茶屋さんがネタの途中でもう一個やりたい!と言い出し、少しずつネタ時間が伸びてしまい、最後のデルマパンゲに残された時間が少なくなっている様子でした。
その結果、普段のデルマパンゲからは考えられないスピードで「すかん!」までたどり着き、無事3分半で終了。
エンディングトークで周平さんから「3分半で終われるんですね~」と言われた迫田さんは「プロやけんね!」と返されていました(笑)
ほんとに短い漫才もできるんですね…
短くてもちゃんと大笑いでした。
さすがプロ。
前回の時間がなくなってしまうのも面白かったのですが、残りの時間できれいに終われる技術を見せてもらえたのも、今回のライブの面白いところでした。
私がこのライブに行くのは、4組とも言い合いになるほどのしゃべくり漫才をされるからです。
何気ない世間話から入って、だんだん二人がヒートアップして言い合いになる、このタイプの漫才がすごく好きなんです。
ツッコミのみなさん、途中からぶちギレですからね(笑)
少し前に読んだnoteで、上沼さんがお話された『漫才』について書いてらっしゃる方がいて、そこには今の漫才はプラモデルで、最後にきちんと船が出来上がる…と。
昔の漫才のように、あれ?船作ってると思ってたら、大阪城になったやんというのがない…と。
本当の漫才は、大まかな枠組みが決まっているだけのおしゃべりなんだというお話に、妙に納得したというか、昔の漫才ってこうだったなと…。
台本を作って台詞を覚えて、いつ見ても面白いけどオチまで全く同じという設定漫才が多くなってきて、ネタが思いつかないと苦しんでいる若手の方を見ていると、もっと楽しめばいいのにと思ってしまいます。
実際、芸人さんの立場になると、作り込んだ完璧なものを見せたいのかもしれませんが、あーいっぱい練習したんだなぁ…というのが一瞬でも見えてしまうと、笑いの世界に入り込めないのです。
昔の漫才が絶対だと言っているわけではなく、賞レースだけを見て煮詰まってる若手の芸人さんにこそ、舞台でおしゃべりを楽しんでほしいのです。
そういう意味でも、この4組は自分たちの世界観を崩さない、とにかく話したいことをガンガン話す漫才スタイルで、加速していく会話のテンポは心地よくて面白くて、ほんとによく笑った1時間でした。
次は11月に開催予定だそうで、また2ヶ月後を楽しみにしています。
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