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基本的人権の本質:メモ
法学の大家、団藤先生の「法学入門」は入門と言いつつ敷居が高く感じる(のは私の不勉強ですが)。その本のから、素晴らしい一文を見つけたのでメモ。
原文ママ
"国民の一人一人が自分に直接関係しないかぎり、基本的人権をひとごとのように考えているならば、基本的人権はやがては壊滅の危機に瀕することになるであろう。基本的人権が「国民」に「信託」されているということは、われわれが共同の努力によってこれを保持して行く責務を持っていることを意味するのであり、かようにしてこそ基本的人権が「永久の権利」でありうるとである"
"基本的人権は、このような意味において、「永久の権利」としてわれわれに課せられているとこの永久の課題にほかならない。それは国民各人にとって「ひとごと」であったり、「あなたまかせ」であったりしてはならないところの、各自の問題であることを知らなければならない。これは、まさに、基本的人権というものを主体的に考えるということである。"
斑鳩入鹿