地獄の沙汰も金次第
閻魔様に裁かれるあの世の裁判も金次第でどうとでもなる、という意味の言葉です。
金次第で決まるのは、この"浮世"もまた同じですね。
金という言葉をキーに文脈を作っていくと、金なしは生きる価値がないように聞こえる。金が美徳なんて味気ない。
世の中は殺伐としています。
仮に金の対に心を置いてみましょう。
地獄の沙汰も心次第。
対極にあるような言葉でも、どこか意味が通るような気がするのです。
心をもって閻魔様に相対する。心や仁徳が金に代わることもあるかもしれません。
駆け引きをするのも心ですから、金と両方あれば申し分ないですね。
生きていくためには金が要ります。
金を稼ぐために心を売る人、身体を売る人。
しかし、働けども豊かにはなれない時代。
働けば搾取される時代。
また、芸も術も金次第、
ポピュラーなものが迎合されますね。
売れるのが美徳となっている面も。
本当に大事なものって、なんなんですかね。
斑鳩入鹿