2023年4月にリリースされたRaspberry Pi OS
Raspberry Pi Foundationは、シングルボードコンピュータのRaspberry Pi向けの新しいオペレーティングシステム、Raspberry Pi OSの新バージョンをリリースしました。この新バージョンは、Debian 11(Bullseye)をベースにしており、いくつかの新機能と改善が含まれています。遅まきながら、今回このバージョンをインストールしてみました。
Raspberry Pi OSの最も注目すべき新機能の1つは、新しいデスクトップ環境であるGNOME 42の追加です。GNOME 42は、GNOMEデスクトップ環境の大規模なアップデートであり、新しいユーザーインターフェース、新しいファイルマネージャー、新しいテキストエディタなどの新機能と改善が含まれています。
Raspberry Pi OSのもう1つの新機能は、新しいカーネルであるLinux 5.18の追加です。Linux 5.18は、Linuxカーネルの大規模なアップデートであり、新しいハードウェアのサポート、性能の向上、セキュリティの向上などの新機能と改善が含まれています。
新機能と改善に加えて、Raspberry Pi OSには多数のバグ修正とセキュリティのアップデートが含まれています。
Raspberry Pi OSの特徴
Raspberry Pi OSは、Raspberry Pi向けに特別に設計されたDebianベースのLinuxディストリビューションであり、以下のような特徴を備えています。
Raspberry Piのハードウェアに最適化された軽量なデスクトップ環境 Webブラウザ、テキストエディタ、プログラミング環境、メディアプレーヤーなどの事前にインストールされた幅広いソフトウェアアプリケーション シンプルで使いやすいインストーラーで、Raspberry Pi OSの導入が容易になっています。
Raspberry Pi OSの利点
Raspberry Pi OSを使用することには、以下のような利点があります。
無料でオープンソースのオペレーティングシステムである Raspberry Piに特化して設計されているため、Raspberry Piのハードウェアに最適化されている 事前にインストールされた幅広いソフトウェアアプリケーションが含まれており、すぐにRaspberry Pi OSを使用できる 使いやすくセキュリティが強化されている コミュニティが活発であり、サポートやドキュメントが充実している Raspberry Pi OSは、Raspberry Piを活用して様々な用途に利用することができます。例えば、家庭用メディアセンター、IoTデバイス、学習用のプログラミング環境など、幅広い用途に対応しています。
また、Raspberry Pi OSは定期的にアップデートや改良が行われており、新しい機能や改善が追加されています。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上やセキュリティの強化が図られています。
Raspberry Pi OSのダウンロードとインストール
Raspberry Pi OSは、Raspberry Pi Foundationの公式ウェブサイトからダウンロードできます。ダウンロードしたイメージファイルをmicroSDカードに書き込み、Raspberry Piに挿入して起動することでインストールが可能です。今回は Raspberry Pi Imager を使用して SD に書き込みました。
Raspberry Pi OSは、いくつかのエディションが提供されており、Liteエディション(デスクトップ環境がない軽量版)、Desktopエディション(GNOMEデスクトップ環境を搭載したフル機能版)、そしてEducationエディション(学習用のプログラミング環境を搭載した版)などがあります。
Raspberry Pi OSの使い方
Raspberry Pi OSをインストールした後は、デスクトップ環境やコマンドラインを通じて、様々なタスクを実行することができます。例えば、Webブラウジング、メディア再生、プログラミング、ファイル管理、システム設定などが可能です。
Raspberry Pi OSはLinuxベースのオペレーティングシステムであり、Linuxのコマンドラインを利用することもできます。これにより、Linuxのコマンドを学びながら、Raspberry Piを活用することができます。
また、Raspberry Pi OSは豊富なコミュニティが存在しており、公式フォーラムやオンラインドキュメントを利用することで、さまざまな情報やサポートを得ることができます。
今回実際にインストールしてみて
Raspberry Pi を使って、Minecraft を Scratch や Python を子供たちに教えているので、その辺のインスト-ルも行いました。特に Scratch2MCPI は情報が少なく、独自の解決方法かもしれません。
Scratch2MCPI は Minecraft Pi Edition がインストールされていないと、install.sh がうまく動きません。まず、少し古いバージョンの Reborn をインストールします。
$ sudo dpkg -i minecraft-pi-reborn-client_2.2.11_armhf.deb
ところが、これもインストールに失敗します。でも、このコマンドは必要です。そこで、復活の呪文を唱えます。
$ sudo apt --fix-broken install
もう一度、最初のコマンドを実行すると、今度はインストールに成功します。これで Reborn が入ったので、Scratch2MCPI もインストールできるようになります。
$ curl https://scratch2mcpi.github.io/bullseye/install.sh | sh
Python からも Minecraft を操作したいので、mcpi パッケージを入れておきます。
$ sudo pip3 install mcpi
もし、もっと新しい Reborn を入れたい場合は、今までの作業の後で Pi-Apps から Modded をインストールします。初めから Pi-Apps から Modded をインストールすると Scratc2MCPI のインストールに失敗します。
以前はうまくいったのですが、今回はこの Pi-Apps から Modded をインストールする事に失敗しました。解決するまで古い Reborn を使うことにします。
結論
Raspberry Pi OSは、Raspberry Piを活用したプロジェクトや用途に最適なオペレーティングシステムであり、豊富な機能とサポートがあることから、多くのユーザーに利用されています。初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応し、学習用のプログラミング環境も充実しているため、Raspberry Piを使ったプロジェクトや学習を行いたい方にお勧めのOSです。
PS>
AI がどれだけ役に立つかをすごく知りたいので、今回も AI を使いながら記事を書いてみました。