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【Raspberry Pi OS Bookwormの設定ガイド】Cronium で日本語入力できない件の解消方法

 Raspberry Pi OS が Bookworm にアップデートして以来、日本語の入力ができず、Mousepad で日本語を書いてコピペしていました。あまりにかっこ悪いので色々調べて解決したいきさつを記載します。


1. Wayland環境でのChromium使用における問題と対策

Raspberry Pi OS BookwormでデフォルトのWaylandデスクトップを使用している場合、Chromiumブラウザでの日本語入力に問題が生じることがあります。特にMozcとFcitx5を使用している場合、適切に入力ができないことがあるため、以下の手順で対策を行います。

2. MozcとFcitx5のインストール手順

日本語入力環境を整えるために、以下の手順でMozcとFcitx5をインストールします。
1.ターミナルを開き、次のコマンドを実行してMozcとFcitx5をインストールします。

sudo apt update
sudo apt install fcitx5-mozc fcitx5-configtool

2.インストールが完了したら、一度再起動します。再起動後、タスクバーにFcitx5のアイコンが表示されていることを確認し、日本語入力が可能かテストします。

3. /etc/chromium.dに10-gtk-versionファイルを作成する

Chromiumの起動時に--gtk-version=4オプションを指定して、Waylandでの互換性を向上させるために以下の手順を行います。
1. ”10-gtk-version"という名前で新しいファイルを/etc/chromium.dディレクトリに作成します。

sudo nano /etc/chromium.d/10-gtk-version

2.以下の内容をファイルに追加し、保存します。

if [ ! "$XDG_SESSION_TYPE" = "x11" ]; then
   export CHROMIUM_FLAGS="$CHROMIUM_FLAGS --gtk-version=4"
fi

3.ファイルを保存して閉じた後、Chromiumを起動して日本語入力ができるかどうか確かめます。

結論

これらの設定を行うことで、Wayland上でのChromium使用における日本語入力の問題を解消し、より快適なデスクトップ環境を実現できます。Raspberry pi OS は新しいバージョンになるほど変わるので(と、言うか Debian のリリース)必要に応じて、Fcitx5の設定やMozcのサジェスト機能を調整し、環境に最適な設定を模索してください。

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