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バンドをやりたくて上京。そして性懲りも無く今も続けてる。1990年代編㉑(番外編・「パンクのレコードは壺じゃない」)

1990年代の終わり頃、この頃は今よりもレコード店が多くてインディーズ、輸入盤を扱う店がたくさんあった。

当時の俺も良く(とまでいかないが)買物していた。

未知の音源に出会うことにはワクワクしたし、今と違ってネットで気軽に試聴なんかできないから当たり外れもあったけど、それを含めてレコード屋巡りは楽しいことだった。

その一方で今思い出しても腹が立つ対応をされたこともある。

買ったCDを投げるように渡された店とか。(今思うとなにかがキマってるような目付きの人だった。もちろん「ありがとう」の一言も無し)

いくらレア盤とはいえ「おいおい!ここは骨董品屋かよ!?」というような値段を付けていた店とか。(こちらも「いらっしゃいませ」なんて声をかけてくれることも無し)

店の中で先輩店員が後輩店員に対し「殴られてぇのか?」と脅していた店とか。(客に見えるところでなにをしてくれてるんだ)

あと、レコード店ではないが昔あった某パンクファッションの店でも ものすごく冷たい対応をされたことがある。

その時の俺はライダースジャケットこそ着ていたものの、メガネ姿でパッとしないナード感あふれる見た目だったからか、完璧にナメられていて、角ピラのスタッズを大量に買ったのにもかかわらず「ありがとうございます」のひとことも言われなかった。

品物を選んでる最中も不審者扱い?なのか万引きを疑われたのか?氷の様に冷たい目つきをした店員さんが無言でずーっと背後についていた。

パンクやロックやストリート文化は免罪符だとでも思っているのか、一部の人達に見られるこの手の失礼な態度が昔からとても嫌だ。

俺がゴツい見た目だったらこんなこともなかったのだろうか?

もしくはシドやビリー・アイドルのような見た目だったらこんなこともなかったのだろうか?

接客マニュアルのあるファミレスやコンビニの店員さんのような「いらっしゃいませ〜!」「ありがとうございましたー!」みたいなハキハキした対応を望んでいるわけではない。

「ストリートカルチャーに関わっている」というのは時に「スノッブな気持ち」や「勘違い」も産みがちだ。(実際には暮らしがままならないような安い時給でも)

もしくは単に酷い職場で「こんな仕事やってられっかよ!」という気持ちの表れだったのかもしれないし、本当に「なにかを摂取した状態」で働いていたのかもしれない。

それにしても「誰もが若くてとんがっていた」ことを差し引いたとしても、ぶっきらぼうでもよかったから「いらっしゃい」「どうも」くらいは言ってほしかった。

マニックなお店、ライブハウス、クラブイベント、ブランド物のお店、レアな古着屋、etc...なんというか「客を選ぶようなハードルがあることによって純度が保たれてる文化」っていうのは確かにあるのかもしれないけど、、、。

話は逸れるが、いくら美味しいと噂でも「客を怒鳴る頑固オヤジが売り」みたいな失礼な接客の飲食店にも絶対に行く気がしない。

そんなところに行くくらいなら家でペヤングソース焼きそばでも食べてたほうがマシだ。  

「必要以上に客に媚びない」のと「ただ単に失礼な態度」っていうのは違うものなんじゃないかと思う。

本当は失礼な態度を取られたらこちらも若さに任せて暴れたりすれば良かったのかもしれない。(そんなことを瞬時にできるキャラクターだったら今頃こんな文章をシコシコ書いたりしていない)

ちなみに初期のThe Weekender のコンセプトとして浮かんだ一言で「眼鏡だからってなめんじゃねえぞ!(カウント1.2.3.4)→曲へ」というのがあった。(実際にはこのネタは使わなかったが)

これは単なるステージ上でのネタだけど、不良になりきれないナードでスカムな青春時代をおくってきた自分としてはどこか本心の表れでもあったのだろう。
 
それにしてもカウンターカルチャーからは程遠いライフスタイルになった。(遠い目)

今回はちょっと理屈っぽくなって話がいろいろと脱線したけど、次回はもう少し音楽的なことも書こうと思います。

※見出し写真は極初期のトリオ編成次代の
The Weekenderライブフライヤー。

この時期にヘルプで叩いてくれていたのは現在
a sox というカッコいいhardcoreバンドでドラムを叩いている MEKA さん。MEKAさんからは初期パンやガレージパンクのかっこいいバンドも沢山教えてもらいました。

※ついでに宣伝!そのThe Weekender 超久しぶりにライブやります!

「池田甲子園 先生」の漫画が読めるのはThe Weekenderのライブフライヤーだけ!!

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