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バンドをやりたくて上京。そして性懲りも無く今も続けてる㉜(アル中の兆し〜2000年代前半のThe Weekender時代)

前回はいろいろと話が逸れたけど、4人になってからのThe Weekenderのことを書き進めていこう。

Voにフートクが加入してからも毎月ライブはやっていてバンド活動はそこそこ活発だった。

だけど生業のほうはいろいろとありすぎて音楽流通の仕事に嫌気がさしたので、またもや転職をすることに。

この時32歳位。前職のルーズな社風の悪影響でますます一般的な社会性を失っていたが、今度こそは周りの友達のようにきちんとしようと面接にはちゃんとスーツに着替えて挑んだりもした。(結果うさん臭さが増しただけだった)

しかもすでにアル中期に片足を突っ込んでいたので常に酒臭かったかもしれない。(毎日安ワインを一人でボトル1本飲み切り)

なんとか今の状況から抜け出そうとコピーライターの養成講座に通ってみたりもした。

こう見えても講座での成績は悪く無かった。が、ある授業中に講師から「コピーライターというものは自分の思想、信条と反した仕事でも受けた限りはそれに沿わなくてはならない」みたいな話を聞き、その通りなんだろうけどそれからだんだんと行く気が失せてしまい、途中で投げ出してしまった。

結果、なけなしの金で払った授業料を無駄にしただけだった。

何社か不採用の末にある内装補修の会社で採用となった。まずはアルバイトでの形ということだったが。

この会社で働いている時にとうとうアル中状態がピークに達し、身体も壊し鬱にもなり、もろもろを一からやり直すことになるのだけれども、、。

話を戻すと、バンドはこの頃は武蔵境のSTATTOというところでよくライブをやっていた。

他には今の新大久保EarthDomの前身の西新宿にあったDOMとか、西荻窪WATT'Sとか東高円寺シンバライン(ここはなかなかヤバい雰囲気の箱だった、、)とか。

当時の筆者(飲み過ぎで毎日お腹がゆるゆるだった)

あと思い出深いのは昔から知ってるエツオ君という人物(現在74というHCバンドで活動中)がON THE MOVE という企画をやっていて、そのライブ(スタジオライブが多かった)にもよく出させてもらっていた。

ON THE MOVE をきっかけに今でも縁のあるいろいろな人達と知り合えたのは嬉しかった。

この頃の曲作りの方法。

まずは高校の頃から使っているおんぼろのギター(フェルナンデスのレスポール。メンテして今も使っている)をアンプにも通さずにポロポロ弾いてリフを考える。(大体酔っ払ってる)

曲がひらめく時は酔っている時か、高熱があったり、ひどく疲れている時がなぜか多かった。

当時はコードやスケールの知識というものが無く(今でも怪しいが)、スタジオでメンバーとは「いまフレットの何番目押さえてるの?」というやり取りで曲を組み立てていった。

そんなやり方でもギターのきん君はニュアンスをわかってくれて、いつでも大体イメージ通りのリフを弾いてくれた。一度アイデアが出れば曲作りで煮詰まるということはあまり無かった気もする。

そしていつからかWeekenderの歌詞はvoのフートクに合わせて書くようにした。

自分が歌ったら似合わないけどフートクだったら合いそうだなという感じで。

なので歌詞には自分の実体験みたいなものは少なくて、友達から聞いた話とか、TVの再放送で観たどこの国かわからない映画の一場面に出てきた謎のバンドとか、そういうものから受けたイメージを膨らませて歌詞を書いていった。

"実際には自分が経験していないことでも、さも本当にそんなことがあった様な気持ちにさせてくれる"

今も昔もそういう音楽が一番好きかもしれない。

パンクで言うとこんな感じとか、、

https://youtu.be/DMM5oKtFVC0?si=xjfSDl1v6pgKiet9

ロックだとこんな感じとか、、

https://youtu.be/-5XJWHgXvq4?si=UaNHBG6G3zWayB_u

ニューウェーブだとこの曲とか、、

https://youtu.be/9GkVhgIeGJQ?si=KmReYsIipRfJM9hV

少年時代はひねくれていて、なんだか頭の中が混乱していた。仲間とつるんでどうこうみたいなカッコいい不良でも無かったし。

※どんな青春時代だったかが良くわかる記事
https://note.com/ikariyaeiichi/n/n8386a15839a0

だからWeekenderの世界観は自分のスカムな青春時代には無かった"架空の映画のサウンドトラック"の様なバンドにしたかった。

少しはそんな雰囲気にできていただろうか。

一度脱退する前の後期を抜かしては、なにしろずーっと酔っ払っていたから自分ではよくわからないのが正直なところだ。

※見出し写真は2004年頃?のThe Weekender
みんなあんまり雰囲気変わらない(俺以外は)

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