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バンドをやりたくて上京。そして性懲りも無く今も続けてる。1990年代〜編④(番外編・居酒屋勤務時代)

某大手広告代理店でのアルバイトを辞め、俺はサラリーマン的な世界より調理師のような「手に職」系の仕事のほうがいいんじゃないかな?と思い居酒屋に転職をした。

広告代理店の営業の人から「悪くなさそうな所だよ」と市内で人気の某店を紹介してもらいまずはアルバイトから始めたのだが、、。

そこは良くも悪くもなかなかコクのある人達が集まっている職場で、、。

その中から印象に残っている人物をあげてみる。

◎H店長→常にパンチが伸びたような変な髪型だが顔立ちは昭和のスター風で、女性客(オバチャン)からは人気があったりした。ギャンブル好きの不良オヤジを気取っているがそもそも料理の知識からして上っ面だけで、実はハッタリばかりの男。いま思い出してもムカついてくる人物。

◎M副店長→笑点の山田隆夫をゴツくしてアイパーをかけた様な、面白キャラと凄みを兼ね備えていた人物。俺は最初は良く思われていなかったが最終的には家に遊びに行くくらいに打ち解ける。人づてに聞いたこの人の過去の悪いエピソードは「山賊みたいなレベル」でここに書くこともあまり気が進まない。腕っぷしが強くタチの悪い酔っ払い客に足払いして外に引きずり出したりすることも平気。そんな一面もあるけど今は家族のために真面目に働いているお父さんという印象だった。

◎YKさん→一見、温和で人当たりも良く面倒見の良いところもあり元不良ばかりの職場の中では珍しく常識人にも見えたが、そのうち人種差別的発言や動物に対する虐待容疑と思われる発言も出てきて、今思うと一番危険な人物(関わりたくない)。誰もいない厨房でウマの合わない同僚のH君に喉元に包丁を突きつけられていたことあり。

◎AO君→同い年の同僚というか先輩。ちゃらんぽらんな感じの元ヤン青年で、なにかと言えば仕事をサボっていたが不思議と憎めないキャラだった。昭和ジャニーズ系(光GENJIとか少年隊とか)のモテそうなルックスでギャンブル好き。のちにお互い転職した後に会った時「仕事中眠くならないようにたまに〇〇〇をやってるんだ。池ピー(居酒屋での俺のあだ名)もどう?」と話していたけれどその後大丈夫だろうか??

◎H君→こちらも同い年だったがどう見ても40代位に見えた(矢崎滋似)。話を聞くとかなりの苦労人。だけど性格が激しくねじくれていてアルバイトに対するパワハラ、セクハラ(当時そんな言葉は無かったけど)はもちろんのこと、その一方で力のある上司には媚びているようなところもあり、料理の知識は有ったがみんなから嫌われてしまっていた。飲んだ帰りに酔っ払った副店長にブロック塀に顔面を擦り付けられてその日から片方の眉毛が半分無くなる。

◎U君→ちょっと笑えてくるくらい病的な嘘つき。俺に原チャリを売ってくれたが、その原チャリは数ヶ月後に盗まれる。仲間内では「Uが盗んでまた他の人に売っているんじゃないの?」ともっぱらの噂だった。「世界的に有名なテニス選手の〇〇と友達なんだ」とか子どもでも簡単に見破れるような嘘を平気でついてくる。見た目はタレントのヒロミをショボくしたような感じ。

◎SD君→ふざけたことばっかり言ってるスケートボードやメロディックパンク好きの青年。夏場のクソ暑い厨房で「〇〇さーん(俺の本名)、チンポをメイキャップすれば火もまた涼し」ですよ〜。とか言ってた。たしかに響きは似てるけど正しくは「心頭滅却すれば火もまた涼し」でしょうが、、。元SMAPの森くんに似ていた。

他にも毎日職場で繰り広げられる下ネタ合戦とか、串焼きの肉をひたすら竹串に刺すパートのおばちゃん同士のディスり合いとか、珍しく音楽の話が会うバイトの女の子が入ってきたりとか、ギャンブル狂いのバイト学生くんとか(ある日電車の中で死んだような目をしていたのを見かけた)、まかないを作ってくれるおばちゃんの料理は味付け濃かったけど美味かったなとか、下の階の店のおっさんは絶対過去に人〇してそうだな、、とかそこで働いていたのは正味2年くらいだったけど思い出すとキリが無いくらいエピソードが出てくる。

初めのうちは休憩所(みんながまかないを食べるスペース)でも俺はむっつりと黙りこくっていたので元ヤン〜ギャルのアルバイトの女の子達に気味悪るがられたりもした。

こうしてみると居酒屋時代だけでも連載ができてしまいそうだ。

中途半端な音楽知識、音楽歴のことを書いていくより面白いかも!?笑

広告代理店の制作部門のような文化系?ノリな職場にも馴染めず、かといって飲食店、居酒屋のような荒っぽい?ところでも異質な存在だった俺。

でも自分なりに仕事はコツコツと一生懸命にやっていたのでアルバイトのギャルのMさんに「池ピーって変わってんね〜」とか言われつつも徐々に職場に馴染んでいくのであった。


※見出し写真は居酒屋でバイトから社員になる前に友達とアメリカ(LA)に遊びに行ってきた時のもの。向こうに着いたとたん空港で怪しい男に募金という名目でソフトにカツアゲされたり、Tシャツ買おうとしたら黒人のねーちゃんの店員に馬鹿にされたり、居候させてもらった家の人といまいち気が合わなかったりで散々だったがいい経験だった。

初めて行ったLAはなぜか「海浜幕張みたいだな」と思った。

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