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バンドをやりたくて上京。そして性懲りも無く今も続けてる。1990年代〜編③(新バンド結成!!)

前々回、上京して初めて組んだバンド「ハニーハンター」が解散したところまで書きました。

その中からY君と俺で新しいバンドを組むことにしたんだけど、他のメンバーは引き続き友達同士ではいたものの音楽にはあまり執着が無さそうだったので、他のパートは新たに募集をかけることにした。

当時、俺もY君もボアダムスやサーファーズオブロマンチカにどっぷりだったので、次に組むバンドはよりフリーキーな感じにしたかった。ダブやテクノも聴き始めていてその手のクラブイベントにも行くようになっていた。(比較的敷居の低い大箱でのイベントがメインではあったが、、)

この頃国内にもLo-Fi 、Scumの波が押し寄せてきていて「音質なんか一切気にしない」「音楽的テクニックもクソ喰らえ」なムーブメントは俺にはかなり魅力的に思えてすぐに飛びついた。

メンバー募集はたしかDOLL(PUNK系音楽雑誌)に載せたと思う。

今となっては考えられないが昔の雑誌の投稿欄は住所や電話番号を平気で載せていたので、たまにメンバー募集以外の用件で連絡があることもあり「!?」となったことも。(これについてはまた書こうと思う)

メンバー募集で二人の青年から連絡があった。

一人はギタリスト?志望のIT君。もう一人はVo志望のMT君。

最初に会ったのはIT君だった。

埼玉は川越のラーメン屋の息子だという。

初印象は「なんて生意気そうなヤツなんだ...」と思った。

話してみるとそんなことはなかったけど、まだ20歳そこそこの青年なのに少年とも初老ともつかない不思議な雰囲気もあった。

IT君は楽器はなにも出来なかったのでパートはギターでなくともいいらしい。

だけど音楽の話はかなり合ったので参加してもらうことにした。

IT君はイラストも描いており、のちに友達がやっていたバンドのジャケットを描いたりもする。

一方、MT君は話しも面白くて最初からグイグイかましてくる感じで押しの強いキャラクター。

Vo向きだなと思い一緒にやろうということになった。

ドラマーはバンド同士仲良くさせてもらっていたが、少し前に解散してしまっていたオルタナ〜ジャンク〜スカム系バンドHAWAII5.0のジューシー君にお願いした。

あとは俺がベース。前のバンドから一緒のY君はギター。

IT君は効果音係+時々ボーカルみたいな位置づけに。

こんなメンツで始まったのが新バンド「ミミックマン」たしか結成は93〜94年頃になると思う。

そしてその頃、バイトしていた広告代理店も辞めて居酒屋で働きだす。

今となっては全く未熟な考えだけど、当時はサラリーマン的なことをやりながらバンドをやるということになんとなく違和感を感じていて、どうせなら手に職をつけ「音楽半分・仕事半分みたいな暮らしをしたい」とぼんやりかつ甘い考えをしていた。

広告代理店での仕事のことも「俺みたいなまだ世の中のことをわかっていない若造がこんなところで企業相手にコピーライターまがいなことなんかやってていいのかな?」と思うようになっていた。

居酒屋に転職したおかげでまた余計な遠回りもしていくのだけど、、、。

今となっては良い経験したなと思う。


※見出しは当時の写真。彼女も居ない、新しく好きになった人には全く振り向かれず、仕事が居酒屋だと友達と全く休みが合わない、仕事がキツい、原チャリ盗まれた、職場の店長が本当にクソ野郎でマジでブッ◯したいetc...。さまざまな鬱憤が溜まっていて犯罪者一歩手前な顔つきです。そう俺自身がまさにScum!

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