ヨーロッパにおいての焼酎
皆さんこんにちは。チーム焼酎の「ライト」です。なぜこのチーム名になったかというと、メンバーに酒弱い人が多いので、酒が弱いという意味の「lightweight」からとったからです。
メンバー紹介
・大西将史(おおにしまさし) 最近、就活本気で頑張ろうかなと思えるようになりました。ちなみに酒はそこまで強くないです。。(笑)
・豊田峻平(とよだしゅんぺい) お酒めちゃくちゃ弱いです。
・藤井悠登(ふじいゆうと)最近は麦焼酎をとても愛してます。水のように飲んでしまうため1人で酔ってしまうのが悩みです。
・生野紘至(しょうの ひろし) 普段焼酎は全然飲みませんが、ヨーロッパで売れるよう頑張っていきます。(笑)
ヨーロッパの焼酎の市場
ここからは大西が担当します!僕はヨーロッパにおいての焼酎の市場について調べていきます。その前に世界全体においての日本の酒はどうなのか見てみましょう。
実は、日本産の酒の輸出金額は年々増加しています。といっても、清酒やウイスキーやビールの割合が多く、焼酎は輸出金額で言えば、全体の2.4%ほどです。ただ、焼酎においても年々上昇はしています。
日本の焼酎はどこへ輸出されることが多いのでしょうか?2019年では、輸出金額1位は中国、2位はアメリカ、3位はタイとなっています。トップ10を見ても、アジアの国がほとんどです。
ただ、ヨーロッパにおいては、日本の焼酎はあまり普及していません。日本では、食事中に焼酎などの蒸留酒を飲む文化がありますが、ヨーロッパでは食事中に蒸留酒を飲む文化があまりありません。このような文化の違いもヨーロッパに焼酎が普及していない要因になりえるでしょう。
また、他にも、ヨーロッパで焼酎を流通させるには、容量規制という障壁もある。日本で流通している焼酎の容器は主に、1升瓶(1,800ミリリットル)や4合瓶(720ミリリットル)など日本独自の規格だが、EUでは、蒸留酒の場合は、1,750ミリリットルや700ミリリットルなど、決められた容器以外での流通は禁止されている。
そのため、わざわざ日本の企業は、EUの容量規制に適合させなければならない。これにより、コストが増えるだけでなく、輸出する商品が限られてくることも、日本の焼酎のヨーロッパへの輸出が少ない要因となるだろう。
https://solutions.ostechnology.co.jp/sansyunojingi/blog/overseas-trends-of-sake.html
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/pdf/087.pdf
日本酒との比較
担当豊田です!焼酎と日本酒は日本中どこの居酒屋でもメニューに存在しますね。ですが焼酎と日本酒の違いを説明できる、という人は少ないのではないでしょうか。そんな焼酎と日本酒の違いをざっくりまとめてみました。
まず、焼酎と日本酒は「作り方」に大きな違いがあります。焼酎は蒸留酒、日本酒は醸造酒に分類されます。単語だけ聞いてもピンときませんね。日本酒の分類である醸造酒は、日本酒のほかにもワイン、ビール等がこのカテゴリーに分類されます。作り方としては、果実や穀物を原料にしたもので、酵母によって発酵させて作られます。一方で焼酎の分類である蒸留酒は、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ等がこのカテゴリーに分類されることになります。芋、米、麦、泡盛等の原料から作った醸造酒をさらに蒸留し、アルコール度数を高めたものが蒸留酒になります。そのため、日本酒のアルコール度数が15から16%であるのに対し、焼酎は20から25%と高くになります。
作り方に違いがあるということは当然味にも違いが生まれ、飲み方、一緒に楽しむ料理も異なります。日本酒は薄めずにストレートで飲む飲み方が一般的であり、温度を変化させることで味の変化を楽しみます。和食と一緒に飲まれることが非常に多く、若年層でも親しみやすい、癖のないフルーティな味わいを楽しむことができます。対して焼酎はアルコール度数が高いため、氷で割ったり、水またはお湯で割って飲む飲み方が一般的です。和食限らず、焼肉や、中華など、料理の味が濃いものと一緒に飲むことが好まれています。幅広くどんな料理にも合うということが焼酎の特長です。
では、今現在、海外の方に好まれているのはどちらなのでしょうか?海外では「SAKE」というワードが浸透しているくらい、海外では日本酒が好まれて飲まれているようです。焼酎は独特の匂いがあるため、今現在海外の方々からは敬遠されがちなものとなっているようです。
https://warakustay.com/infosearch/2/138
焼酎が普及してない理由
担当生野です!豊田くんの日本酒と焼酎の比較にあったように日本酒は海外で「sake」として親しまれている一方焼酎の知名度はかなり低いです。食や習慣の文化の違いもあるかもしれませんが、説明が難しくどんなものかよくわからない人が多く、外国の方々に浸透しにくいという理由もあるのではないではないでしょうか。加えて、焼酎の度数が25度前後でワインや度数の高いお酒でもなく、外国の方にはどんな位置付けになるのかも微妙なようです。
「ちなみに、世界で最もメジャーな醸造酒は、ワイン。次は思い浮かばない。もしかしたら、日本酒は、ワインの次ぐらいに有名な醸造酒になれるかもしれない。それほど、海外でも日本酒の知名度は高い。日本酒の知名度の高さは、何が理由か? 国内外のいろんな酒関係者に聞くと、わかりやすいから。「米で造ったワインです」で、説明が済む。外国の人も納得してくれる。
一方、焼酎は説明しにくい。原料が米、麦、芋などさまざま。黒糖や栗、ごま、そして、人参を使った焼酎もある。かめに貯蔵したり、木樽で熟成させたりする。原料や製造方法などの説明をし始めたら、海外の人は頭の中が混乱してくるらしい。あと、海外で蒸留酒と言えば、40度以上の高いアルコール度数の酒。焼酎は、一般的には25度だから、中途半端な酒らしい。多くの焼酎蔵が海外に売って出ているが、成功したという話は聞かない。焼酎を、全く知らない人に説明するのは、難しいのである。国内に目を向けても、ブームの日本酒に対し、本格焼酎人気は停滞気味。「焼酎とは何ぞや?」という問いに対する、簡潔な説明は、日本人にも、求められていると思う。」
興味深いことに、アメリカで2017年に127人の成人を対象に行われた調査では
・Sake:88%
・Soju:25%
・Tequila 99%
・Shochu 6%
Sakeつまり日本酒という名前を聞いたことがある人は88%であったのに対してShochuという名前を聞いたことがある人は6%で実際に飲んだことがある人はたったの2%でした。
https://www.youtube.com/watch?v=cCEQMXBeDjo&t=161s
https://www.scmp.com/magazines/style/travel-food/article/3008217/why-you-have-probably-never-heard-sochu-japans-most
ヨーロッパの人達の焼酎に対するイメージや考え、市場などもっと詳しく掘り下げたかったのですが、日本酒関連の情報は出てきても焼酎関連の情報は少なく情報収集が難しいところがあったので、少し視点を変えて情報収集を進めていきたいと思います!