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経営者になるためのノート
著者:柳井 正
ユニクロ(ファーストリテイリング)社長の書で、この書を使ってユニクロの執行役員から店長までに対して教育を行っています。
社内により多くの経営者候補を育成するための構想が形となったこのノート。
経営者に必要な力を四つの力で整理しています。
第一章 変革する
〇目標を高く持つ
目線の低い目標を設定すると、それを達成するためのエネルギーや試行錯誤の量も小さい。
高く目標を設定するからこそ、そこに行き着くにはどうすればいいかを模索するので、結果としてイノベーションを引き起こしたり、大きいエネルギーを持つことにつながる。
〇基準を高く持つ
お客様は厳しい。お客様にとって本当によいと思えるラインを基準にする。自分なりの基準ではなく、「世界で一番」の質の高さを目指す
〇厳しく要求する
現場には常に厳しい要求、核心をついた質問をする。その為に上司に必要なことは、部下に「君だったらできる」というような言葉をかけ、モチベーションを上げる取り組みをする。
そして、最終的な責任は上司が全部取ることを覚悟しておく。
何よりも、誰よりも多く学び、自分な力をつけて、本物の情報が入るようにする。
第二章 儲ける力
〇全てを「お客様のために」に徹する
お客様を笑顔にさせる
その為に大切な3つのこと
1.お客様をびっくりさせようと思わなければならない
2.お客様の声は重要だが、その一枚上手をいこうとする
3.提供者である自分たちが、本当にいいと思うものを提供する
それが出来てないと、お客様には見抜かれる
〇あたり前のことを徹底して積み重ねる
地道なことを徹底してやる
毎日を大切にする、毎日の充実の中に未来がある
能力の問題ではなく習慣の問題
泥臭さの中に儲けの道がある
第三章 チームを作る力
〇信頼関係を作る
それが始まりであり、全てである。
その為には自分自身が言行一致で首尾一貫した人間であるかどうかが重要。
〇全身全霊
100%全人格をかけて部下と向き合うこと以外に人は変わらない
部下のために必要なことを自分の全てを総動員して考える
本当に相手のためを思うならば、リーダーは「鬼となり仏となる」
一緒に仕事をするというのは、表面的なことでは本当に歯が立たない
〇勝ちたいと誰よりも強く思う
「最後の一人になってでも自分は勝利のために戦う」という気持ちを持つ。
リーダーが挑戦を率先垂範し、「求める生き方」の模範となる。
第四章 理想を追求する力
〇経営者にとっての使命感とは
一番大切なもの
事業の中心に据えるもの
「お客様のため」のもの
〇あるべき使命感
経済的目的を超えたもの
目的は社会貢献であること
お金だけを追いかけるとお金に逃げられる
使命を追いかけるとお金がついてくる
使命が、社会を良くする方向に持っていく使命であるほど、それを具体化した商品やサービス、商売に対して、社会は共感をしてくれる
〇使命感がもたらしてくれるもの
使命感は責任感に通じる
使命感は職業的良心に通じる
使命感は内発的動機を高めてくれる
使命感はあなたをめげない人に育てる
使命感はメンバーに方向性を与える
使命感はあなたに判断基準を与える
とても読みやすく、ノートサイズで書き込み出来る余白があるのも面白かったです。
何度か読み直し、書き込み、マイノートを作り上げたいと思える書でした。