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山口の母の友人 sábado,9 de noviembre


JR新神戸駅 のぞみ
宇野千代のふるさとーJR新岩国駅
まぶしいほどの晴天
朝顔
周防大島から大島大橋を臨む
橋の下を船が行き来している
山口県のガードレールは夏みかん色
夜の姫路城ライトアップに遭遇した


母には会ったことのない友人がいる。
バーチャルではない。
SNSなんてハイカラな関係でもない。

「私の」学生時代の友人Aの母だ。
大学は全国から学生が集まる。私とAの出身県も違う。しかし、いくつかのきっかけを経て、母親同士が盆暮に贈り物をし合う仲となり、送るたびに電話をし合う仲となった。

Aは私の実家で、初めて私の母に会ったとき何かを感じ取ったらしい。そして私が初めてAの実家を訪れた際、それは私たちの確信となった。

母たちは合う。

Aの実家に初めて泊まった日、A母は私の居る前で「ブッ」とオナラをした。
「こ、これは、、、!」Aと目を見合わせた。確信の瞬間である。

もう30年近く経ってしまった。
それ以来、お中元・お歳暮のたびに楽しくおしゃべりしていた母s。「会ってみたいなぁ」とよく母は言っていた。

それがようやくご対面の運びとなった。兵庫県から山口県は周防大島へ、車で4時間以上もかかる旅の始まりだ。私は新幹線で途中合流。

母にはA母に会う、と言う明確な目的があるが、私にとってはただの付き添い=楽しむべき旅行である。旅行は下調べだ。

新幹線なら新岩国駅なので、岩国市に関する本を何か読もうと思い、宇野千代の本を読んでいる。まだ読み終えてないっっ。時間があれば宇野千代の生家周辺を。錦帯橋は修学旅行以来なので寄ってみたかった。近くの博物館も面白そうだった。

そんな私の密かな計画は挫かれ、いざ目的の周防大島へ。

夏みかん色のガードレールや海沿いの道に、山奥に暮らす母はうれしそうだった。

Googleさまのお陰で長旅は無事目的地に到着。
果たしてA母と母の初対面は!
まずは記念撮影から始まった。玄関前でパチリ。
玄関の中でパチリ。お部屋のソファでパチリ。山盛りのお土産を説明して、ようやくおしゃべりタイム。

そもそもは、A母が病気だと聞いて、母が一念発起してここまでやって来た。最後は手術に臨むA母を励まし、目的は果たされた。

母とA母の会話を聞いていて、母の話し方が私にそっくり、、、じゃなくて、私が母のしゃべり方に似ている!のに気づいた。うわぁぁあ。大学進学以来、ずっと離れて暮らしているのに。これは反省点だ。少し気をつけなくては。

また、友人Aとは現在はかなり疎遠である。特に仲が悪い訳ではないが、今となっては接点もなく連絡も滞っていた。なのに、母sのせいでお陰で数年ぶりにLINEでメッセージを送った。少し緊張したが、向こうからも特段なんのこだわりもなく返事がきた。良かった。

その後は、お土産を買い、目的その2である広島の弟を訪ね、また長いドライブ。ちなみに、父も同行。運転は近所に住む若者(around 50)に代行してもらっていた。姫路でおろしてもらって、さようなら。思いがけず姫路城の夜のライトアップを見ることができた。

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