引きこもりや不登校の人、またその家族へ
高校生のとき。わたしは無断欠席をしたり学校をたくさん休んだりした。
登校拒否の末、念願叶って転学をした。
通信制の高校に通いなんとか無事卒業できた。
卒業までの期間、たしかにわたしの日々は「自分と母親の関係との闘い」だったのだ。
20歳を過ぎたある日、書店でふと目に止まった本があった。
本のタイトル「子は親を救うために心の病になる」。
著者は高橋和巳さん。
高橋さんはこれまで精神病院に勤務されたのちにクリニックで多くの患者さんのカウンセリングをされてきたそうだ。
本に出てくる患者さんたちは、共通して「自身と親、もしくは親と己の子どもと両方との関係」で悩みの根っこが繋がっている。
子どもの意思を聞かず、己が思う生き方を押し付けてきてしまった親。子は、30になって会社をやめて引きこもった。
親が求める反応をしてくれる小さい頃のあなたのままでいてねと、いつまでも子にかわいい息子役をさせ続けようとしてしまっていた親。学校を休んで引きこもった子どもは、親に応えるこれまでの自分と、自立したい心の葛藤で苦しんでいた。
子に暴力などで虐待をしてしまう親。その人は自身が子どもだった頃やはり親から虐待を受けていた。
高橋さんの本では、親子間の問題が、親から代々その子どもに受け継がれていく様が如実に語られている。
引きこもりの家族を抱えている人へ。
今一度、見つめ直さないといけない家族との関係、もしくは己の生き方の問題があるのではないか?
このブログに辿り着いた人にはぜひ
高橋和巳さん著「子は親を救うために心の病になる」を手に取ってほしい。
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