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アルバイト系求人媒体の求人キープ機能を比較してみた

こんにちは、UIデザイナーのマスダです。

求人媒体って、求人のキープ機能があるのが標準的だけど…なにか違いあるのかな?そんなことをふと疑問に思ったので、アルバイト系求人媒体のキープ機能を比較し、違いについて考察してみました。

キープという機能ひとつをとっても、媒体によって情報の伝え方や機能の設計が異なるのが面白いなと思います。

キープをうながすデザイン

キープボタンのラベルや、ボタンの周りにはキープをうながすようなデザインが見られました。

キープを促進するデザイン要素

工夫ポイント① 「とりあえず」というテキストを使用
「とりあえず」というテキストを使用するだけで、何も考えずにキープしてもいいということが伝わります。まずはユーザーに求人をキープさせることで、他の求人媒体への流出を防ぐことにつながりそうです。

工夫ポイント② 「ログイン不要」というテキストを使用
ログイン不要を伝えることで、すぐにキープができることをアピールしています。他の求人媒体などでは、キープにログインが必要なこともあるので、差別化要素としても大切なポイントだと考えられます。

工夫ポイント③ 吹き出し形式で機能をアピール
一覧上では求人カードがたくさん並んでいますが、その中に異なるデザイン要素があると目立ちます。求人カードの合間に吹き出しを入れることで、メッセージを見てもらえる可能性が上がります。フロムエーやバイトルでは上から2番目の求人カードに吹き出しをつけています。

キープ前後での求人カードUIの変化

キープ時にはアニメーションがついていたり、キープ後にはキープボタンのスタイルが変わったりと、ユーザーのアクションに対してフィードバックがあります。

ボタンスタイルの違いについては媒体でいろいろな表現の仕方があります。
ボタンのスタイルを変えることの目的は、「キープされたことを伝える」です。しかし、ボタンスタイルの変化には、非アクティブのようにになるものとアクティブになるものの2パターンあることがわかりました。

キープ前後でのボタンスタイルの変化

パターン① 非アクティブ風になる:キープ解除をさせない
タウンワーク・バイトル・マイナビバイトでは、キープ後にボタンの色やアイコンがグレーに変化します。グレーのボタンは一般的に非アクティブであることを示します。これは、求人のキープ解除をさせないための工夫と考えられます。

パターン② アクティブになる:キープ求人がわかりやすいようにする
フロムエーではキープ後のボタンの背景色が黄色く変化します。ボタンが黄色になることで、求人一覧をスクロールしたときに黄色が目立つので、キープ求人がわかりやすくなります。求人一覧画面でいくつかの求人見た後に、再びキープ求人を見直すという行動をするときに役立ちます。

キープ後のボタンアクションの変化

キープ後には、キープボタンの動作にも変化があり、媒体によって動作が変わります。

キープ後のボタンアクション

パターン① キープ一覧画面へ遷移する
キープ後のユーザーのアクションとして、キープ一覧へ遷移することを想定してこのような動作にしていると考えられます。しかし、ボタンからはキープ一覧へ遷移することがわからないので、ユーザーは少し戸惑ってしまう可能性があるのではないかと思います。

パターン② キープを解除する
一覧や詳細にて求人を検討した結果、キープから外すという行動ができるように設計していると考えられます。ボタンのオンオフという意味でも、機能がわかりやすいと思います。

まとめ

求人カードのキープボタンでは以下のような工夫がされていました。

  • キープを促すようなテキストを配置する

  • キープされたことを伝えるためのインタラクションやスタイル変化がある

  • キープ後のボタンアクションはユーザーの行動をふまえて多様に設計されている

いずれも、ユーザーにわかりやすく情報を伝え、ユーザーの行動を促すためのデザインです。媒体によって、表現の仕方や機能が異なるのは見ていて面白いなと思います。

ーーーーーー おわり ーーーーーー


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