
はじめてのユーザーインタビュー 前編
ユーザーインタビュー。それはプロダクトのターゲットとなるユーザーに、現状抱えている課題やプロダクトへのニーズを聞き取り調査することである。
「か、株式会社ゴーリストの、あ、ゴーリストでデザインを担当しておりますマスダと申します。」(ちょっと早口のカタコト)
それが初めてのユーザーインタビュー、私の第一声である。
普段お客様と会うことなくディスプレイに向かって仕事をしている私は、自己紹介もまともに言えませんでした。
そんなはじめてのユーザーインタビューのことを書いていきたいと思います。
この記事で書かれていること
・どうしてユーザーインタビューしたの?
・事前準備はなにをした?
・インタビューで大事なこと
後編の記事では下記について書きます。(予定)
・いざ、インタビューへ!
・感じたことあれやこれや
どうしてユーザーインタビューしたの?
まずはじめに、ゴーリストでは、人材業界向けの営業リストの販売を行っています。
去年の10月には手頃なリスト作成サービスとして、HRogリスト新着HOTプランというサービスを新しくリリースしました。
しかし、お問い合わせはたくさんあるものの、なかなか申し込みに繋がらないという課題がありました。あぁ、どうしてなんだ。。
ターゲットとなるペルソナもきちんと深掘りしたし、人材業界のことならなんでも俺に聞け!の元凄腕営業マンもそろっているのに。。
どうして売れないんだ。。あぁ。。
外部のマーケターの方も交えて、会議室であーじゃないかこーじゃないかと議論を続けたりもしました。
しかし、いくら議論を続けても実際のユーザーのことは自分たちの想像の域を超えません。
そこで、百聞は一見にしかず!的なノリで実際にユーザーに会ってみようということになったのです。
事前準備はなにをした?
さて、ユーザーインタビューをすると決まればインタビューの目的や具体的な質問内容を考えていきます。
まず、インタビューの目的は「理想的な営業リストとは?というのを聞き出す」と設定しました。
このリストの要件がそもそも間違っていれば、どんなにいいUI/UXで設計されたサービスでも使ってもらえません。
具体的な質問のアウトラインは営業部マーケティング担当の私の同期が考えてくれました。
入社1年目にして、「営業したことないのに営業マンの気持ちがわかる」と評判の頼れる同期です。
インタビューの流れ
1、簡単な経歴と今やっていること、ミッションについて(5分)
2、営業方法について(15分)
3、リストの入手・作成方法について(10分)
4、サービス導入時の流れについて(10分)
5、最後に(5分)
上記のようにインタビューの流れを決定してくれました。
お互いの自己紹介から入り、営業活動の全体像、その中でリストはどう活用しているのかの具体的なこと、最終的に導入するのにどのような障壁があるのかを順番に聞いていく流れです。
これで、ユーザーの抱えている営業全般からリスト関連の困りごとを聞き出すことができるのではないでしょうか…!
さて、私はなにをしていたかというと。。あまりこれといったことは。。
ただ、ユーザーインタビューに関する記事を読み漁ってふむふむ、なるほどと情報を収集していました。
参考にしたのはGoodpatchさんのブログです。
ここらへんの記事を読んだりしていました。
インタビューで大事なこと
上記のブログを読んで特に大事だな〜と思ったのは、
・事前に語り手の下調べをする
基本の「き」ですね!相手のことを何も知らずにインタビューさせてもらおうなど、甘いです。
・オープンエンド型質問を投げかける
yes / noで答えられる質問ではなく、「どれくらい / どのように〜?」のような質問がいい。語り手が自由に答えられるので自分の想定外の回答を得ることができます。
・自分のバイアスに気づく
自分の思い込みをなくすことは難しいですが、自分が把握できていない「知りたいこと」があると頭の片隅に置いておくのはいいことだと思います。
以上の3点です。自分のバイアスに気づくなど、とても重要だな〜なんて思います。
いままで理想のUXを議論してきた経緯もあり、ある程度ユーザーのことを知っているつもりになっています。
こうでしょう。こうだったらいいな。が心の中にあるので、気づかないうちにこちらに都合のいい形で誘導型の質問をしてしまったりするかもしれないです。
自分たちはユーザーのことなんて1ミリも知らないという気持ちでインタビューするのがいいですね。
事前に気をつけておく項目だけでも確認しておくことで、いいインタビューができる。そんな気がします。
前編はここで終わり。
次回、いざユーザーインタビュー実践の巻です。
追記:後編の記事はこちらです。