真横浜#1〜真実の横浜を求めて〜
「港町」「みなとみらい」「カモメ」…
無条件にポジティヴなイメージのある横浜市。
自動車のナンバープレートでもっとも人気なのは「横浜」だし、「どこに住んでいるんですか?」と尋ねられたら都道府県名より先に「横浜です」と言う。圧倒的な魅力を持った街である。
ただ、実際に住んでみると港と関わることなく生活している気がする。どうした?「港町横浜」?町中に潮風が吹いているんじゃないのか?
それもそのはず、横浜のほとんどは多摩丘陵の上に造られたベッドタウンなのだ。関東ロームの丘とその集落を「横浜市」へ編入し続け、港湾エリアや東京へのベッドタウンとして数十年で急速に発展した都市こそが横浜なのである。
丘陵地を勢いよく開発した街は複雑怪奇そのものである。連続する坂道、行き違い不可な狭小道路、隙間なく敷き詰められた大小の建造物、唐突に現れる緑…
僕はステレオタイプの「横浜」とのギャップに面白さすら込み上げてきた。そして、僕の見た真実の横浜を「真横浜」と名づけ、継続的に記録していきたいと思った。
第1回の今回は相鉄沿線の旭区〜保土ヶ谷区の「真横浜」を歩いた。
📷 SIGMAfp
🔍 AiAFNikkor50mmF/1.4D