【体験レポート】謎の個人サービス「逆有料レンタル彼氏」とは?
※この記事は2018/07/08に執筆した、前ブログ記事からの引用です。
以前、職業訓練校の制作で、ひものちゃんという名義でレンタル彼氏のレポート記事を書いたことがある。
記事はこちら▼
添い寝もOK!? まさかのキスまで!!?
【25歳彼氏ナシ、干物女子が徹底レポート!!】
「レンタル彼氏」サービスで胸キュン、癒されデート体験!
http://adjust.media/entertainment/3183
緊張で固まってしまうぐらいのイケメンとデートでき、手つなぎにハグに壁ドンまでしていただけるのだ。
「ここは天国なのか……!?」と思わせてくれるような非現実体験が、お金を払えば可能なのである。
以後「レンタル彼氏」のワードには、かなり敏感になってしまったのだ。
とある日、「ブラックととろの部屋」というツイキャスラジオに出演してくれないかと、TwitterのDMで謎の人物から依頼が来た。その人物は名を、“ブラックととろ”と言う。
ブラックな……ととろ?
はて?と思い、ブラックととろと名乗る主のTwitterアカウントを見てみた。
「逆有料レンタル彼氏……だと!?」
パワーワードすぎて、言葉だけではそれが何か理解できなかった。
面白そうなことをやっておる。
詳細を知りたいと思い、ととろ氏のブログを覗いてみた。
※ブログよりそのまま引用
つまり、レンタル彼氏をお借りするまでは通常と同じであるが、逆に彼氏側がお金を払いますという個人サービスのようだ。斬新だが怪しい。
ここで、「よくわからないことに首ツッコミたい」根性が私の中で燃えた。
ツイキャスへ出演受諾とともに、逆有料レンタル彼氏をレポートさせて欲しい旨を伝えた。
すると、すんなりOKがもらえた。
我ながら会ったこともない絡んだこともない男性、しかも少額だがお金をもらってデートをし、それを取材するなんて頭がおかしいと思った。けれど、興味の方が勝ってしまったのだ。
ということで、謎すぎる個人サービス「逆有料レンタル彼氏」を体験してきました!
待ち合わせは神保町にて
私の行きたい場所でいいと言うので、「古書店と学生の町」そして最近では「カレーの街」として知られる「神保町」にて待ち合わせることになった。
待ち合わせの15分前に着いたので、駅周辺をふらりと歩いてみた。
素敵な古書屋が多く、歩いているだけで楽しい。
待ち合わせ時間になり、指定した場所に向かうと想像していた「ブラックなととろ」よりも、だいぶタレ目で親しみやすそうな男性がきた。
「ととろ」と言うあだ名は何となくわかる気がする。
イカと同じ1992年生まれの25歳。東京都豊島区要町にあるイベントバーにて、月に何回かバーテンダーをしているそうだ。
軽く今日の流れを説明されて、まずは最初のお店へ。
カレーグランプリ1位の店「ボンディ」へ
最初に向かったお店は、神田カレーグランプリ1位を獲ったお店「ボンディ」
とある事件から、カレー専用インスタを作るぐらいカレー狂い(色々あったんだ)になってしまった私は、「1位」という権威にやられてこの店を選んだ。
店に行くと3、4人ほど待ちの列ができていたが、5分ほど待つと中に案内された。
私もととろ氏もビーフカレーを注文。
カレーの前にころころっとしたじゃがいもが運ばれてきた。
カレーに丸ごとじゃがいもと言えば、テレビAD時代に大好きだったロケ弁カレーのオーベルジーヌを思い出した。
※参照記事:【サバイバル】テレビADの仕事の実態〜メリット編~
こちらが、ビーフカレー(甘口)だ。
フルーツの旨味が活かされた、コクのある欧風カレーであった!カレーグランプリ1位は納得のお味!!
カレーを食べながら、ととろ氏とAKBの曲の話題で盛り上がった。
イカ「公演曲の方が好きです!初日(チームB 3rd Stage「パジャマドライブ」の公演曲)とか最高!!」
ブラックととろ「AKBといえば、やっぱり言い訳Maybe!!!」
など、カレーの熱さに負けず劣らず語り合った。
逆有料レンタル彼氏のシステムとして、1000円までは昼食代を負担していただけるということで、差額分の500円をお渡しして、店を後にした。
カレーと丸々じゃがいもを2個喰らったため、超満腹!そしてAKBの話ができて満足である。
鉄道古書屋「秦川堂書店」へ
「路線図オタク」である私は、ブラックタモリで紹介されていた鉄道古書・古地図が置いてある本屋が気になっていたので、せっかく神保町に来たならば!と思い一緒に行ってもらうことにした。
わー!!鉄道書がいっぱい!ウッヒョー!!!
とテンション上がりまくり、鉄道地図を1冊買った。
「やっぱり深けぇ〜」と大江戸線の深さに感動を覚えたのであった。
ブラックととろ氏が、トイレから出てこない
で、ブラックととろ氏はというと、店に到着した瞬間トイレに行ったっきり戻ってこない。
入ってから10分以上経過したが、一向に出てくる気配がないのだ。
トトロのバカッ!もう知らない!(参考:映画「となりのトトロ」)
って見放すのはかわいそうだし、
まっくろくろすけのブラックととろ出ておいでー!出ないと目ん玉ほじくるぞー!!(参考:映画「となりのトトロ」)
と、男子トイレに無事を確認しに行くのはさすがにためらうので、心配しつつしばらく店内をうろついて待ってみた。
さらに5分経過したころ、ととろ氏が戻って来た。
「こないだまで風邪ひいてたのに、医者からもらった漢方薬飲み忘れちゃった。」
と、うっかりハプニングで、お腹を壊していたようだ。なんだ、そりゃ。
奇抜な喫茶店「さぼうる」にて、インタビュー
最後に、奇抜な喫茶店「さぼうる」にて、インタビューを行いました。
外装から、只の喫茶店ではない感じが伝わる。
店内には、何故かトーテムポールが…
半地下の凝った店内にて、インタビュー!
Q.逆有料レンタル彼氏を始めたきっかけを教えてください。
まず、1つ目の理由としては、単純にレンタル彼氏をやってみたかったから。だけど、レンタル彼氏は「見た目が麗しい人間がやるものだ」と思い、それなら無料でやろうとイベントバーでボヤいていたら、とある女性の方に「無料でも需要ないんじゃない?」と言われてしまいました。そのバーの店長に「500円払ってやったら?」と提案されて「それだ!」と思い、始めました。
もう1つはハチャメチャにモテないので、逆有料レンタル彼氏をやることで「ちょっとはモテるんじゃないか」と思ったからです。デートすることで「ととろさん、良いかもしれない」と思ってくれる人がいるかもしれない、ということでね。
Q.今回、私で何回目のデートですか。
7回目ですね。全く知らない人から知り合いまで様々。実は、特定のパートナーがいる人の方が多いです。
Q.何回もデートを重ねて、「ちょっとはモテるかもしれない」の手応えどうですか。
ちょっとずつは近づいている気はしますね、ちっちゃい階段を上がっている感じで。1回目のから比べれば、デート自体はスムーズに進んでいますよ。システム的にもだし、人の話を聞いたりも若干できてきているのかなと。
Q.このサービスを始めてよかったと思うことは?
A.自分の知らないいろんな店や場所を知れることですね。こんな喫茶店とか、僕は知らないじゃないじゃないですか。あと、基本女性側が行きたい所に行きますが、こちらがプランを組むこともあり、デートのレパートリーが増えましたね。
Q.ブログでの注意点にも書かれている通り、“清純派”のシステムに乗っ取って、ちゃんとした進行を心がけているとの印象を受けましたが。
こちらがお金を払っているという謎状態ですけど、このような企画をやっている上でワンチャン狙いとかあったらダメじゃないですか。時間もあえて昼にしています。
Q.例えばの話なのですが、今後依頼が激増した場合はどうされますか。
さすがに絞ります。毎日逆有料レンタル彼氏はやりたくないので。他にもバーテンダーやツイキャスラジオのブラックととろの部屋をやってたりするので、そちらの方に力を入れたいです。
そして、このインタビューの後には、「ブラックととろの部屋」に出演し、テレビAD時代についてお話させていただいた。
冒頭にて逆有料レンタル彼氏の話題に触れているので、ぜひご拝聴ください。
▼ラジオのアーカイブはこちら
デートを終え〜最後の儀式〜
デートはこれにて終了。
終了の儀として、最後に500円をひょいと渡された。
「お、おぅ・・・・お疲れ様でした。」
淡々としすぎだ。
これにてデートの終わりをあっさり迎えることになった。その光景は実にシュールであった。
このシュールさが「逆有料レンタル彼氏」の醍醐味なのかな。むむ。
総評&感想
ブラックととろ氏のこのサービス、デートと謳っているが、個人的な感想を言うと「よく喋る男友達と遊びに来た」感覚であった。
レンタル彼氏が「非現実」にてイチャコラ疑似恋愛を楽しむものであれば、逆有料レンタル彼氏は「安全でクリーンなリアル」を楽しむ。そんな感じだ。
こちらとしては、一人では行けないような所に行けて楽しい時間が過ごせるし、ととろ氏のデートの練習にもなっているし、このサービスはお互いにとって良いものとなっている気がした。
デート終了後、方面が同じだったので、途中まで電車で一緒に帰った。
つり革片手にふたり並んで雑談をしていて
イカ「背、大きいですね〜」
と何気なく言ってみた。すると……
ブラックととろ「そう、背も高いし、学歴も悪くない。だけど、低収入……。高身長、高学歴、低収入。」
とボソッと言った言葉が非常に重かった。
これが今回の企画で一番の印象に残ったシーンだった。
イカ「お、惜しいっ!?(で、返しは合ってるのか??)」
私のとなりのととろ氏は、先ほどの言葉を言ったあと、心なしか肩を落としていたように見えた。
彼には色々と頑張って欲しい…。と何故かここで、応援の気持ちが芽生えてしまった。
この記事を書き終えてから、無性に「となりのトトロ」が見たくなったので、ツタヤに行った。
ブラックととろさん!本当にありがとうございました!!
ブラックととろさんのTwitterアカウントはこちら▼
https://twitter.com/btororotororo
ついでに、私もヒョローしてね!
https://twitter.com/surume_ikako
少しでもあなたの心に響いたら嬉しいです🌼