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大学時代半年間引きこもりになったおはなし。引きこもり前後で世界はどう変わったのか?①

※この記事は2018/1/27に執筆した、前ブログ記事からの引用です。

ごきげんイカが?イカちゃんです。

私は大学3年生の前期にあたる2014年3月〜8月の半年間、引きこもり生活を送っていました。その頃のお話をしていきたいと思います。

この時期は、自分にとって「人生一番のどん底の時期」でした。今更掘り返すのは、私にとって心が痛く相当勇気が要ります。

だけど、「晒すことで、苦しい思いをしている他者に勇気を与えられるのではないか」という自分の中の想いを尊重し、晒す決心をいたしました。

むかしのケータイを引きずり出したら、当時の悲惨な写真も残っていたので、それらと一緒に、真面目かつ時々ボケを入れながらご紹介していきたいと思います✌︎('ω')✌︎

そもそも、なぜ私が引きこもりになってしまったのか

ズバリ「大学2年生の1年間が波乱過ぎて、そのストレスが溜まって爆発したから」です。

具体的に、どんなことが起こっていたかといいますと

①父の会社が倒産しかけて、退学の危機に

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父親が経営する小さな会社が財政難により、学費の納入が不可能になってしまいました。

確かこの時は、教務課で泣きながら謝り続けて、学費支払いの期限を何とか伸ばしてもらった覚えがあります。

そして、自分で足りない学費を稼ぐため、串かつ屋と立ち呑み屋のバイトを掛け持ちして深夜まで働いていました。

当時兵庫の実家に住んでいた私は、京都にある大学まで片道2時間かけて通っていたので、電車の中で寝て足りない睡眠を足して、大学に行く…といった生活を繰り返していたので、毎日身体がボロボロでした。

②所属していた団体の人間関係

多忙ではありましたが、「オープンキャンパスの運営団体」と「学部の後輩のクラス運営」の2つの活動をやっていました。
両方とも活動自体はやりがいはあったし楽しかったのですが、周囲の人間関係に悩まされていました。

本来組織全体をまとめないといけない立場のリーダー同士が恋愛関係で揉めて、組織の輪を乱していたり等々

「割といい大人がそんなことするんだ・・・」と言う出来事になぜか巻き込まれていました。

わたしは当時、トガりにトガりまくってたので

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「先輩がそんなザマじゃ、後輩の見本にならないだろ!!」

「いい大人がそんなことして、恥ずかしくないのか!!!ちゃんとしろ!!」

などと、重すぎる「正義感」を振りかざして、先輩後輩構わずブチギレていました。

③当時付き合っていた人が、私の友達と浮気

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バイトに活動に通学に、彼氏と会う時間も少なくなった結果、いつの間にか私の友達と浮気して付き合っていました。

私が見る目がなさ過ぎたのかもしれませんが、自分のことしか考えられていない人だったのかなぁと思います(-"-)
この事件から6年も経ちますが、未だに男性不信を極めており、早く立ち直りたいなぁとか思いつつこじらせ人生を謳歌しすぎてしまっていますね。とほほほほ。


そして、引きこもりに

ストレスが溜まりまくって持病のアトピーが悪化し全身傷だらけになって、2014年の3月にぶっ倒れました。

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身体を1mmでも動かすと悲鳴を上げてしまうほど、傷が痛むため、

最初の1ヶ月ぐらいはほとんどベッドから出れませんでした。

シーツを見ると血だらけ、トイレに行くのも命がけで、食事は寝ながら母に食べさせてもらう要介護状態に。

その状態はまるで「生きた屍」でした。

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特に「顔」が傷だらけになってしまったのは、女性として辛かったです。

鏡を見ると「化け物」のような姿の自分が映っていました...

「こんな状態で生きている意味あるのかな?」

「痛いし、苦しい、消えてしまいたい」

「もう死んだほうがマシだ‥‥」

その苦しさは「地獄の沼の底を舐めろ」と言われたようなものでした。

こんなにもみすぼらしい姿、誰にも知られたくない...

やがて、友達からのLINEやメールなどの連絡も返せなくなってしまいました。

SNSアカウントも消し、世間との関わりが、ほとんどなくなってしまいました。


アトピー以外にも、私を襲った症状の数々。楽しいことが好きな21歳の女子大生から、化け物への転落。

傷は全く治る気配がなく、風呂に入るたび傷が染みて毎日泣き叫んでいました。そして、アトピー以外にも様々な症状が次々と身体を襲いました。

①髪が抜けてくる

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シャンプーをすると、普通より5倍ぐらいの量の髪が抜けてきて、髪の毛はスカスカになりました。

特にてっぺんは、500円ハゲのような状態に

※当時の写真。すごくわかり辛いけど、明らかにてっぺんからハゲてきてたのです。

②生理が止まる

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ストレスにより、生理が5ヶ月ほど止まってしまいました。

もう女じゃない「本当の化け物」になってしまったのか。と、ただただ悲しかったです。

③冷や汗が止まらない

「外に出る」ということを考えるだけで、冷や汗が止まりません。

唯一の外出である「病院に行く」というミッションが大変でした。扇風機にしがみつき、冷や汗としばらく格闘。車に乗るまで1時間かかっていました。

病院に到着し、車を出るのも30分以上かかっていた為、時間にかなりの余裕を持って行動しなければいけませんでした。

④どん底な気分が続き、メンタルが崩壊する

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気分がずっと憂鬱で、メンタルが崩壊しました。

常に不安に襲われ、涙はずっと垂れ流しで、何もやる気が湧かない状態に。かかりつけのお医者さんに相談して「レキソタン」「メイラックス」という抗不安剤を処方していただき、服用してました。

⑤不眠になる

寝るとさらに血だらけになっているんじゃないかという恐怖から、まったく寝れなくなってしまいました。

「アモバン」という睡眠導入剤も追加でお医者さんに処方してもらいました。

お薬を飲むと、服用してから15分ほどで眠気がきて、30分程度で睡眠状態になれます(すげぇ)

本当に辛い時は、素直に、現代の医学にお世話になるべきですね。。。

地獄に差し込んだ、希望の光

引きこもり開始から2ヶ月目、ベッドからようやく出ることに成功。

とはいえ、ほとんど動けないので、リビングでテレビ番組や、パソコンでYouTubeをずっと見ていました。

他に何かをする気力もないので、映像を垂れ流してボーっとしている毎日が続きます。

最初は、何を見ても感情が湧きませんでした。ただの暇つぶしでしかありませんでした。

けれど段々と、テレビでバカやっている芸人さんを見て、漏らしそうになるぐらいゲラゲラと笑えてくるし、

YouTubeでは、まだ駆け出しの大学生YouTuber「はじめしゃちょー」の動画を見て楽しめるようになってきました。

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今ほどYouTuberがメジャーではなかったその当時、同世代の大学生がくだらないことを全力で取り組んでいる姿を見て

「私はこんなところでくすぶっている場合じゃない」

と前向きな気持ちになれました。

ちなみに、この時期の食事はどうしてたのかと言いますと

両親は共働きで日中は家におらず、自分で作ることはもちろん厳しいので

週1回家まで栄養バランスの取れたお惣菜を配達してくれる「生協さん」を利用していました。

好きなものを外に買いに行けない引きこもり状態でも、パソコンでポチっと注文すれば、毎週火曜日に家の玄関の前に届けてくれました(神!)

冷凍食品などは簡単に調理できるので、身体がバキバキの私には非常に助かりました。

じわじわと傷が治ってくる

気持ちがだんだんと前向きになったこともあり、治療にも積極的になってきました。

医師と協力して、薬や食事療法と「笑い療法」で症状はじわじわとですが、症状は良くなってきました。

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寝ているときに爪で傷を引っ掻かないように、指にガーゼを巻いたりと自分なりの工夫も重ねました。

外出クエストはじまる

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ひきこもりから約6ヶ月、もう世間は8月、夏です。

傷も治って来て、顔もマスクをすれば違和感ないぐらいになってきました。

そして、ふと一人で「外に出よう」と勇気が湧いて来ました。

病院には行ってたけど、親に介護されながらだったので、「一人」で外出するのは半年ぶりです。

まず、家の近くのコンビニまで歩いてみることに。

家から一歩出た瞬間、半年前とは全く違う世界が見えました。

「引きこもり」からようやく「自力で外出」できるようになりました。

確実に「大きな一歩」でした。

とにかく全てが新鮮なのです!セミの声も、私の外出を祝っているように思えました。

いざ歩いてみると体力が落ちていて、コンビニに行く数百メートルの距離でもゼェゼェいっておりました。

だから「次回は駅の近所まで行ってみよう」と、外出できる距離をだんだんと伸ばして、リハビリを重ねていきました。

そして、外出4回目ぐらいで、ようやく一人で電車に乗って、大阪の梅田に上陸できました。

久しぶりに梅田の地に降り立った瞬間は、涙でまえが見えない・・・ってのは言い過ぎだけども

「いよいよここまで来れるようになったんだ!」

としんみり感動しました。

ちなみに、自力で外出の第1食目は「小籠包」をいただきました。

店で食べる「小籠包」はまた格別でした。


引きこもり期間を経て、どのように自分の中の世界が変わったのか

まず「ささいなことが幸せ」と感じるようになりました。

「外でご飯を食べれて嬉しい」

「髪の毛もフサフサだし、オシャレがいっぱいできる!」

「そもそも、こうやって生きていることが奇跡\(^o^)/ファーーー‼︎」

「地獄の沼の底」を一度見た人間の思想は、こうなりました(笑)

最近辛いなぁと感じたら、この引きこもり時代を思い出すようにしています。そうすると、不思議と全てのことに感謝できるから。

そして、今。
学生時代のいじめや、テレビ制作現場でのパワハラな日々、そして引きこもりを経験して、私は悟りました。

辛いことはゲームみたいに「面白がる」ことができたら勝ちなんじゃないかと悟りました。

例えば、「イカクエスト」というゲームの主人公だと思えば、なんだか楽しいじゃないですか。

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ゲームでも波乱万丈の方が、ミッションをクリアした時の達成感が大きくないですか!?

そんな感じの思考になりました。

死ぬ瞬間に「辛かったこといっぱいあったけども、あれはあれで面白かったなぁ」私は、そうやって思える人生でありたいです。。。

結論&まとめ

結論&まとめに入りたいところですが

この話まだまだ続きがあります。というかここからがミソなのです。

今回の記事では「私の中の世界」はどう変わったか?を書きましたが

私以外の世界はどう変わったのか?を書いていきたいと思います。

次の記事では、その人間くさい部分について、触れていきたいと思います。

私を待っててくれた人々

私を見捨てた人々

ゼミの恩師のお言葉

引きこもり後の世界での、様々な人たちとの出来事について、書いていきたいと思います。


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