ETERNAL2に触発されて殺陣を体験してきた

2023年1月9日 19:35

推しであるTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの龍さんが舞台ETERNAL2で殺陣をやっていてかっこよかったので体験してきました。

私が体験したのは日本刀の殺陣で、先生は映画『るろうに剣心』に関わっていたのだとか……。ETERNAL2は西洋剣なのでちょっと違うかもしれませんが、雰囲気だけでも経験できてよかったです。

体験してみて思ったのは、ダンスと似ているということ。先生が考えた殺陣の順番をひとつひとつ振り落とししていき、演者がそれを覚え、初めはゆっくり、だんだんとスピードを上げて実践できるように……、という流れがダンスっぽいなと思いました。それから、どうやったら自然に見えるか、かっこよく見えるか、考えながら何度も練習して精度を高めていく点も、普段パフォーマーであるランペメンバーがやっていることに近いのかな？と思いました。

それから、殺陣は相手との「掛け合い」なので、見知ったメンバーと練習できるのは気が楽だったかもな、と思いました。彼らの練習風景を想像すると、「今のところもう一度やろう」「俺がこう切るから、そしたらこう避けて…」のような、些細な会話でも、全く知らない外部の俳優さんとやるよりは、メンバーのほうがやりやすいと思います。

そういった意味で、「演技（あるいは舞台）初挑戦のメンバーを使って、舞台をやる」と企画した際に、殺陣多めの舞台にしたのは事務所の采配がうまいなと思いました。ダンスと似ていて、身体を使って表現するという、パフォーマーたちが（主演のRIKUさんはボーカルですが、パフォーマーに負けないくらいダンサーですし（笑））普段やっていることと似ている殺陣を入れることで、観客を満足させられるパフォーマンスになる可能性が高く、そして演技・舞台の経験を積ませることができる。もちろん、蓋を開けてみればみなさん舞台演技が上手ですごく評判が良かったと思うのですが、これまでLDHがやっていたのはおさむの朗読劇（…）ですからね……。

他にこまごましたところで似ているな、と思ったのは「怪我をしないように（身体に負荷をかけないように）、こういう動きのときは、こういう風にやる」といったことを細かく教えてもらったこと。やはりダンスと同じで下手をすると怪我をしますし、不自然な動き方だと身体に負荷がかかるんですね。あとは偶然かもしれませんが、大体「8手」（1手を「切る」、避ける側の人は「受け流す」とカウントした場合）の組み合わせになっていること。ダンスも8カウントで1セットなイメージがあります。人間が動きの順番を覚えるときはそれくらいがちょうどいい、ということでしょうか。

他に印象に残ったこと。
・実際の戦場では「刀を切りつける」のが目的ですが、殺陣ではむしろ「直前でピタっと止める」のが大事。CLのリハーサルドキュメントでもRIKUさんが先生に言われています。これ、意外と力を使うんです。私は普通の木刀で体験させてもらったのですが、それでも疲れる……！大剣のメンバーは大変だと思います。
・日本刀だったので常に腰を少し落とした状態をキープしていて足が疲れました……。ETERNAL2は西洋剣ですが、動画を見ていると切りかかる動きでは身体全体を使っているので、足も軽いスクワットのように曲げたり伸ばしたり。これも疲れると思います。
・切りかかるときに「やー！」と掛け声を入れるように教わりました。演技でもあるし、相手に「いまからいきますよ」の合図にもなるからです。ルークの「ワー！！」を思い出しました（レンブラントを殺されたと思って、激情に駆られて、のシーンですが）。
・回転っぽい動きはかっこいい（個人的な感想です）と、改めて間近で見て思いました。ETERNAL1のときのルークや、ETERNAL2のイムランなど。
・相手の刀を自分の刀で受けて止めるとき、鞘を握っていないほうの手で刀を支えるのですが、その際に刀身の前側に指を出さないように、と教わりました。現実だったら指を切られてしまうし、殺陣としても相手の刀が当たって突き指になる可能性があるからです。後述の動画でも、龍さんの刀を受け止めるまこっちゃんの左手が反るくらいに開かれているのを確認できます。

実際やってみると、動きを速くすればするほど迫力は出るのですが、その分「相手に当ててしまわないか」「次の動きはなんだったか」とめちゃめちゃ不安になりました（笑）。龍さんの役・ガッファーは無口だし（当然掛け声なんて言わない）、一閃一閃が速いし、加えて龍さんのあの長身なので、自分がやるとしたらとても怖いです（笑）。そんな風に「魅せて」くれる殺陣は、彼らの才能と努力の上に成り立ってるんだろうなぁ……と改めて思えた体験でした。

以下はETERNAL2の動画が見られるリンクです。思い出を振り返る用にどうぞ！