エネルギーを貯める原理は2種類 (意識するといいですよ)
エネルギーを貯める原理を意識的に認識する事は意外と重要な気がします。
この概念は、色んな事にあてはまる可能性がありますので。
電子分野で言えば、電池やコンデンサを理解する時に有用です、この概念を認識しているいないの差は理解に大きく影響します。
エネルギーを貯める原理
①物質として貯める・・・ ガソリンなどの燃料
②状態として貯める・・・ バネ、ゼンマイ、水力発電 (弾性、位置エネルギ)
水力発電は、水という物質をダムに溜めているので①と勘違いしそうですが、
エネルギーに使うのは水ではなく位置エネルギーなので、状態でエネルギーを貯めている事になります。
ですので、一回使った水は、再度高所に上にあげる事で使えるのです。
ガソリンは一回エネルギーとしてつかったら消えてなくなります。
そして、コンデンサや電池は「①物質として貯める」 と勘違いしてはいけません。
充電によって電子が蓄積されているのではありません。
エネルギーが高い状態に戻しているだけです。
ですから、充電中はプラスからマイナスに電流が流れ出ていきます。
電流が水の流れのように電池やコンデンサに溜まるわけではありません。
電流が電池内にあるスクリューを回してゼンマイ(バネ)を巻いていると考えれば、電流は流れ去ってしまうのにエネルギーが溜まるという原理をイメージしやすいです。
エネルギーの貯め方が2種類あるのは、人間も同じです。
食べ物や飲み物を摂る。これは物質的にエネルギーを貯めているわけです。
それに対して、睡眠によってエネルギーを貯める。脳や体を整理しリセットしている。 これは貯めるというか、消耗したものを取り返す行為です。
でも、電池も同じですね。 使って消耗したものを充電で元に戻すわけですから。
貯めるというと、物質的なイメージが強いですが、「状態としての貯める」をもっと意識すると良いです。
お金を貯めるもそう。
物質的にお金を貯める方法もありますが、そうでない方法もあります。
お金を貯める為の能力(スキル)をつける事。
潜在的にお金を貯めているのと同じ事です。
「物質的な貯める」は目に見えて分かりやすいので、どうしてもそちらに目が行きがちです。しかし「状態として貯める」の方をもっと活用する事で考えがもっと広がるかもしれません。