アルコール依存症で亡くなった親友 #1
アルコール依存症が原因となり親友が亡くなりました。
直接の死因はアルコール依存症という病名ではなく体の病気ですが
毎日のようにお酒の大量摂取を続けて体に異変が現れてもお酒をやめることができずに体を壊して旅立ってしまいました。
僕の名前は五十田 水音(いかだ みなと)
親友の名前は春樹(はるき)君とします。春樹君という名前は仮名です、実在する人物の名前には一切関係ありません。
僕と春樹君とアルコール依存症の話について
僕も身バレしたくないし
春樹君や春樹君のご家族、親族にも迷惑がかかると思うから
意味は変わらない程度に設定を変えて、この話を書いていきます。
実話を元にした小説ということにします。
親友が亡くなる直前まで電話をしていた
僕は春樹君が亡くなる直前まで春樹君と電話していました。
具合が悪いと言っていました。
しかし毎日お酒を飲んでいたので
お酒のせいなのか他の病気なのか
判断できませんでした。
僕が春樹君の家まで行って
救急車を呼べば今も生きていたかもしれないのに
なんでもなければそれでいいんだから
救急車を呼ぶほどの状態であろうとなかろうと
家まで行けばよかったのに
いつものことなのか危険な状態なのか区別がつかなくて
最後に電話をした日に春樹君は具合が悪いながらも
1時間くらい普通に雑談をしていたので
じゃあまた明日ねーって電話を切ってしまい
春樹君は亡くなってしまいました。
親友はアルコール依存症だった
春樹君はアルコール依存症でした。
僕は春樹君の生活にもアルコール依存症という病気にも
干渉していませんでした。
僕にはどうにかしてあげる器はないし
できないことをしようとして手に負えなくなった時に
なんでこんなに頑張っているのに報われないんだって
僕も怒りを抱いてしまうかもしれないから
春樹君の生活には何も言いませんでした。
ご両親を頼ってくれと言っていました。
体が心配だからお酒やめようよ
何かあったら救急車を呼んでね、その時はお金くらいどうにかするよ
とは伝えていました。
春樹君はお酒でいつもお金がギリギリなので。
僕は親友が亡くなったことに責任を感じている
春樹君は出会った頃からお酒の飲み方がおかしくて
病気になったのは僕には責任はないと思うし
全て僕が悪いとは思っていないけど
あの日僕が行っていたら助かっていたかもしれないのは
事実。
僕は出来た人間じゃないから
春樹君が亡くなってしまったことに
理由を探してしまう。
僕は弱い人間だから。
あの時、この時、その時、
僕がああすれば良かったじゃないか
いやでもその時はこういう理由で、できなかったんだよ、と。
あの日僕が行っていたら
春樹君は今も生きていたかもしれないから。
それを思い出す度に苦しい。
今から過去に戻れるなら間違いなく春樹君の家に行くよ
もっと前に無理やりでも病院に連れていくよ
お金で渡すと病院行かないでお酒買っちゃうから
家まで行って病院までついていって会計の時に
ぴったりその金額渡すよ
春樹君のご両親に実家に連れて帰るように伝えるよ
生きてさえいればよかった
いくらでも僕に迷惑かけていいし
もしも僕とはもう関わりたくないと言うのなら
どっかで生きてるなら二度と会えなくてもいい
そりゃ生きててほしかったよ
複雑な気持ちを書き綴るために始めた
春樹君との関わりは大変だった
でも飲んでいない時は賢くてやさしい人だった
一緒にいて楽しかった
なんでも話せる親友だった
僕の絶対的な味方だった
アルコール依存症とは
普段のやさしい時は偽りで
飲んでる時が本性だという意見も多くて
そういう人もいるのだろうけど
僕は春樹君に関しては
飲んで荒々しくなっている時も
飲んでない穏やかでやさしい時も
どっちも本当の春樹だったと思う。
親友を死別で失ったことが悲しい、悔しい、苦しい、後悔、罪悪感
それと共に、でも僕も色々大変だったよなという気持ちもある
そういう複雑な気持ちを書くためにnoteを始めました。
どの記事もどこの誰のことなのかわからないように気をつけて書いていますが、これをインターネット上に全公開するのは躊躇いがあると思った時は有料記事にしています。
読みたい人だけ読んでくれたら。
僕は書けたらそれでいい。