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北海道・美流渡(みると)移住者のバイタリティに圧倒された話

結婚10周年を記念し、3週間で北海道をめぐるワーケーションをやってみているところです。概要はこちら。

ざっくり言うと、こんな行程です。

1週目・・キャンプ場を5ヶ所連続でめぐる
2週目・・岩見沢のコワーキングスペースに滞在   ← いまココ
3週目・・キャンプ場を一箇所経由して、親戚宅に滞在

2週目に1拍だけ、岩見沢市内・美流渡(みると)の「マルマド舎」に宿泊しました。移住者が空き家を再生したゲストハウス。これがまた、とっても良かった!

これをきっかけに、美流渡には移住者のパワーが引力のように集まっていることを発見。ワーケーションでもしない限り知るよしもなかったので、ここに記録しておきます。

※調べるにあたり、來嶋路子さんの記事をたくさん拝見しました。來嶋さんのプロフィールはこちら。

1 美流渡(みると)ってどんなところ?

北海道岩見沢市にある森に囲まれた山里。札幌や新千歳空港から車で約1時間、岩見沢市内からは車で30分と、結構アクセスの良い場所にあります。

マルマド舎前にて。自然に溢れております。

かつては炭鉱街で、全盛期の人口は1万人以上。小中学校においては数百人を抱えるマンモス校だったそうです。2022年4月現在、市役所の統計によると人口は321人。小中学校も2019年3月に廃校となってしまったとのこと…

一方で、この自然あふれる山里に、画家、陶芸家、スクラップアーティスト、フラワーアレンジメントのアトリエなど、アーティストの住まいが点在しており、先ほどの旧美流渡中学校では展示会も行われています。

來嶋路子さんの記事より;

山里とアート…  アーティストにとっては、何もないことが贅沢なのかもしれない。

2 マルマド舎ってどんなところ?

美流渡が炭鉱全盛期には繁華街だったという道沿いに、ポツンと佇む一軒家。もともと料亭だったらしく、丸い窓が印象的な建物です。

とても趣のある佇まい。

室内はとってもオシャレでとても居心地の良い空間になっていました。

扉を開けると正面に薪ストーブ。いきなり雰囲気満点です。
壁には美流渡に移住したアーティストMAYA MAXXさんの絵が。
玄関横のリビングには大きな一枚窓!
Wi-Fiも完備。仕事もはかどりました〜。
食器、調理器具など、必要なものはだいたい揃っています。
コーヒーも自由に淹れることができて、
コーヒー好きとしては有り難かった♪
2Fはリノベの際に吹き抜けにしたそうです!
奥にはレコードと年代もののレコードプレーヤー。
BlueTooth接続も可能。
仕事するのにちょうど良い高さのテーブルもありました。
ここも一枚窓。緑を眺めながらのお仕事タイム。
1Fの寝室。もう一部屋あり、合計5名が泊まれるとのこと。
廊下も風情があります。寝室の扉が水色でかわいい。
トイレもとても綺麗。終始ラベンダーの香りが漂って爽やかでした。
洗面所。タオル、バスタオルは自由に使えるようになってます。
洗濯機(乾燥も可)、シャワーもあります。
バーベキューセットが借りられます♪ 
ライトもついていて、これぞワーケーション!
(ウッドデッキのランタンは自己所有)

3 マルマド舎はこうやって生き返った

マルマド舎は、元炭鉱街の空き家でした。それを地域おこし協力隊の吉崎祐季さんと上井雄太さんが、大工経験がない中で、ほとんど自分達でリノベーションしたとのこと..!なんだかんだで2年かかったそうです。

その工程は、こちらの來嶋路子さんの記事をぜひ。

ま、参りました…

しかも古家の改修方法を学ぶ「セルフビルドの学校」なるものを開いて、協力者を募り、マルマド舎をその人たちのワークショップ場所も兼ねて、ガンガン改装して行ったとか。

さらに参りました…! このバイタリティ、すごくないですか??? 人間やる気になれば何でもできるのか… 自分、反省。

4 よくよく調べると美流渡には移住者がじわじわと増えている

來嶋路子さんの記事をベースに辿ってみると、美流渡にはユニークな移住者がじわじわと増えているようです。

人口321人の山里に、
・薪を使って焼き上げるレンガづくりの窯のパン家さん
・フラワーアレンジメントのアトリエ
・炭鉱住宅を改装した小さなカフェ
・美流渡で20年ぶりに新規開店したカレー屋さん

など。どれも素敵すぎるー。

加えて、画家でありイラストレーターでもあるMAYA MAXXさんも美流渡への移住者に。旧美流渡中学校に住み込んで、校舎を丸ごとキャンバスにしていました!

一人のアーティストに公共施設を任せると、その活動が、ぼやけずに深掘りされて、とても良いなと思いました。結果的に地域にコミットメントしているというか、場所や時間といういい感じの余白を、地域のためにアートを通して有効活用しているというか。

地域住民ともからみまくってます。

ご本人とお話しした時に、「いろいろ手伝ってもらってるから、やってあげなきゃね〜と思っちゃうのよね」と。MAYAさんと地域住民の関係性を垣間見ることができて、ほっこりしました。

(そして、來嶋路子さんの取材力がすごい..!いろいろ参照させていただきました。ありがとうございます)

5 「何をやっても自由」であること

この地域おこしをしている人々のバイタリティーはどこから来るのか。

「この地域をなんとかしたい」

という思いがあるのはもちろんかと思いますが、最近までサラリーマンだった自分としては、

「何をやっても自由」

というマインドが、アグレッシブさを醸成している気がします。

こういう人たちの引力は強い

ユニークな移住者がじわじわと集まっているのも、すでに美流渡には、それを引き寄せる何かがあるのではないでしょうか。私もこんなに調べて記事を書く予定はなかったのですが、いつの間にか引き込まれてしまいました(笑)

そもそも美流渡(みると)っていう名前が良い。起源はアイヌ語で「山・間・そこにある・もの」から来ているのではないかとのこと。それもまた良きじゃないですか〜。

超自然の真っ只中である田舎こそ、クリエイティブな生き様を発揮できる場所なのかもしれない。と思った今日この頃。


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