2日目| 『あつい!うまい!ほっかいどう旅』
飲んだくれ余市と、猛暑の小樽
◯脅威の太陽の力、2日目
若干眠たさを感じつつも、身体は元気。
昨夜食べたジンギスカンの油は全く残らず、胃もたれもない。
すごいぞ、ジンギスカン…!と心を震わせ感動する。
今日も朝から日差しが強い。昨夜買っておいた飲み物を半分凍らせて正解だった。熱った身体に冷たい飲み物が身体に染み渡り、生き返る気持ちであった。
そんな旅行2日目は、電車にのってちょっと遠出だ。行き先は余市と小樽。
本日最初の観光&グルメは、朝ドラにもなった有名なウィスキー蒸留所の見学からである。
◯この日の気温
約31度
検索先:tenki.jp
◯余市・ウィスキー蒸留所見学での試飲
春に再アニメ化されていたバーテンダーの漫画、北海道編でこの蒸留所が取り上げられていたので「おぉ、ここが!」といつもよりテンションが上がっている烏賊。
輝かしい青空が広がり、太陽がやる気に満ちる日差しが差すウィスキー蒸留所では、ガイドに連れられて、ウィスキー樽などを見て回れる。
夏場は機械などは稼働していないため、人気(ひとけ)もあまりない、静かな構内を巡るのだが、ガイドのわかりやすくハキハキとした説明を聞きながら、室内に残るあまったるい酵母の香りがかげたり、独特な形の蒸留機を間近にみることができる。
何より一番楽しみにしていたのは試飲タイム。
ウィスキー2種類とりんごのワインを飲み比べすることができる。
ウィスキーはどちらも度数が高いため、一口飲んだだけでもカッと身体中にアルコールが回り、ヒレがピリピリ、身体中がチカチカする。普段は避ける味だが…面白い!
そのまま飲めば、舌が痺れる複雑な味わいを、
水や氷ー試飲会場に用意されているーで割ってみれば、香りを飲んでいるような、不思議な感覚を楽しめる。
りんごのワインは、あまく、氷を少し加えるぐらいが烏賊にとって美味しい飲み方であった。
自分の好みにあった飲み方を知れるのは貴重な経験だろう。
しかし飲み過ぎには要注意。父と母、わが仲間たちは度数にやられて顔が赤くなったり、ふわふわ笑っていたりしていた。歩いて帰る、呑む時の鉄則である。
会場には他にも、お茶とリンゴジュースも用意されている。濃く甘いジュースが大変美味であったリンゴジュースを、酒よりも夢中になって飲んでしまった。
どうやら大人への道はまだまだ遠いようだ。
試飲時間になった時点で見学は終了、自動解散である。午後からは小樽観光がまだあるため、見学のルートには含まれない会社の歴史館や、お土産店もほどほどに、正午には余市を後にした。
◯白旗小樽でいろんなおいしい
小樽に戻り、まずは昼食をとった。
駅から坂道をずいぶん登ったところにある、自家製酵母のパンが楽しめる隠れ家的カフェで
日替わりランチー生姜焼き&スープ、自家製パンverーを注文。
生姜焼きは、ほどよい甘さに味付けされた細切れ肉と、しゃりしゃり食感の玉ねぎがおいしい一品で、大根のスープは、あっさりとしていて夏でも飲みやすいものであった。
店主と世間話をしながら食事をしていたのだが、このカフェにはエアコンがついていないとのことだった。やさしい涼しさだなーと思ってはいたが、まさかエアコンがないとは!東京では考えられない、とパンをもぐもぐしていると、店主は続けて
「数年前は日が入らなければ十分涼しかったが、ここ数年暑さは厳しくなり、もうエアコンを設置しないと夏は厳しい」
と話してくれた。
北海道の涼しい夏を体験できていない烏賊にとって、暑さの変異による生活の苦労は計り知ることはできない。烏賊にとって、なんとも形容し難い話でもあり、今でもこのカフェでの食事は記憶に強く残っている。
美味しいご飯でお腹を満たした烏賊らは、途中人気のフルーツジュース屋に立ち寄ったり、線路や銀行を見ながら坂道を下っていき、小樽運河に到着した。
テレビやアニメで見たことのある景色に思わず感嘆の声が出た。
景色を満喫した後は、駅まで戻り、近くのケーキ屋で休む予定だ。夕食は17時に小樽で居酒屋を予約している。今はまだ15時近いので、好きなだけこの景色を堪能できる。烏賊はのんびりと歩道を歩く。
運河は観光客で、観光客にセールスする人々でものすごく混雑していた。人の合間をすり抜けながら、運河のほとりを歩く、歩く、歩く。
とりあえず、端から端まで歩いた烏賊家族。
全員白旗を上げた。
「暑すぎて、もう、歩きたくない。」
せっかく小樽まで出向いたのに何という体たらくか。しっかり暑さ対策をしなかったことが悔やまれるが、予想を上回った暑さに無理して外にいる訳にはいかない。半ゾンビと化した我々は、運河散歩を切り上げ、ケーキ屋へ急いだ。
体力ゲージが見えたのなら、HPが0に近くなっている。この時烏賊は精神がかなり弱っており「暑さに観光客が店に殺到していて、もう席はないんじゃないか」と不安になっていたが、席はちょうど人数分空いていた。
早めに動いたのが功を奏したようだ。
長年地元で愛され、最近内装をシックに変えた、やさしい味わいのケーキ屋。
ガトーショコラとアイスティーを注文。
席について冷房の北室内で過ごしているうちに、ふぁーと息がでた。熱を排出できたロボのような気持ちである。ようやく落ち着くことができた。
暑さに体力が持っていかれていた様で、ガトーショコラー家族の注文したフルーツタルトもつまみながらーの甘味と、冷たいアイスティーは格別であった。
◯復活のアフター5で新鮮海鮮
休憩のお陰で復活した一向は、夕方からの予定はスムーズに終えることができた。17時からの夕食では、冷えた酒ーもちろんビールーをのみつつ、新鮮な海鮮をいただいた。刺身、丼もの、揚げ物etc。
味があまり得意ではない牡蠣も、いい機会なので、「シュボッ」とする。ぷりぷりとした肉厚に、食感とても良く、素直に美味しいと思った。
札幌には1時間近くかかるため、18時半前には帰りの電車に乗った。札幌から小樽の間はオホーツク海が望める。夕暮れに溶けていく海を見ながら、電車の揺れに身を任せた。
思わず寝たらしく、あっという間に札幌に戻ってきた。
◯2日目のおわり
ここで素直にホテルに戻ればいいのだが、休息を挟んだことで若干体力が復活した烏賊たちは、夜景を見るため札幌駅横のタワーにある展望台へ立ち寄ることにした。
38階から一望できる、札幌市の夜の景色。ビル、車の赤や白のライトが輝く街を眺め、2日目の旅は幕を閉じる。
明日は札幌最後の日。
今日の失敗を元に、より暑さ対策をする予定。
また次の記事でお会いしよう。
では。
○おすすめ暑さ対策
・訪れる場所のHPは要確認!特に施設の見学は予約必須なところが多いので、見逃さない様に。
・早い決断。観光に来たからといってもったいない…気持ちはかなりわかるけれど、何より楽しい旅行で体を崩してはいけない。是非無理と少しでも感じたら、予定を繰り上げるか、変えるなどの臨機応変な対応を。
・水分&甘味補給。思ったよりも体力が暑さで削られている。塩分も忘れず、甘いものもおすすめ。
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