最終日| 『あつい!うまい!ほっかいどう旅』
さようなら北海道
◯のんびり最終日
昨日同様微妙な天気。
暑さは控えめ。最終日は手拭い保冷剤は必要なかった。結構気に入っていたため、出番がないのは少し残念な気持ちである。
昨日の不調はだいぶ回復したが、まだまだ本調子ではない。それでも悔いの残らないよう、過ごすつもりだ。
北海道に来る際は飛行機を利用したが、帰りはせっかくなので新幹線に乗ることにした。あのエメラルドグリーンの車体に乗るのが、北海道旅行最後の大きなイベント。
出発時刻は
それまで、朝市→五稜郭→タワー→セ◯コーマートで買い物→喫茶を巡る。
よし、行こう。
◯この日の気温
約24度
検索先:tenki.jp
◯朝市で、焼き鮭定食
朝市までは路面電車に乗って移動。
買い物客や市場を見にきた多くの観光客でごったかえしていた。
朝に、何を食べるかは決めていなかった烏賊たち。今回はフィーリングで店を選んでみることに。
寿司屋、定食屋、ラーメン屋…。いろんなお店がギュウギュウに並んでおり、そのメニューはどこも魅力的。目移りしてしまう。
その中から選んだのは、いろんなお惣菜の小鉢が出てくる海鮮定食屋。以前テレビで見かけた時から、興味があったのだ。行列ができていたら諦めようと思っていたが、運良く列は短く、あまり並ばずに入店できた。
北海道3日目に誓った決意に従い、焼き鮭定食を注文。すぐに、たくさんの小鉢がたくさん出された。
「これが噂の…!」
テレビで見た様子が実際に目の前に起こると、なんだかより楽しい。小鉢で空きっ腹を慰めながら、主役を待つ。
ようやく運ばれてきた焼き鮭は、やはりうんざりするほど美味!うまみたっぷりの身と脂で白米が進む進む。
あっという間に完食してしまった。
腹が膨れた一行は、改めて路面電車に乗って五稜郭へ移動した。
◯五稜郭近くで、締めのビール
五稜郭に勝手に抱いていたイメージは、緑に囲まれた星型の土地。教科書に載っている様子しか知らなかったため、敷地と堀は想像以上に広く、土塁は高いことに結構驚いた。
要塞としてで造られたのだから当たり前なのだが、実際に足を運び、目にしないとわからないものだなぁとしみじみ思った。
歩いている分には、あまり星形には感じない。土塁からの景色はよく、この見晴らしなら敵もしっかり黙認できただろう。今踏みしめている土地が戦場になったなど、考えるだけで奇妙な感覚になった。
一方で、ここでゲームのキャラクター召喚をしたら、土方が出たのではないかと、ゲームのイベント時期と合わなかったことを惜しんだ。
旅行期間中、黄金神威漫画とコラボした企画が開かれていた。至る所に漫画ワンシーンパネルが置かれていた。
本当は五稜郭を見た後、五稜郭を上から見れるタワーに登るはずだったのだが、あまりにも人が並んでおり、待ち時間2時間。今回は断念した。残念だが、諦めるしかなかった。
次の目的地に移動途中、たまたま立ち飲み屋を見つけた。すると、看板には北海道
限定販ビール、生、の文字。ここで飲み納めだろうと、最後に1杯いただいた。
◯オレンジ牛マークコンビニのホットフード
さて、五稜郭と路面電車の駅の間に北海道でしか展開されていないコンビニ・セ◯コーマートがある。以前バラエティ番組で、学生がこのコンビニのホットフードとコーヒーゼリー愛を語るのに魅力されて、北海道に行く際は絶対にセ◯コーマートでオリジナルのフードを購入する!と決めていたのだ。
そしてできればお土産として、持って帰ってきたい!
そこでいろんなルートを考えた中で選んだのが五稜郭近くであった。豚丼、カツカレー、フライドチキン、コーヒーゼリー、お酒、そして茹でトウモロコシ。
いや、もう大・満・足、である。
宝物をたくさん手に入れ、今日1番、上機嫌になった。
◯赤レンガ倉庫周辺のスイーツ
ソフトクリームが美味しいという末広町の喫茶店へ。とにかくソフトクリームがおいしい、とレビューがいくつも書かれていたのだ。
ルンルン気分で店に到着したが、開店時間にはまだ早く、まだ20分後。
改めて赤レンガ倉庫をぶらつくことにした。
赤レンガ倉庫で何をするか。
昨晩気になっていたクレープとジェラートを食べることである。どんなに言われようと、食べずに東京に戻れば後悔するとわかっている。ここは欲望のまま行動する。
東京にもあるクレープ店では、アーモンドチョコ。
ジェラートは気になっていたジェラート屋で、チョコレートと北海道ミルクを注文した。立ち寄れてよかった。倉庫内の席は混んでいたため、外に出た。すると、座るまでほんの数分の間にジェラートは溶けはじめ…。いそいで腰をかけて、子供のように手を汚しながら食べた。情けないが、少し笑える思い出である。
そんなに暑くなかったはずだが、気温が下がっても夏は夏、ということだろう。
なんだかすこし、嬉しい。
昨晩の思い残しがなくなり、烏賊はふらふら歩き出す。店を眺め、道を歩き、人混みに紛れた。
この、意味をもたない浮いた時間が、知らない土地にいる感覚を強めるのだ。
「そうか、今、北海道にいるんだ。」
最終日になって、ようやく実感した。
気づけば喫茶が開く時間。ガラスアイテムを売る店から動かない黒猫を引っ張って、仲間たちと合流した。
◯アンティーク喫茶のアフォガード
喫茶店内は、面白いほどアンティークおもちゃであふれていた。
懐かしい!と思えるものから、え、こんなものも?まで。ソファのクッションに、手作りのメニュー表に至るまで店の世界観は作られている。先ほども2種のスイーツを食べた烏賊でも魅惑される様なソフトクリームがそろっていた。ここで選んだのはカフェソフト。
『烏賊と〇〇』でも書いた記憶があるが、烏賊はアフォガードが大好きだ。コーヒーは普段飲まないけれど、アイスにかかったものはなぜか好物の1つ。
家族と仲間たちはフルーツパフェ、抹茶ソフトクリームパフェを注文。
フルーツパフェは中央とサイドにたっぷりのソフトクリーム。その周りにフルーツがたっぷり!抹茶ソフトクリームパフェはあんこが添えられている。そしてそれぞれ謎のアーモンドお菓子もささっていた。
プリンアラモードの様な、なかなか豪華な見た目をしていた。
そして烏賊のソフトクリームは…コーヒーカップに注がれたコーヒーに、ガラスのコップに鎮座する純白のソフトクリーム。
写真ではかけられた様子だったので、分けられて運ばれてきたことに少し驚いてしまった。
「おぉ!でもコーヒーも飲めて、一石二鳥では?」
コーヒーは入れたてなのだろう。湯気がゆらめいている。熱々のコーヒーをちょっとずつソフトクリームにかけて、一口。
「んー!!!」
その場で踊り出したくなるほど、
本当に、本当においしいソフトクリームであった。レビューに間違いはなかった!食べ応えはあっさりとしているが、味はしっかり感じる。濃い、よりも旨みが強い、といった印象。
的確な証言ができないのがもどかしい…。
コーヒーの苦味と相まって、おいしさは無限に増していく。やはり牛乳がいいのだろうか。
ちなみにソフトクリームはテイクアウト、さらには配送もやっている。実際、お客さんに沖縄までソフトクリームの配達を注文していた人もいたので、興味がある方はぜひ。
ソフトクリームを全て食べ終え、一同は休憩タイムに突入。まったりしていると、烏賊はどんどん眠気に誘われる。心地よさに身を委ねて、すっかり爆睡。
旅先とは思えないほど、実にのんびりした時間を過ごした。
◯函館駅でのお土産
時刻は15時頃。
16時20分発、東京駅行きの新幹線にはまだ時間はある。しかし新幹線は、函館駅ではなく、ややこしいのだが新函館駅から出発する。函館駅からさらに電車に乗らないといけないのだ。バタバタと移動するのが嫌だったため、早めに函館駅で待機することにした。
もちろんただ座っているだけではない。
函館駅でお土産を見て周るミッション発生である。
北海道に来たら購入したいお菓子があったのだが、どこを探しても置いていなかった。最後の希望を函館に託していたのだが、置いていなかった。
残念ではあったが、念願のルイペを購入できた。また喫茶店で食べたアーモンド菓子や、キャラメルポップコーンも購入した。
予約していたニシン弁当も忘れずにピックアップ。今晩の夕食用だ。新幹線で食べる楽しみで今からワクワクだ。
お土産エリアは広い。見て周り、悩めばあっという間に時間は来た。
新幹線に乗るために、新函館駅へ。
またくるよ函館。次は絶景見させておくれ。
◯東北新幹線でニシン弁当
16時20分。
時刻通りに、新幹線が静かに出発した。
さらば北海道。必ずまた来るさ。
流れていく景色を眺めながら絵を描いたり、寝たり、ニシン弁当を楽しんだり…。
いや、ニシン弁当うまい!
正直見た目が地味なため、好みかどうかわからなかったのだが長年愛されているだけある。何よりプリップリの身に、歯ごたえの良い数の子がたまらない!単品で売って欲しいぐらいだ。
◯旅のおわり
東京駅に到着するアナウンスが入った。
気づけば、窓からは見覚えのあるビル群が建ち並んでいた。その様子に、帰ってきた安心感に、旅が終わってしまう少しの寂しさ。
ただ無事に帰ってこれた。
たくさんの思い出と、お土産を持って
家に帰ろう。
次回は最終回。
ラストまで北海道の魅力を語ろう。
それではまた。
◯おすすめ暑さ対策
・肌寒くても夏は夏。ソフトクリームが溶けやすいので、食べる時はお早めに。
2024年11月25日 公開