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カフェのトライアルに行ってきた


メルボルンに住み始めて1週間が経った頃、仕事を探しはじめた。

もう2ヶ月くらい前の話になるけど、トライアルに行った時の気持ちを綴った下書きがあったので投稿してみる。


本命だったカフェでの仕事をゲットするために、12月の初旬頃に連絡を頂いたカフェのトライアルに行ってきた。

このカフェはレジュメ配り初日に訪問したところで、訪問してから5日後にマネージャーからショートメッセージが来た。「来週トライアルに来て欲しい」そして「朝の9時から昼の2時まで、服装はオールブラックコーデ」とのこと。


質問があれば気軽に聞いてね!と書かれており、トライアルで5時間は長いな〜と純粋に疑問に思ったので「給料は出ますか?ランチは持っていくべき?」と確認の連絡を入れた。

しかし、その後一向に返事がない。

法律上トライアルでも給料は発生するけど、飲食店では無給のパターンが多いらしい。SNSでよくみるワーホリ生や留学生が言っていた。だから、トライアルなのに給料が出るかなんて聞く人は、あまりいないのかもしれない。


2、3日経っても連絡がなかったので、これはテキスト上で証拠が残らないように(フェアワークに通報されないように)無視して無給のパターンかもしれないと悟りつつ、念の為当日の朝に電話してみると「あ〜〜ごめんごめん。給料は出すよ。割引あるからランチはうちのお店で買ってって〜」と言われ、少しモヤモヤした気持ちのままトライアルへ。


生まれたての子鹿のように、心はぶるぶると震えまくっていた。
何歳になっても、緊張するものは緊張するんだもの。

10分前に到着し、みんなに挨拶。同い年くらいのNelという女の子がいて、その子が色々と教えてくれることに。すると、いきなりメニューとレジ打ちについてざーっと説明してくれ、準備3分足らずで早速オーダーを取ることになった。

それまで何件かトライアルして来たけど、いきなりオーダーを取ることはなかったのでド緊張。リスニングもスピーキングも本当に自信なかったけど、なんとか顔には出さないように余裕のフリをしつつ「どうにでもなれー!やってやろうじゃないか」と半ばヤケクソになりながらレジに立った。

できるフリだけは、一人前


最初のお客さんは何を言っているのか全く聞き取れずヘルプを求めたけど、2人目3人目とオーダーを取っていくうちに、英語が少し聞こえて来るようになるんです、不思議。と言ってもめちゃくちゃ聞き返したし、もちろんたくさん助けてもらったけれど。

あとは現金の扱いに慣れていなくて、めちゃくちゃ手こずってミスしてしまった。ずっとカード生活だったから、オーストラリアの現金ってこんな感じなんだ〜ってやりながら覚えた、その手も震えていた。


しばらくレジで注文を取って、後半はフロアーの方へ移動。水を持って行ったり、フードを運んだり、後片付けしたり諸々。このポジションは日本でのウエイトレス経験を活かして、特に問題なし。

ちょこちょこお客様からくる質問やスモールトークを交わしつつ(私はただ笑顔で回答)、忙しくなった時はレジに入って何かしら常にやることがあったので、あっという間に5時間が過ぎ去った。

9時からお昼の2時15分まで約5時間ちょっと働いたあと、マネージャーに呼ばれて無事トライアル合格。


ただし、給料は現金支払いになることと、時給は能力に応じて上がっていくけど最初は20AUD(約2,000円)からのスタートだと言われた。


現金での受け渡しになるということは、taxを引かれることがない反面スーパーアニュエーション※もないということ。(※退職年金のようなもの)

オーストラリアでは21歳以上の最低賃金が24.10ドル(2025年2月現在)だけど、そこからtax分を引くと20.48ドルになるので、時給割れしてるけど一見妥当な金額に見えるかもしれない。でも、スーパーアニュエーションが付かないことを考えると、うーーーん。

つまり、TFN(ちゃんとした会社)で雇ってくれる最低賃金の他のカフェで働く方が良いということです。

とは言ったものの、ろくにメルボルンスタイルのラテも作れない私が、他のカフェで働けるのか?という大前提があるのでこまった。


すでにレストランの仕事をゲットしている状況だけど、カフェで働くことが本命だったので、このカフェで経験を積んでから他のカフェを探そうかなという気持ちが大きかった。だって、メルボルンにいる日本人が声を揃えて「仕事が見つからない」と言っていた中で、1週間経たずにカフェで働くチャンスが舞い降りてきたのだから。

ただ、このカフェは暇な時は早上がりさせられるらしい(Nel情報)ので、既にゲットしてるレストランの仕事とダブルワークしていくことにする。



これは12月にトライアルに行った時のお話。あれから2ヶ月が過ぎ、今でもそのカフェとレストランで掛け持ちして働いています。でもずっと「辞めようかな、辞めたいな」って気持ちがどこかにあって、一方で「経験積まなきゃ、ここで吸収できるものは吸収しよう」の気持ちでここまでやってきた。これからどうなるのでしょう。自分でもまだわからないけど、いまの気持ちは結構前向き。


12月のメルボルンは仕事が見つからないという情報もあるけど、私は思いの外、うまく見つかった。でも、11月からスクールホリデーに入り、学生がこぞって働きに出るため、レジュメ配りをした際に「11月中に一旦採用取り終わったんだよね」と言われることが多々ありました。

だから、おすすめは11月から仕事探しをした方が見つかる可能性は高いと思います。あ、でもクリスマス前は一気に求人なくなります。細かいこと言うと長くなりそうだから、仕事探しについても今度書いてみよう。そうしよう。



トライアルしてから、もうこんなに月日が経っていることが信じられない。まだまだ新人気分だった。日本人は成長スピードが遅いってどこかの誰かの記事でみたけど、ほんとうにそうだと思った。

いまでもたくさんミスするし、英語聞き取れないし、落ち込むことが大半だけど、それでもなんとか頑張っている。


いつか笑ってこの日々を話せますように。


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