ギャンブル依存症的なトレードから逸脱するためには

ギャンブル依存症のようなトレードの問題点は、負けてもトレードで食っていく自信を失わないことです。

負けるたびに、「今はメンタルが悪かったから次はうまくいく」と思い込んだり、逆に依存症的なメンタルでたまたま勝ったときには「自分は相場を読む力があるんだ、次も勝てる」と錯覚してしまいます。こうして、自分が天性のトレーダーであるという誤った自信のままの悪循環から抜け出せなくなります。

本当に優れたトレーダーは、常に自分に対して疑いを持っています。もちろん、自分の得意分野を知り、経験を積んで自信を深めますが、過信はしていません。

中には、損失を重ねることで自然と依存症から抜け出す人もいます。しかし、それだけでは抜け出せない場合、自分の得意な手法を振り返り、過去のトレードでそれができていたかどうかをよく考えることが必要です。そして、自分の無駄な自信を意識的に削っていくことが大切です。

過去のトレードを正しく振り返るためには、トレード日記をつけるのが良いでしょう。毎日ではなく、ポジションを持った日や決済した日に、「なぜそのポジションを取ったのか」「どこで売ったのか」を記録するのです。私は、実際のノートにこの日記を書き始めることにしました。

トレーダーとしての理想は、自分の得意な手法だけで勝負することです。

初心者トレーダーの皆さんも、自分のトレードに対する過信を捨てる努力をしていきましょう。


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