1Q決算時に上方修正した銘柄リスト(2022/2/16~5/16)
以前検証した『1Q決算時に上方修正した銘柄』について、今回はここ3ヵ月で対象となった銘柄についてご紹介させていただきます。
以前、『週刊東洋経済』でも特集として取り上げられており、第1四半期から上方修正をした企業の49%が第2四半期でも上方修正されると記載されていました。
通期予想について、特に日本の企業は控えめな数字を出すことが多いです。高い目標を立てた後、下方修正してしまうことなどはなるべく避けたいと考えるのが当然で、あまり強気に通期予想はしたくないものですが、最初の3カ月が経過した時点で上方修正するということは、今期の業績がかなり良いのではないかと考えられます。
また、上方修正したとしても、充分に上回れる程度の数字にしておくことで、2Qや3Q時に再度上方修正が行われているのではないかと思います。
このようなことから、1Q決算から上方修正をする銘柄は、その後の株価が上向きとなる銘柄が多いです。
実際、以前対象となる銘柄の株価推移を検証したところ、1~2か月後の株価推移は以下の通りとなりました。
【1Qから上方修正した銘柄の株価(2021年7月~8月)】対象:175銘柄
2倍以上の上昇:3銘柄(1.7%)
50%以上の上昇:17銘柄(9.7%)
20%以上の上昇:50銘柄(28.6%)
20%以下の上昇:87銘柄(49.7%)
増減なし(±1%):5銘柄(2.9%)
下落 :13銘柄(7.4%)
調べた結果、増減なしや下落した銘柄が10%程度で、20%以上に大きく上昇した銘柄が40%ありました。
地合いのこともあり、すべてが大きく上昇するわけではありませんが、1Qから上方修正する銘柄は高い確率で上昇がみこめると考えても良いかもしれません。
1Q決算時に上方修正した銘柄リスト(2022/2/16~5/16)
実際に今年の2月16日から5月16日に1Q決算で上方修正を発表した銘柄は39銘柄でした。
そちらのリストについて見てみましょう。
対象期間に上方少性のあった銘柄は39銘柄で、
20%以上上昇:5銘柄(12.8%)
20%以下の上昇:26銘柄(66.7%)
増減なし(±1%):3銘柄(7.7%)
下落 :5銘柄(12.8%)
となっています。
※ 決算前日から1か月後の株価推移(決算後1カ月未満の銘柄は5/27時点株価
地合いがあまり良くないこともあり、そこまで上昇はしていませんが、エネルギーは溜まっており、地合いの改善のタイミングでは一気に上昇していく銘柄もあるかもしれません。
対象となる39銘柄ですが、5月以降に決算発表された銘柄が26となっており、まだまだ投資のタイミングとしては遅くないリストとなっています。
1Q決算時に上方修正した銘柄リスト(2022/2/16~5/16)
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