【検証】決算前に上方修正する企業の株価は上昇するのか?
今回、3Q決算後から本決算までの間に上方修正する企業の株価は上昇するかについて検証してみようと思います。
普段から多くの決算発表の内容をチェックしてきていますが、今回この内容について調べてみようと思ったのは、本決算前に通期の上方修正をした企業は、翌期の予想数字がかなり増額になるケースが多いと感じることが多く、こういったケースであれば決算跨ぎをしても良いのではないかと思ったからです。
私は基本的に決算跨ぎをおこなわず、決算発表を確認したうえで好決算銘柄に投資することがほとんどなのですが、勝率が高い決算跨ぎの方法があるならば投資しても良いのではないかと思います。
そこで今回は、3Q決算発表以降に上方修正した企業の本決算発表前後の株価推移がどうなったのかについて検証していきたいと思います。
【検証】決算前に上方修正する企業の株価は上昇するのか?
今回検証するのは以下となります。
【期間】2021年9月1日~12月10日
【対象】3Q決算発表後に上方修正を発表した企業
【比較】本決算前日株価から本決算発表後5営業日後の株価の増減
【企業数】15社
普段、好決算を発表した企業に対し、四季報に付箋を貼って数字を記入しているのですが、決算発表時にこの内容について意識してチェックしていたわけではないため、すべてを網羅しているわけではありませんが、該当する銘柄を振り返って調べてみました。
調べた結果、本決算後に上昇した銘柄が11、下落した銘柄が4となり、上昇率は73.3%となりました。
かなり高い確率で上昇したと言えるのではないでしょうか。
また、トータルの収支は下記の通り。
リビンテクノロジーズやタカトリ、Speeeは上昇率も高く、すべての銘柄に100株ずつ買って決算跨ぎをした場合、643,500円のプラスとなります。
まだまだサンプル数は少ないですが、3Q決算後に上方修正した企業に決算発表前に投資した場合、上昇率・増減率はかなり高いと言えるかもしれません。
現在投資できる対象銘柄
検証した結果、3Q決算後に上方修正した企業の決算跨ぎは上昇率が高いのではないかということになりましたが、現在投資できる銘柄もチェックしておきましょう。
現在、3Q決算後に上方修正しており、これから本決算を控えているという銘柄は下記の2銘柄となります。
恵和は、11月12日に3Q決算発表を行っており、本決算は22年2月ですが、直近では日本ハウスHDが12月13日に本決算の発表を行います。
週明け早々に決算発表を迎えますが、株価が400円以下ですので少額からでも投資することができます。
確実に上昇するわけではありませんが、確率の高い決算跨ぎといえるかもしれませんので、よろしければチェックしてみてください。
値下がりした銘柄の特徴をもう少し深掘り
今回の検証の結果、15銘柄中11銘柄(73.3%)の株価が上昇しましたが、実際に投資する際はもう少し確率を高めたいところ。
そこで、値下がりした銘柄と値上がりした銘柄のそれぞれに特徴はないのか調べてみました。
黒谷・アトラエは本決算5営業日後には上昇していましたが、本決算翌日は下落したため、上昇9銘柄・下落6銘柄にそれぞれの共通点が無いかチェック。
調べたところ、上昇した銘柄には共通の特徴があり、逆に下落した銘柄のうち4銘柄には見られなかった特徴がありました。
この条件を加えたうえで決算跨ぎをした場合、11銘柄中9銘柄が上昇となり、上昇確率が81.8%となります。
対象銘柄に100株ずつ投資した場合のリターンは658,400円のプラスとなり、リターン率も高いと言えます。
では実際の特徴について、こちらは有料となってしまいますが気になる方は是非ご覧ください。
値下がりした銘柄の特徴
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