みしまののこぎり「中長鋸製販」
こんにちは!mmです。
私たちは小雨の降る7月11日、長岡市旧三島町を訪れました。
行ってきた場所は「中長鋸製販(なかちょうのこぎりせいはん)」さんです。
今回このお店のことを調べるにあたり、中長鋸製販の3代目 東賢一郎さんに取材をさせていただきました!
Q.なぜこのお仕事に就かれたのですか?
A.(鋸が売れていた当時)儲かっていた父親の姿を見てやろうと決めましたQ.この職業をやっていて楽しいことややりがいはありますか?
A.鋸の注文が入ったとき、リピートしてくれる人がいたときです
Q.大変なことは何ですか?
A.新しいことに挑戦するときです
Q.こだわりは何ですか?
A.全部の工程を完璧に行うことです。結果に表れます。
Q.どんな人が鋸を買うのですか?
A.ドールハウス・木目込み人形・盆栽や生け花などに鋸を使う人です
Q.跡を継ぐ人はいるのですか?
A.息子がいますが簡単に「跡継ぎになってほしい」とは言えません。金物産業の需要は低下していて生活が苦しくなってしまうので…
ところで皆さんは、「のこぎり」と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
ほとんどの皆さんは…
こんなものを思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし実はこれだけではないんです。
「中長鋸製販」さんが作られている商品の種類はホームページに記載されているものだけでも30種類以上。
その中の一つに「ミニ鋸」という商品があるのですが、その厚さはなんと0.2㎜!
2㎜ではありません、0.2㎜です!!
東さんはそれを一つ一つ手作業で作られています。
ちなみにこの商品は「和風総本家」というテレビ番組で紹介されたこともあります。
しかし東さんが働き始めて5~6年経つと、安価で大量生産可能な〈替刃式ノコギリ〉が出現しました。それにより、のこぎりをはじめとする金物産業は買い手を奪われることとなりました。
三島においても、昭和50年代の時点で60軒ほどあった鋸鍛冶も、現在では「中長鋸製販」さんただ1軒のみです。
この状況の中、東さんは新商品の開発やお客さんの意見を取り入れるなど、工夫を凝らした製品作りにより、少しづつ前に進んでいけるよう頑張っていらっしゃるそうです。
【まとめ】
伝統的な産業が衰退していく中で、冷静に現実を見つめ前進していこうとする東さんののこぎりに対する情熱と姿勢が印象に残りました。
機械では実現不可能な、手作業ならではの技術力を持つ「中長鋸製販」さんがこの先少しでも長く続けば、と願うばかりです。
「中長鋸製販」
ホームページ→https://www2.hp-ez.com/hp/nakatyou/page11
住所→〒940-2313 新潟県長岡市吉崎65
電話→0258-42-2657