
チョコボールを食べる。
写真のライオンは、どうやらオシッコを飛ばす習性があるらしい。
なのに、このライオンは、注意書があることを知る由もない。
のんきにあくびをしている。知らない方が良いのだろう。
今日もまた、ひとつの悲しいニュースに衝撃を受けた。
私には理由はわからない。知る由もない。
ただ、そうするだけの、そうせざるを得ない理由があったのだろうと思う。
周りの方々の悲しみも、私には計り知れないことだ。
家族や友人が気づいてあげてたらなんて、そんな無神経なこと、他人である私には言えるはずもない。
そもそも、何故そうしたかなんて、理由はひとつではないのかもしれないし、もしかしたら、ご本人も本当のところは、分からないかもしれないからだ。
周りの人に気付かれないように頑張ってしまう人なら、なおのこと、誰にも気付いてもらえないだろう。
しかし、やっぱり私は、虚無感に襲われてしまう。
私の未来と彼女が歩んでいたかもしれない未来の比重は、きっと、比べ物にならないだろう。
私には、彼女のように、きらびやかなドレスを着ることは、今までもこれからもきっとないだろう。
家族写真を撮ったり、家族と遊園地に行ったりすることも、この先、多分ないだろう。
そんな単純かつ、目に見えることだけで比べてしまうと、私は天秤をわずかに揺らすことさえ出来ないのだ。
しかし、なんだかチョコボールを食べているような感じがする。
虚無感のチョコの中に、絶望感のピーナッツが入ったチョコボールを、なにも考えずに食べているようなそんな感じ。
でも、そんな中でも、金のエンゼルマークが出たら、きっと普通に嬉しいし、喜ぶだろう。
私にとって、生きていくとは、そういうことなのかもしれない。
銀のエンゼルマークがでたら、きっと5枚集めるのだろう。
私は単純な人間なのだ。