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うしろめたさはだれのせい?

いったい、私はいつまでうしろめたさをかかえなければ、ならないのだろう。

悪いのは私だ。

だから、当然の報いだと言われたら、返す言葉が見つからない。


そして、このうしろめたさを乗り越えた先には、終わらぬ後悔が待ち受けていることも知っている。


だから、今のうちになくさなきゃならないのだ。

うしろめたさの原因となる
クモの巣のような、私にしか見えないしがらみを。

かなぐり捨てなきゃならないのだ。


なのに、私は微動だにせず、ただ蜘蛛が近づいてくるのを恐怖におののきながら待ちわびている。


うしろめたいのは、だれのせい?
うしろめたいのは、私のせい。


そんな言葉を使うのは、自己嫌悪のふりした自己憐憫ならば、誰からも責められないことを知っているからに違いない。

実に、いやらしい。


まるで、自分で自分の傷口に、塩に見せかけた砂糖を塗り込むように。


そして、砂糖に群がる蟻たちと一緒に、私は蜘蛛に食べられてしまうのだろう。


いや、その前に、蜘蛛の巣にかかった私の目の前に、一本の細く光る蜘蛛の糸は垂れてこないものだろうか…。


そうしたら、絶対に私は蟻を蹴落としやしないだろう。





インディージョーンズにでてきた軍隊蟻なら、多分無理だが。


いや、そもそも、鈍感だから垂れてくる蜘蛛の巣に気付かないかもしれない。


その前に、あらかじめ蜘蛛を助けるのを忘れてしまうかもしれない。



なんて、書いていたら、なんだか笑えてきた 笑。


まぁ正直、軍隊蟻の方が、蜘蛛より怖いし。


というわけで、
私は、そろそろ、後ろ楯なしで、うしろめたさと対峙しようと思う。




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