ふたつのかなしみ。
毎日YouTubeで観ていた子猫が亡くなった。
突然亡くなったらしい。
今日の動画のタイトルに嫌な予感を抱きつつ、
開いた動画。
予感は的中していた。
いつも観ていた子猫が亡くなってしまった悲しみと
動画から伝わってくる飼い主さんの深い悲しみに、胸が痛くなりながら、動画を観ていた。
動画でしか知らない猫の死に
動画でしか知らない人の悲しみに
こんなに悲しくなるなんて
知らなかった。
私が人の悲しみに悲しくなるような人間だということも。
とはいえ、
もし、うちの猫が死んだら、もっと悲しむだろう。
でも、悲しみはひとつだ。
猫が死んでしまったという深い悲しみがひとつだけ。
なぜなら、
飼い主=私だから。
私は私の悲しみを誰かに悲しんでもらえるほどの人にはなれていないし、私の悲しみなんかで、誰かを悲しませたりしたら、心苦しいと思ってしまうだろう。
でも、そんな私が今回勝手に悲しくなったのは、
子猫がかわいかったからと、
飼い主さんが心優しく、とても素敵な人だから。
最後に動画をみた後、コメント欄を読んでいたら、
たくさんの悲しみが溢れていて、
途中で読むのをやめてしまった。
たくさんの人が、私と同じように、子猫の死を悼み、飼い主さんの悲しみを慮っていた。
私にはなにもできないけれど、
飼い主さんの悲しみが癒えますように。
そう願っている。