Vol11 「移住体験住宅」って何?絶対に利用すべき!
「移住体験住宅」って何?民泊やシェアハウスとは何が違うの?また、利用時の注意点などについて書いてみました。
こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「移住体験住宅」とは
移住体験住宅とは、自治体が何らかの支援を行っている、いわゆる「お試し暮らし」、「暮らし体験」用の施設を指します。
全国の自治体では移住体験の支援として、生活に必要な家具・家電等を揃えた移住体験住宅を整備し、移住を検討する人に低料金で賃貸する事業を展開しています。
ただし、数年前、893の自治体を調査した結果、移住体験施設がある自治体は約28%しかなく、全体の3割程度しかありません。
特に、移住体験住宅の整備に取り組んでいる自治体は、都市圏から遠方の自治体に多いです。
これは、自治体に足を運んでもらいたいが、都市圏から日帰りでは難しい自治体が、宿泊施設として整備しているからです。
特に、北海道では自治体の多くが、移住体験住宅を整備していますね。
2⃣ 「移住体験住宅」の種類
「移住体験住宅」として利用されている種類は次のとおりです。
・公有の住宅(教職員住宅等)を活用したもの 44%
・民間の住宅(空き家)を活用したもの 37%
・新たに整備・建築したもの 10%
・既存の旅館やホテルの客室を活用したもの 9%
・廃校、公共施設等を活用したもの 8%
多くの自治体が、利用されなくなった市営(町営)住宅や教職員住宅をリフォームして、移住体験住宅としています。
この背景には、建物の老朽化というよりも、人口の減少や子供の減少によって学校が統廃合し、教職員住宅が使われなくなっているからです。
同様に、人口の減少で市営(町営)も空きが多くなっています。
3⃣ 「移住体験住宅」利用時の注意点
移住体験住宅を利用する条件や応募の時期は、自治体によりマチマチです。
例えば、一人での利用や、同一人物の再利用をお断りする自治体があります。その一方で、ペットと利用できる移住体験住宅を整備したり、無料で貸し出しをする自治体もあります。
また、1回で利用できる期間は、概ね1週間から6ヶ月のなかで、各自治体が設定をしています。
町の魅力を知ってもらうためには、一定期間の滞在が求められますが、長期間を1組で占有することがないように、自治体で期間を定めています。
あと、場所は事前に必ず確認が必要です。
とても不便なところに位置していたことで、滞在期間中に良い思い出が作れなかったという声もよく聞かれます。
4⃣ 移住体験住宅が無料で利用できる
無料で利用可!全国には驚きの移住体験住宅があります。
その中から私がコレ!と思う制度を2つご紹介しますね。
① 移住地人気No1の長野県で無料移住体験
自治体名:長野県佐久市
全国の移住情報発信の窓口を担う、ふるさと回帰支援センターが毎年発表する、「移住希望地域ランキング」で、長野県は常に上位を占める人気地。
その長野県から無料で移住体験住宅を利用できるのが佐久市です。
東京圏からの利便性がとてもよく、冷涼乾燥の内陸性気候で住みやすい町の無料体験、おすすめです。その佐久市では、まちなかに集合住宅タイプと戸建てタイプ、そして里山エリアに長屋タイプの、合計3箇所で体験住宅が整備されており、利用できる期間は4日~8日間になります。
② 有名観光地で無料移住体験
自治体名:青森県十和田市
青森県のなかで無料の移住体験住宅を整備しているのが、あの十和田湖で有名な十和田市です。十和田市は四季を織りなす十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田山と、有名な観光スポットがたくさんあります。
利用ができる期間は2泊3日以上9泊10日以内となっております。
農業体験などの自治体が指定する移住体験プログラムに参加することが条件ですが、それでも無料で利用できるのはありがたいですね。。
田舎暮らしは、どうしても季節の良いときを選ぶものです。また、田舎暮らしを紹介する町の写真を見ると、春の新緑や秋の紅葉を背景にしているものが多くなります。
田舎には都会以上の四季があり、天候の移ろいもあることを忘れてはいけません。暑い夏や寒い冬、そして雨の日も静かな夜も体験していただければ、よりその町を知ることになるかと思います。
5⃣ TOPの画像
岡山県瀬戸内市牛窓
牛窓の港は古くから「唐子の瀬戸」と呼ばれた風待ち潮待ちの港です。
ちなみに、「風待ち潮待ち」とは 、江戸時代までの海運は、風向きや潮の流れに大きく左右されたため、順風や順潮になるのを待つために栄えた港です。
しかし、近年、牛窓は「日本のエーゲ海」と呼ばれるようになり、急速に発展を遂げております。
港にはヨットハーバーが設置され、たくさんのヨットが並びます。
また、丘の上の「オリーブ園」にある望台からは、「日本のエーゲ海」と称される絶景が楽しめます。
瀬戸内海の浮かぶ島々の絶景はを見ながら暮らせるなんて良いですね。
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