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GomiZero.ART|染め実験後の捨てる部分で、おうち料理。江戸東京野菜を広める、松井つるみさんのお話し

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高円寺で、美味しいお魚と日本酒の専門料理店うおこうをご夫婦で営んでいる、名女将で「江戸東京野菜」を熱心に研究し広めている、松井つるみさん。染めの実験で使ったブロッコリーを捨てないで再利用した投稿をされていたので、お話しお聞きしました。

このお話しは、6月のGomiZero.ARTと、オンラインで開催された、インスタミート【Home Cooking】でも、それぞれ、ご紹介させていただきました。

染め実験後の使わない部分で3種類のお料理

つるみさん:
何時もなら捨てるか、肥料にする野菜クズや色の変わった、染め用実験のブロッコリーで、食べ物を作ってみました。非常時代でも嘗て親や曽祖母世代が食べ物への大切な愛情と価値を付けて最後まで使い切ると言う事を私も家族も忘れていたと思い。

染めの実験で使ったブロッコリーを、硬いところも長く茹でて柔らかくした。特別な名前はない。3つに分けて、一つは味噌仕立て、カレー味、クリームシチュー、を作っただけ。

3日かけて食べきった。シチュー、味噌味が好評だった。
パンとは相性が良かった。野菜も組み合わせはあるね。
フルーツティーも入れるの間違えると美味しくないと習った。

伝統野菜と野菜で染めの実験

つるみさん:
普段から、捨てる野菜クズは家庭菜園の肥料にしたり、染めの実験に使っている。染めの実験は、鎌倉大根と、多摩川の浜大根。小松菜と伝統小松菜ではどうなのか。それぞれの違いを知りたかった。

緑の野菜は、どのように布に定着するか、ブロッコリーで実験した。
淡くしか染まらなかった。

染めた布は、絹の種類でも違う。葉っぱの量や、焙煎によっても違う。
楽しいけどね、美大の人たちは詳しい、そして上手です。

ちよ子:この3枚は、インスタミートでご紹介しました。
Octopus!たこの刺身。
新鮮で美味しかったです。吸盤が美しいのですが…。
NAMAMONOが苦手な方もいると思うので、少しずらして撮りました。

煮魚。NIZAKANA。かれいの煮つけ。大好きです。パワーが出る!

焼き魚。
ちよ子:野菜の使わない部分を捨てないで、スープに再利用したり、家庭菜園の肥料にしてる方も多いと思いますが、染めの実験をした後の色が落ちたお野菜も再利用されてるのが、すごいです!

自己満足レベルだけど、自然が一番!

食べものを粗末にしない、大事に使いきる昔の日本人の知恵などお尋ねすると…。

きんめの煮つけ。
つるみさん:
勝手にゴミは捨てたくないので、本当は土地があったらそこに穴を掘って肥料にしたいのだけど、ベランダでは土もあまり使えず、ただただ、自己満足のゴミを土に返したというレベルです。
かなり専門の方からしたら植物にとってきついかも。酸性とかアルカリ性とかね。
もっとすごいのこのサイト。これは正確だと思うよ。→リンク

コロナの時期に何かに夢中になるには自然が一番。お庭や、別荘がある人は羨ましい!

つるみさん、ありがとうございました!
6月から、GomiZero.ARTを開催しています。
おうちにある、リサイクルアイテムのお写真をお寄せいただきご紹介していますが、食べ物の再利用や、家庭菜園の肥料、ゴミの問題、伝統野菜のお話しなど、お聞き出来て、勉強になりました。

6月のGomiAero.ART つるみさんもご紹介中 ↓↓↓ / English版 

松井つるみさんとの思い出

つるみさんは、渋谷の会員制ラウンジ「creative lounge mov」でお会いしたご婦人です。キャリーバッグをカラカラと颯爽と引いて、白髪を束ね、お洒落な染のスカーフ。笑顔が素敵な「おばあちゃま」で、一度見たら忘れられない女性です!

初めて見た時、ちよダンナは
「ちよ子の数十年後を見た!!!似てる!!!」
とえらく興奮してました。似てますか?

豪快に笑いながら近づき、
「これってどういうこと?わからないのよ~、もうボケちゃったかしら」
「松井さんは、人の話しを聞かなきゃだめだよね!」
目の前で若い男性に言われても、大笑い。
「あなたの活動今もわからない」「まだまだ甘い」と言われ続ける、わたし。

「これ面白い、あなた興味あると思うんだけど、どおう?」
「あなた、この人どうかしら?接点があると思うんだけど?」
いろんな方やイベントをご紹介くださる「つなぎ合わせの名人」です

夜からお店なのに、いつもどこか出掛けていて、出た先で人と出会い、お話しし、笑顔で誰かと誰かをつないでいる。その行動力に頭が下がります。

つるみさんにつなげていただいた方数知れず!感謝してるというお声をよく聞きます。わたし自身も、つるみさんから、何人ご紹介いただいたか、わかりません。

一番大きかったのは、シャルソンの佐谷恭さん。
和紙にKABOOのありがとうカードを描く「CHIYOGAMI」ワークショップを
村上シャルソンで給〇ポイントで開催できたこと!
つるみさん、村上シャルソンの発起人なんです。
そして、いつも、美味しいお料理を、ありがとうございます。
本当に、感謝しかありません。

つい先日も、「江戸東京野菜つながり。鮭の歌も素敵なの。子供応援イベントの駄菓子屋ロックやってる、新潟出身の歌手・川村いさみさん。良かったら聞いてあげて」と、つるみさん!
止まらない、ぶつかっても、どんどん流れ続けている水のような方です。

わたしは、今、46歳ですが、「若者を叱咤激励、応援する日本のお婆ちゃん」になるのが目標です。80歳でも60歳代に見える、飄々と颯爽とした、父性も母性もある、散歩好きで、ひょうきんで、安らぎの笑顔の、心の豊かな高齢者になるのが夢です。

つるみさんは、長年、女将さんとしてお店を切り盛りした、接客のエキスパートです。沢山の見習いのお弟子さんをサポートし続けた、細やかで、丁寧で、思慮深い、頭の回転の速い方です。

お店はいつもピカピカで、トイレも非常に清潔です。飛び込み営業の人にも、水やお茶を出す親切さ。明らかに高いお水の機械を買わされちゃうこともあるけれど。古き良き日本の、わたしが目指している部分が多い、人生の大先輩で、尊敬しています。

わたしたちは、時に、聞く耳を持たなかったり、聞き流してしまうことがあります。自分には関係ないと思うからです。果たして、そうでしょうか?

多かれ少なかれ、わたしたちは、大きな意味で、親や先に生きている人たちと同じ道をたどります。必ず命は終わる、死ぬ、ということです。

土を整え、種をまき、野菜を育ててくれる人がいます。運ぶ人、売る人がいて、購入し、自分が食べることが出来ます。食べたものが明日の自分の身体や心を健やかにします。伝統野菜も、染めものも、考えている人、実験してる人がいて、はぐくまれ、改善・改良したものが、世の中に出てきます。

今までは、与えられた「ひとつの捉え方」を正解であると根拠なく信じ込み、自ら考えない、頭は空洞のまま行動だけしているパターンが多かったように感じています。必要ないとゴミとして捨てる、考えないで無意識に動いているワンパターンから抜け出る機会を、今、与えられてる気がします。

何か他に使えないか考えてみる、調べてみる、やってみる。役割を変えて、使い方を変えて、工夫して活かしてみる。使い切る。

古き日本の「無駄なものは、ひとつもなく、すべて活かして、自然に返す」そんな「ものを大切にする、自分たちの暮らしに、大事に使わせていただく」その習慣、考えたり想像すること、【自分で意識して考えること】を、少しずつ身につける。考えと選択と実践の繰り返しが、わたしの人生の「創造」となり、生き方そのものになっていく。

つるみさんからお話を伺って、改めて、そう実感しました。
つるみさん、ありがとうございました!

-----KATARIB.org 28th June 2020 Chiyoko's column No.203-----



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