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誰も知らないあの子の言葉と笑い方にいち早く気づくのは誰だろう。僕たちの世界の何かを憎んでいる彼女のことを知らずに笑う僕たちに、彼女を笑わせることなんてきっと。それでもいいから僕は、彼女の中にあるそのような温もりに似た麗しさに、ただただ愛を感じていたいだけなのか。彼女が何も言わないならそれでいいしむしろそうあって欲しい。仲良くなりたくなんてなく、ただ生温かい波に揺れていたいだけなんだろう。蕩けていたいだけ。ふやけていたいだけ。無理せず笑う人は笑うし、憎む人は憎んでいるのだけれども、それ以上の事実がここには無くて、ただただ何もせずに終わる。そんなことはやめにしてしまって、ばっさり髪の毛を切って、街に出てしまえばいい。