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私の思う「よい文章の条件」

山根あきらさんの記事を読ませていただきました。

私は小説家でもライターでもありません。
自分の実体験から「よい文章の条件」についてスラスラと語れたらカッコイイんですが、残念ながら圧倒的に経験値が足りません。
なので手元にある本を参考にしながら、良い文章の条件だと思ったものを紹介させていただきます。


よい文章の条件


1.人の心を動かす文章であること

これが一番大事だと思います。
文法的に間違っていてもいい、丁寧な文章でなくてもいい。
AIに出力させた無味乾燥な情報の羅列なんかより、魂の叫びが滲み出てくるような文章の方がずっと人の心を打ちます。

2.その人の主義主張が入った文章であること

主義主張がない文章、事実を羅列しただけの文章は、ただの記録です。
起こった事実に対して、何を感じたか、どういう感想を抱いたかといったことを記述することで意味のある文章が生まれます。

3.漢字とひらがなのバランスが適切であること

ひらがなばかりの文章が読みにくいのはもちろんですが、使う必要のない所で漢字を使うのも文章を読みにくくします。
例えば「おはようございます」を「お早う御座います」のように表記するのは不自然なだけです。

4.文章を読んでもらう相手を具体的に想像すること

多くの人に読まれる文書を書こうとするのではなく、特定の誰かを具体的に想像してその人に向けて書いた方が、心に響く文章になりやすいそうです。

5.意味不明な文章でないこと

文法的に破綻している文章や、意味不明な文章は良い文章とは言えません。

6.「、」「。」が適度に使われていること

「、」「。」などの句読点は、多すぎても少なすぎてもいけません。
また、あまりにも改行がなさすぎる文章も読みにくいです。

7.剽窃でないこと

丸パクリはNGです。人の文章を引用する時は、引用元を明記しましょう。

8.意外性のある文章であること

ただ正論を並べるだけでは人の心に響きません。
たくさんの人が主張していることと同じことを語っても、あまり意味がありません。
意外性のある文章を書く方法はいくつかあります。

  • 桃太郎について語るなら、あえて「鬼」や「キジ」などに注目して書く

  • 起承転結のうち「転」で大きく転じる

  • 一見関係なさそうな二つの事象を結び付けて書く

9.あまりにも安直な表現に逃げないこと

「ヤバイ」「キモイ」「エモイ」などの言葉を使わない、ということです。
特に小説では注意が必要で、「しとしとと降る雨」などのように、あまりにも紋切り型すぎて陳腐な慣用表現は避けた方が良いみたいです。

10.前提知識を必要とする表現を避けること

例えば私が「時空覇王伝は楽しい」と書いても、誰にも理解してもらえません。
この文章を読んでいる人は『時空覇王伝』を知らないからです。
『時空覇王伝』という専門用語を、知らない人でも理解できる文章にしなければいけません。

「時空覇王伝というタイトルのブラウザゲームが楽しい」と書けば「この人は何かのゲームを楽しんでいるんだな」と理解してもらえます。


参考文献

・pato『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟』
・中村 航『これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。 』

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