「つくりたかったのは、"よそゆき"の服」ROI'S TAILORが新ブランド『C&R』を作りました。
大阪に拠点を構えるROI'S TAILORが新ブランドを作りました。その名も『C&R』です。
「つくりたかったのは、"よそゆき"の服」をテーマに、フォーマルとカジュアルの間を目指したアイテムを揃えています。
シルエット的にもゆったりとしたデザインと、リネンウールやミジンコール、デニムなどカジュアルな素材を採用。1960年代のトラッドやプレッピーをベースにしています。
元々はウェディングやオーダーメイドスーツを制作していたROI'S TAILORさん。
しかし・・・。
「コロナ禍でリモートワークが増え、スーツ需要が激減してしまったんです。それに、今までのメインターゲットだった団塊の世代も引退してしまって・・・市場自体が激変してしまったんです。廃業した同業者も多いですし・・・」
「コロナ禍の時はマスクしか縫うものなかったくらいで。本当に苦しかったですね」
ROI'S TAILORを運営する塚田さんご夫妻は、悩み抜いた末に、新ブランドを作ることを決意。
得意なことを活かしながら、フォーマルとカジュアルの間というキーワードを見つけました。「旅行にも食事にも着てもらえる。そんなアイテムを揃えています」と笑顔で話してくれました。
コロナ禍で苦しい中、なぜ、ふたりは服を作り続ける決意をしたのでしょうか?
「うーん。それしかできないからですね。結局、服を作り続けるのが一番好きなことなんです。洋服を作っている時が一番楽しい」
「そうそう。それに夫婦ふたりなのでどうにでも変化できるんですよね」
「ふたりだからこそ、自分たちがいいなと思うものを作り続けられるしね」
「コロナがあったからこそ、これからも自分たちの洋服を作っていくんだ、って発見がありましたね。ライフワークが見つかったんだと思います」
塚田さん夫婦はふたりで目を合わせながら、笑顔でそう答えてくれました。
コロナが明けて、きっとこれからは会う人のためにオシャレをする人が増える中、これからも"体験"を提供していきたい、と語るお二人。
「オーダーしてくれた方の人となりや、好きなものをインタビューして、服を作っています。もっともっとたくさんの人に体験をしてもらいたいんです」
C&Rは人と人の縁を、服で繋いでいくことでしょう。
ROI'S TAILORの新ブランド『C&R』の詳細はこちらから。
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