オケイジョン考察
昨日は秋晴れ。
暑すぎず、涼しすぎず、デニム日和だと思い、久しく穿いていなかったAGを選んだが、そうだ、、、と考えなおし、ヘリンボーンのウールパンツに穿き直した。
シャツにアイロンをあて、インバネスのようなブルゾンを羽織り、染め替えたばかりのブラウンのスウェードのフルブローグシューズで、区役所に投票に行った。
古いといわれそうだが、投票に行くのに一張羅を着ていくといったメンタリティがあらまほしく思ったからだ。
いつ頃からかTPOがないがしろになってきた。ホテルのロビーにデニム、スニーカー、ビーチサンダルなどもまったく違和感のない世の中になった。
多様性ということばは便利だが、しばしば本質を置いてきぼりにしてしまう。
そのとき、その場所、その機会。そこにこそスタイルの矜持とファッションの意気があるはずだ。
そうつぶやきながら、高き天を仰いだ。