note#2 【趣味】写真について
学生時代から空の写真を撮るのが好きで、
綺麗な夕焼けや青空を見ては
携帯のカメラに収めていた。
ただ、このくらいなら人並みと言えるだろう。
そんな私が、なぜミラーレス一眼レフカメラを
購入するに至ったのか。
それは約7年前に遡る。
私含め、友人5名で
ディズニーランドへ2日間の旅行をした。
この友人は全員Twitterで知り合ったメンバーで、
出会ってから数年経って初めて直接会う、
記念すべき日だった。
それまで何度も通話して聞き慣れていた声。
住む場所も年齢もバラバラなメンバー。
その人達と直接会って遊んでいる。
友人が少ない私は、とてつもない幸福感でいっぱいだった。
キャラクターには全く興味がなかったが、
絶叫系などアトラクションに乗るのは好きなので
思いっきり遊び倒した2日間だった。
旅行が終わり、グループラインで
お互いが撮った写真をアルバムで共有した。
そこで私は愕然とする。
あんなに楽しかった2日間。
撮った写真がたったの10枚しかなかったのだ。
・・・嘘でしょ??
そんなことある???
残念ながら事実だった。
みんなが載せてくれた沢山の写真を
ちまちまと保存すると同時に、
なんでもっと撮っておかなかったのかと
凄まじい後悔に襲われた。
キャラクターや世界観に興味はなくとも、
みんなの写真は撮れただろう。
ましてや仲良くなって初めて遊んだメンバー。
住んでいる場所が違いすぎて
次はいつ会えるかも分からない。
そんな貴重な時間を、
たった10枚の写真でしか
残しておかなかったのだ。
しかも、約半数がシンデレラ城などの建物で
友人の写真はほとんど撮っていなかった。
スマホの電池が寿命間近で減りが早かったのと
容量がわずかしか残っていなかったせいもあるが、
いくらなんでも撮らなさすぎである。
この旅行での後悔が、
後の一眼レフ購入に繋がることになる。
その後も頻繁にゲームをしながら
通話をしていたのだが、
ある時一人のメンバーが
カメラを買おうか迷っていると話していた。
その話を聞いて私も調べてみたのだが、
20代前半の自分たちにはなかなか
手が出せない金額だった。
買い物で家電量販店へ行った際も、
ついでにカメラコーナーを覗いて実物を手に取った。
一眼レフはやっぱり高いなぁ・・・
しかもかなり重い。
これを持ち歩くのは大変だな
そんなことを考えながら物色していると、
「ミラーレス一眼レフ」が視界に入った。
これは頑張れば買える金額。
そして何より一眼レフに比べると軽い。
持つとしたらこっちが現実的だろう。
少しその存在が気になりつつ
店を後にしたのだが、
しばらくしても頭から離れずにいた。
そしてその頃、同じメンバーでの
ディズニー旅行が数か月後に決まっていた。
約3年振りの再会だ。
どうしよう、一眼レフは手が届かないけど
ミラーレスなら私でも買える。
そうだ、今度のみんなとの旅行に持って行ったら
綺麗な写真を残せる。
前回10枚しか撮らなかったから、
せっかくならいいカメラで沢山撮りたい。
でもやっぱりちょっと高いな・・・。
自分の中で結構迷ったが、
こういう時は大体購入を決めている。
少し時間を空けてからもう一度店へ行き、
3回目の来店でとうとう購入を決意する。
おそらく、これが初めての高い買い物だったと思う。
とうとう買ってしまった。
しかも、最初に買おうか迷っていたメンバーより先に。
操作に慣れるため、練習撮影に出掛けた。
緑が綺麗な公園で、とりあえずシャッターを切っていく。
なんでもない写真でも、ピントの合わせ方ひとつで
雰囲気が出ることに感動した。
色々なフィルターや撮影モードがあり、
あれこれ試しては仕上がりの違いに感動した。
カメラとスマホをWi-Fiで繋げて
簡単に画像転送が出来るので、
帰宅して早速データをスマホに移す。
この写真を選ぶ作業もたまらなく楽しくて、
気付くと結構な時間が経っていたりする。
きっかけを書くだけでかなり長くなったが、
このカメラを持って行った2回目の旅行の写真は
なんと300枚を超えた。
この翌年にもディズニー旅行をしたが、
さらに上回る500枚以上の写真を撮った。
もはやこのメンバーの専属カメラマンである。
写真集か何かを1冊作れそうな勢いだ。
写すもの全てが綺麗に残せるので、
撮るのが楽しくて仕方がなかった。
それからこれは余談だが、
私はあまり食べ物の写真は撮らない。
友人との旅行中は例外的に撮影するが、
いわゆる「映え」目的の撮影はしない。
理由は単純。
後で見返さないからだ。
旅行中のものであれば、
これを食べながらこんな話をしたなとか
食べた後にあんなことがあったなと
色んなことを思い出せる。
しかし、私がインスタグラムをやっていないのもあると思うが、
写真映えの為だけにとった食事の写真は
撮ったその時がピークで、
その後はフォルダの肥やしになるだけだ。
写真は撮るのが楽しいのはもちろんだが、
ゆっくり見返して思い出を振り返るのも
醍醐味だと思う。
私がカメラを使うのが、
年に1回会えるかどうかの友人との旅行だから
余計にそう思うのだろう。
最近はスマホのカメラも性能が良く
綺麗な写真を撮れるものばかりだが、
私はあえて一眼レフで撮りたい。
スマホ画面のタッチのシャッターではなく、
シャッター「ボタン」を押す心地良さは
一眼レフだからこそではないだろうか。
しかし専属カメラマン並みの撮影枚数の弊害もある。
撮る側に徹しすぎて、
私自身が写っている写真が少ないのだ。
次、同じメンバーで旅行する時は
みんなにも私の写真を撮ってもらおうと思う。