惨憺たる結果

 衆院選の結末は自公政権の大勝利だった。これだけの私利私欲と利権独占を平然と行う政権が「選挙」では信任されたカタチである。

 こんな連中に権力を委ねたなら、税金を好きなように使い、細部を明らかにしない上に、マトモな説明すらしない。
 アベ・スガの9年間に渡る犯罪行為も明らかにできない。司法までも押さえ込んでいるので、権力犯罪が横行する。
 維新の会も大躍進したようなので2025大阪万博も開催されるだろう。今さら日本で博覧会などやっても経済の活性化には繋がらない。ゼネコンと潰れ掛けている広告会社が一息つくだけだろう。

 バブル崩壊以降の30年に及ぶ不景気にバブル禍が加わって、日本企業にイノベーションを起こす体力も気力も無い。不況は全業種を襲っているので、ゴー・トゥー・トラベルのような特定業種ではなく、全業種において消費を促すモノでなくてはならない。
 時限立法でも良いから消費税を削減かゼロにでもしない限り、消費の活性化などあり得ない。

 しかし自公政権がそんなことをやるとは思えない。目先のカネしか追わないだろう。彼らは日本の衰退など鼻から承知の上で、転がり落ちる日本から利権を漁ることしか考えていない。日本経済は巨大なので今しばらくは、漁る余地が残されている。まるで火事場ドロボーのようだ。

 自公維新が目指す「クニのカタチ」は、世界中が火事場になった時、国外から武力で奪い取る姿しかない。国内から奪えなくなれば国外から奪うことになる。

 偶然、ユーチューブからオーケストラ・バックの「ハレルヤ」が流れてきた。
 ワタシは「神の存在」というものを信じないが、カネと権力の前にひれ伏す状況を見ていると、「倫理というモノを、どこに捨て去ったのか」と思ってしまう。

 「美しい姿」というものを考える。「美しい国・ニッポン」とは正反対のモノを。


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