昨夜の渋谷はサイコー
昨夜はワイン会の仕込みが済んでから、渋谷の「のんべい横丁」に行った。寒い雨が降るので、完全冬仕様の衣装で出掛けた。
いつもの店に入ると、常連以外に新顔が居た。左隣の若者がいろいろと話しかけてくる。最初は丁寧に答えていたが、途中からハラワタが煮えくり返った。
一般論を知ったかぶりで話す。与えられた情報をそのまま鵜呑みにしていた。
「オマエの話はすべて無意味だ。陳腐だ。」と怒鳴りつけた。それで話しかけては来なくなったが、その向こうの若者に話す意味もない言葉を吐き続けていた。
不愉快だったので一杯で席を立った。
裏の店に移動したら、いつもの「あかね」は休みだった。しかし右手に広告関係者、向かいにゴツイ体格の男性二人が飲んでいた。
イーズカはピンクのチェック柄のシャツにピンクのニットセーター、薄色のピンクマフラーというピンクのグラデーションを楽しんでいた。
ゴツイ体格の二人が興味津々で話しかけてくる。ひとしきり話してから、イーズカがデンツー出身であることを話したら妙にウケた。
彼らは自衛隊員だった。デンツーと自衛隊・防衛庁の人事交流は緊密であり、イーズカも何人か知っている。
イーズカが「シノギがどうの、こうの」と話したので、当初はヤーさんと思ったらしく、その落差がウケたらしい。
彼らもイーズカが同類とみて興味を持ったという。イーズカは習志野・第一空挺団と仲が良い。
その時も、マッチョマンから「その足は半端な鍛え方では無いですね」と声を掛けられた。
それが縁で、毎年夏には「空挺団祭り」に呼ばれ、正月の「初降下訓練」にも招待されて、ゴールデン街の飲み仲間と一緒に参加していた。
その連中も定年を迎え、地元の自衛隊に戻ったりで、自衛隊と縁が切れていた。
それがまた繋がった。ひとりは航空自衛隊の沖縄勤務、もうひとりは神奈川県のリクルート部隊、なんと藤枝と浜松出身という同県人だった。
リクルート部隊からは「ぜひ一緒に仕事がしたい。こんどこの名刺に電話して良いですか? 」と訊かれたので、「大歓迎です」と答えた。
右手の広告関係者もセールスプロモーションの制作会社だったので、電話をくれると言う。
飲み屋でしかばら撒かない名刺が、ホントに役に立つ。